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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 鎮める

来週毎日投稿できないかもです……

できるだけ できるだけ頑張りますので何卒ご容赦を!

「もう許せない! 今からでも木っ端みじんに!」

「ちょっと! ミラーナ! 落ち着いて!」


今にも剣を抜き、攻撃を放とうとするミラーナを俺は何とか制止させる。

これまでのギルド受付嬢の俺への接し方を見て、ついに我慢の限界を超え怒りが爆発してしまったようだ。


「放して! 今から私の渾身の一撃で!」

「頼むから! 落ち着いてくれって!」


彼女を抑え込もうと後ろから羽交い締めしているが、このままだと色々な意味でマズイ。大騒ぎしているため、道を歩く人々がこちらに向かって視線を向けている。ただでさえ目立つ行動をしている事に加え、ミラーナはかなりの美人だ。


どうしても人目を引いてしまう。それに羽交い締めの態勢をとっているという事は体同士が接触しているわけで……。男としてどうしても反応してしまう。


俺は何とか理性を保ちつつ、暴れるミラーナを抑えながら人目のつかない所まで、苦労しながら移動する事となった。


「ぜぇぜぇ!」


まさかこんな事で体力を使う事になるなどとは。体力だけでなく、煩悩を抑えるのにも必死で精神力を大分削られてしまった。


(昔ならともかく……。今のこの状態じゃキツイって)


かつて自分たちが子どもだった時、体力が尽きるまで二人で遊ぶという事があった。ミラーナが完全に疲れ切り、時には自分がおんぶをして帰った事もあり、今ではなつかしい思い出だ。


その時は子どもだった事もあり特に気にはしていなかったが、お互いに心も体も成長した今となっては、昔と同じようにというわけにはいかないのだ。


「全く……あなたって本当に甘いわね」


時間が経ったからかミラーナの方も先ほど比べ、大分落ち着いているように見える。


「彼女たちの対応に腹がたたないっていえば嘘になる。けど今は自分にできる事をしないといけないからな」


確かに無能という蔑称で呼ばれる事は慣れてはいるが、気分の良いものではない。だがそれよりも先にしないといけない事がある。


「何よりまずはオーク対策だ。オークたちを何とかしないと。最悪この町が滅ぶ事になる」


もしもレイシアが言っていた通りにオークエンペラーが現れたならば、さすがに放っておくわけにはいかない。もし噂が本当なら、オークの大群を引き連れ、この町を襲撃してくる可能性も十分ありえるのだ。


「そうね。少なくともオークジェネラルがいる事は確認できてるし、オークたちが連携を取ってくるというのも間違いない。注意しないと」


オークたちとワイルドベアとの戦い。虐殺とも呼べるくらい一方的な戦いに、思わず俺は身震いした。もしあれがワイルドベアではなく人だったら……。そう思うと背筋がゾクッとする。


「すぐに騎士団に書状を送って現状を報告するわ。時間がかかるかもしれないけど対応はしてくれると思う」


そういえばミラーナは元々、魔の森の調査をしに来てたんだったな。


「そうと決まれば宿に戻りましょ。戻ったら手紙を書いて郵送するわ。それに……今日はヤケ食いするからね。覚悟しなさいよ!」


ビシッと俺に向かって指を向けてくる。まぁ稼いだ金は彼女が協力してくれたおかげで稼げたものだから別にいいのだが。


「まぁほどほどにな」


こうして俺たちは宿に戻り、女将に夕食を作ってもらえないか確認を行い、無事に料理をふるまってもらえる事となった。

そして有言実行したというべきか。ミラーナは俺が思っていた以上に料理を次々と口の中に放り込んでいた。


「ほはわり!」

「良い食べっぷりだねぇ、任せときな! ジャンジャン作るからね」


一体あの体のどこにそれほど入るのだろうか。どんどん消えていく料理を見て俺は疑問を覚える。


(それにそんなに食べたら太……)


俺の考えていた事を見透かしたのかギロリと恐るべき目で俺の事を睨みつけてくる。


(こりゃ何言っても駄目だな)


ミラーナは食事の後に手紙を出しに行くと言っていた。ついていこうかと言ったが、ゆっくり休んでくれればいいと言って断られてしまった。何だかんだで俺の事を気にかけてくれているようだ。

俺は行為に甘える事にし、彼女より先に食事を済ませ、部屋で休むことにした。


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