五芒星
ジグ視点です。
印刷はまだ発明されてない様です。
印刷が異世界技術移転されると識字率上がるので、社会変革進むでしょう。
「ロバート、ドグには娘もいたのか?」
ドワーフがしわがれた声で話かけてくる。
ロバートさんが笑って答える。
「こちらは、泉から拾った、大地母神の歩き巫女さま。」
「デグが落とし物を正直に答えたから、女神様がくれたんだ。」
ドワーフの主人も笑う。
テーブルに座ると、栗色の髪のハーフエルフが注文を取りに来た。
弟がメニューを見て困った顔をしていると、注文を取りに来たハーフエルフがメニューを読んで聞かせている。
レイカさんも聞いているから、文字は読めないようだ。
注文後、レイカさんが何か呟いて、黒い板をメニューにかざした。
魔導具にリザードマン語が浮かび上がってるのを見て、また何か呟いている。
ミケさんは店の掲示板を眺め依頼確認をしている。
「そういやパーティー名はどうなった。」
ロバートさんがカウンターから訊いてきた。
「リザードマン語で[五芒星]と書いて、ゴボウセイ」
と答える。
「リザードマン語とはひねったな。」
ロバートさんとドワーフの主人は感心して頷いていたが、ミケさんは珍しく呆れ顔をしてレイカさんを見た。
「報酬と内容から選んだのだけど……」
ミケさんが依頼内容の書かれた紙を広げる。
木を漉いて作る紙は転生者がもたらした技術と言われている。
それまでは、動物の皮を加工していたので、画期的だとして魔族領から人間、妖魔にまで広く浸透した。
今では公文書から酒場のメニューまで幅広く使われている。
「……という内容。出発は明後日。報酬はパーティー払い。経費込み金貨10枚。前金半額。」
ミケさんの確認に全員頷く。
夜。
「[五芒星]での初仕事だ。各自準備は怠らないでくれ。」
ロバートさんが話す。
「ジグ、パーティー資金から貸し出すから、小盾を買うように。」
ミケさんが確認をする。
「では乾杯!」
ロバートさんの合図でエールを煽った。
楽しい酒はいつ以来だろう。
リザードマン語は「万歳」などの外国人向け、漢字Tシャツの感覚です。
某心の声
「クソダサマウンテンだわ」
私の黒歴史がまた1ページ。




