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魔導書(電子書籍版)と契約し旅にでる  作者: 弓納持水面
第7章 魅惑の宿

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食い気巫女

東京はお金さえあれば、世界中の料理が食べられるそうです。


「デグが気まずいかも知れんし、アヤメの今後も知りたい、レイカ頼めるか?」

ロバートさんに言われ朝一でアヤメを訪ねる事にした。


デグさんと、そういう事するとか想像するのは私も気まずいよ。

前世でも全く経験ないし……。


『冷夏は色気より、まだ食い気が勝るだろうな。』

マドウの指摘に反論しようとして、空腹に気がつく。

そう、朝ごはん食べずに出てきたんだよ。


このハルピアは交易の中心地。

市場には屋台が並び賑わっている。

お金さえあれば大陸中の料理が味わえる場所。

だったよね?マドウ。

『歩き巫女とはいえ、肉串焼きを食べながら歩くのはどうかと思うぞ。』

むぅ、お肉好きなんだよぅ。


アヤメのお姉さん夫婦が経営する商店はハルピア港の外れの方にあった。

商店の横に[竜影一刀流]と言う看板がかかった道場がある。

アヤメは一二三流だったけど、居るならこっちだよね。



「歩き巫女のねえさん、喜捨だったら事務所の方に。」

角の生えた強面のお兄さん達が出てくる。

「う~んと、アヤメを探してきたんだけど……」

何だろう、組事務所に間違って訪ねた感がすごい。

もちろん、そんな経験ないけど。


「歩き巫女のねえさん、剣客には見えねえが、アヤメ姐さんにアヤつけにきたのかい。」

若頭が出てきたよ。

何故か上半身裸でモンモン代わりに鱗がびっしり生えている。


『どうやら竜人族系[ヤクザ]の事務所みたいだな。』

あの看板はそっち?

う~ん、どうしようマドウ。

ちなみにリザードマン語ではシーフギルドを[ヤクザ]って表現するらしい。


どうやって組事務所から、穏便に立ち去るか考えていると、「冷夏、朝からどうしました?」

走り込みから戻ったアヤメから声がかかった。



アヤメが珍しく笑い転げている。

あの若頭は若頭ではなく師範代らしい。

「[ヤクザ]事務所って……[竜影一刀流]って看板に書いてあるのに……」

アヤメはまだ笑っている。


「すいやせん、冷夏さん。」

「アヤメ姐さんにアヤつけに来る奴が多くて。」

むぅ、若頭っぽいのは見た目と口調のせいかも。

でも、アヤメの武名は商隊護衛の新米冒険者から、かえって広まっているらしい。

[人狼斬りでマンティコア殺し]

道場破り的な来客絶えないそうだ。


「しかし冷夏さん、シーフギルドって看板出さないでしょう。」

若頭改、師範代が言う。

「私の故郷では、出していたんです。」

なんか法律出来てからは出さなくなったかもだけど。


「へぇ、冷夏さんの故郷は、伝説の真祖の故郷と同じ感じなんすねぇ。何処のお生まれで?」

あれ?

いつの間にか、門下生がヤバそうな、数人になっているよ?


 ***


色々あって、[魅惑の伯爵夫人]にお昼ぐらいに戻った。

お昼ご飯の良い匂いがする。

また、お腹が空いてきた。

『冷夏はやはり、まだ食い気だな。』

冒険者は食べられる時に食べるんだよ、マドウ。


[五芒星]みんながテーブルにいて話をしていた。

デグさんも目覚めて座っている。

「おはようデグさん。」

黙っていると気まずくなるので、声をかけた。

デグさんは小声で挨拶かえしてくれた。

***

については明日説明します。

私の黒歴史がまた1ページ。

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