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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 先行する part7

おはようございます

今週も頑張りましょう!

レイシアがオークジェネラルを倒したのを見届け、俺たちは倒れていた騎士の女性の救出に成功した。


「ローナル様!」

「大丈夫。気を失っているだけだ」


騎士の三人も彼女が無事だという事を聞きホッとした表情を浮かべている。


「すげぇなおい! 相手はオークジェネラルだぜ! それをあんな簡単に。姉ちゃんマジ何者だよ!?」


ギルドの男が興奮しながらレイシアに対して賞賛の声を上げる。何せ今倒した魔物は、オークジェネラル。それもAランク相当のパーティーでようやく倒せるくらいの相手だ。それを一人でしかもあっさりと倒してしまった彼女に完全に虜になっていた。


「あんた俺がいるパーティーに入らねぇか? あんたがいれば俺たちも栄光の翼と同等、いやそれ以上になれるかも知れねぇ! あんたの実力があればリーダーも加入を認めてくれるだろう」


彼女がいれば自分たちは高みに上がれる。そう思ったのか男がレイシアに対して勧誘の声をかける。確かに彼女の実力があれば、パーティーの強化に大きく貢献するだろう。


「悪いけど、今はそこの彼に雇われているからね。スカウトはまた別の機会にという事で」

「だよなぁ……。仕方ねぇか。兄ちゃん、本当にラッキーだなあんた」

「ああ、本当に運が良かったと思う」

「くそ、俺も負けてられねぇな!」


男は残念そうな表情を浮かべているが、それ以上にしつこく勧誘はしてこなかった。さすがにそこは弁えているのだろう。栄光の翼のフォールたちならば何かしらケチをつけてしつこく食い下がりそうだが。


(勿体ないなぁ。私なら彼の方をスカウトするかな)


一方でレイシアは男に対し、見る目がないなという感想を心の中で呟いていた。確かに先ほどの戦いにおいて、目で見た限りで言えば自分が活躍しているように見える。多くの者がそう思うだろう。


(オークジェネラルですらあんな簡単に倒せるようになるなんてね。さすがに規格外だよ)


だがあの戦闘の結果は自分一人の力だけのものではない。規格外の魔法を持つ彼。ヒューゴがいたからこそあれほど簡単に撃破する事ができた。


現にミノタウロスを"タイマン"で倒した時はそれなりに苦戦した。しかしヒューゴの魔法によるサポートがあるだけでそれと同等の強さを持つオークジェネラルを簡単に倒せるようになったのだ。


(これじゃあ評価されないのも無理はないかもしれないね)


この町に来る前から、栄光の翼にいるという無能の青年の話は耳にしていた。快進撃を続けるパーティーの中に一人だけ、その実力にあやかっている寄生虫のような存在がいると。


その噂が真実であるか確かめるために、こっそり様子を伺ったが結果はこの通り。無能どころか規格外の化け物。噂はでたらめで、寄生虫どころか彼自身がパーティーの実力を何段階も上に押し上げていたのだ。


だがその能力は無情にも他人からは評価されにくいもので、それどころか自分の周りにいる者たちの評価を跳ね上げるものであった。そのため誰からも認められず、いつの間にか無能と呼ばれる事となってしまったのだ。


「よし、これで後は安静にして休んでいれば回復すると思う」

「おお、ありがとうございます」

「本当に何とお礼を言ったらいいか」

「困った時はお互い様だ。逆に今度困った事があったら助けてもらえるとありがたいな」


それでいて自身の実力に驕りをもたず、人を助けようとする優しさも持っている。珍しい人物だ。


(全く、本当にお人好しだなぁ)


時には非情な決断をしなければならない時もある。例え他人からその行為を批判されようとも。自分も活動において人から恨まれるというのもゼロではない。

そんな自分でも彼といる間は真っ当な人間でいられる。そんな思いを胸に抱いていた。


(あーあ、何か私も感化されちゃってるかも)


とはいえそんな彼とだからこそ、行動を共にしても良いと思ったのだ。それは自分にとって紛れもない事実であった。


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