冒険者の店
ミケ視点です。
冒険者ギルドではなく、冒険者の店ギルドです。
組織になるのはフリーランスを使うシステムの方ですね。(気分悪くしたらごめんなさい)
領都に入る門で、1人あたり銀貨1枚かかった。
今回は、見た目は厄介そうな禿頭と歩き巫女が同行していたからか、すんなり通れた。
以前は、仲間が商品を持ち込むなら税を払えと言われ、冒険者と証明するのに、それっぽい魔法を使わされた事もあった。
「人間にとってハーフエルフは玩具でしかない。」
養父の言葉が実感出来る機会は度々ある。
養父なら今の私を見ても「玩具から便利な道具なった。」ぐらいは言うだろう。
「まわる水車亭」は領都にいくつかある冒険者の店の1つ。
冒険者の店ギルドがあるから、どこの店でも利便性に大差はない。
だが、店ごとに依頼の得手、不得手と雰囲気の差はあるから、仲間はこの店を気に入っている。
私も、この店の余計な事をいわれない雰囲気が気に入っている。
主人夫妻がドワーフなのが良いのだろう。
ドワーフの大半の部族がダークエルフ部族連合と同盟している。
だからドワーフを妖魔扱いする人間もいる。
そんな人間達に貶されても、このドワーフ夫妻は気にしない。
別け隔てなく冒険者を扱う。
だから私も気に入っている。
ドワーフとダークエルフの繋がりは初代勇者の頃に始まりました。
パーティーメンバーで、勇者の剣を作成した仲間です。




