討伐隊 任務開始 part6
なんかパワ〇ラ風になってしまいました……
もっと書き様があったかも
魔法を操るオークであるオークメイジ。ナイトとは別の変異種扱いされている魔物が魔法を使い攻撃をしかけてきた。
「ちっ!」
「おいおい、マジかよ!」
さらにオークメイジを守るようにして数匹のオークたちが姿を現す。オークナイトとの戦闘を終えたばかりであるにも関わらず、続けざまに別のオーク変異種の姿を見た冒険者たちに動揺が走る。
「落ち着け! 相手は変異種といえどオークメイジ。オークナイトを倒した俺たちなら突破できる! 総員、態勢を崩さず冷静に立ち回るんだ!」
リーダーの男が冒険者たちに発破をかけ鼓舞させる。ナイトと違いメイジは魔法を扱う事ができる個体。それに加えオーク元来が持つパワフルさも持っている。
「敵の攻撃をかわしつつ魔法の詠唱を妨害するんだ!
「了解!」
「任せろ!」
とはいえキラータイガーと比べると動きは鈍足。魔法を使われると確かに厄介だが、こちらから攻撃を仕掛ける事でそれを妨害する事はできる。
(こんな状況でも冷静に対応する。さすがね)
リーダーの男が指示を出す姿を見てミラーナも感心を覚えていた。さすがばBランクパーティーのリーダーを務めているだけある。指示が的確な事もあって、彼と同じパーティーの者たちはともかく、別のパーティーの者たちもキッチリと動き、オークメイジたちに着実にダメージを与えていた。
(それと比べて……)
一方でうまく連携を取れない者もいるわけで。
「喰らいなさい! ストーンクラッシュ!」
ウィズが岩を発生させ、それをオークの体にぶつける。ウィズの魔法による攻撃。一見ダメージを与えているように見えるが。
「おい! 何してる! 敵の意識を逸らす真似するんじゃねぇ!」
「ひきつけるのはこっちの役目だ! 変な所で魔法撃つんじゃない!」
上手く立ち回れてる中、ウィズが何の合図もなく適当なタイミングでバンバン魔法を放つため、敵にダメージを与える代わりにヘイトコントロールができなくなるという状態が続いでいた。
「天才の私が魔法を放っているんです。それくらいのサポートしてくれないと困るのですが」
「その魔法も大したダメージになってねぇじゃねぇか!」
「それどころか相手が怒って力を上げてきてる。変に刺激する方が危険だ」
「正直いない方がマシなんだが」
ウィズは自分が活躍していると思い込んでいるようだが、他の冒険者たちからすれば彼の行動は邪魔にしかなっていない。それは戦闘の立ち回りを分かっている者からすれば一目見るだけで分かるほど酷いものであった。
「私に続きなさい!」
「おっ……おーー!」
一方でローナル率いる騎士団の者たちも徐々に冒険者たちと比べ、少しずつ体力の消耗という形で差が現れてきていた。騎士様所属の者たちは外に出ての活動頻度は冒険者ギルドの者たちと比べ少ない。
そのため、実戦経験というものがあまりない。それでも訓練してるだけあってここまで何とか喰らいついていたが、体力を消耗している事もあって、本来の力を徐々に出せない状態になりつつあった。
「ぐっ!」
「がっ!」
オークの薙ぎ払いに巻き込まれ、騎士の男たちが吹き飛ばされる。中々倒れないオークを前に騎士団の者たちの表情は曇りつつあった。
「もう少し。もう少しで倒せます! 皆さん! 後一歩です!」
「しかしローナル様。我々の体力はもう……」
「そろそろ限界です。我々は撤退すべきでは」
「あなたたちそれでも騎士団ですか!」
ローナルが泣き言を言う騎士団のメンバーに対し怒りの声を発する。
「ギルドの方々はまだ戦っているのですよ! そんな中、騎士団である私たちが先に撤退? ありえませんわ! そんな事したら指揮を任された私の面目丸つぶれですわ」
「それはローナル様の都合……」
「お黙りなさい!」
騎士団の面子のために戦っている。ローナルの発言はそう取れはするが、今の状況から言えば、ただ彼女のプライドのために戦っているという状態になってしまっている。
(こんな事してたら皆持たない)
後衛で怪我を負った者や疲労して休む者のサポートしているミラーナはそう判断する。慣れない実地での戦闘に加え、この連戦。体力的にも精神的にもかなり消耗してしまっているはずだ。
「おら! 終わりだ!」
「これで終わりですわ!」
結果的にギルド冒険者たちがオークメイジとオーク一匹、残りのオークを騎士団が討伐する形となった。




