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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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幼馴染 切れる

遅くなりましたが何とか投稿です

よろしくお願いします。

レイシアと別れた俺たちはそのまま森を抜け街に戻ってきた。オークエンペラーの事といい、オークの集団行動と言い不安はあるが、彼女なら問題ないだろう。ミラーナとの戦いで見せた刀と氷属性の魔法を操るあの技術はかなりのものだ。


乱入してきたウッドモンキーたちも、特に気にも留めず一瞬にして片づけていたし、はっきり言って只者ではない。彼女ならばおそらく一人で行動しても大丈夫なはずだ


「さてと、それじゃあギルドに報告しにいこっか」

「……また門前払いされるんじゃない?」


ミラーナはギルドの受付嬢のこれまでの態度に対し腹を立てている。平然と俺の事を無能と言ったり、嫌がらせをしてきた事に対して俺以上に怒っているのだ。


「まぁ報告するだけだから大丈夫だろう。とりあえず耳にさえ入れておいてもらえれば良いし」

「ヒューゴがそういうなら」


オークエンペラーが現れたのが事実であれば、ギルドにとっても大きな問題だ

Aランク相当の実力者でないと太刀打ちできないと言われているオークジェネラル。それすらを超える強さを持つと言われている魔物なのだ。

それも魔の森にいる何匹ものオークを自分の元に集結させて何かしでかそうとしているのかもしれないとなれば早急に対応しなければマズいだろう。

しぶしぶミラーナは了承し、俺たちはこれまでの活動を通して得た情報を話すためにギルドに向かう事にした。


「これは……一体……」


ギルドに行くと、多くの人がバタバタしている光景が目に映った。様子を見る限り、何か大事が起こったように見える。


「あの……一体何があったんですか?」


俺が近くにいた男に一体何があったのか尋ねる。


「知らねーーのか? 何でも魔の森にウッドモンキーの変異種が出たんだってよ! それも複数体!」


先ほどまで滞在していた森にウッドモンキーの変異種が現れた。その返答に俺は驚きを覚える。


「しかもそれに加え、渓谷にワイバーンの変異種が出たらしい。しかもそのワイバーンに栄光の翼がやられちまったらしくてな。何でもリーダーの男が大やけどを負ったみてぇでよ。しばらくは復帰できないって噂だ」

「フォールが!」


しかも今度はワイバーンの変異種と来た。しかもその変異種に何と栄光の翼の面々が負けてしまったらしく、しかもリーダーのフォールが大やけどを負ったというのだ。


あまりの内容に俺は頭を整理できずにいた。


「その報告を受けてギルドも大慌てよ。すぐさま態勢を整えるために準備を」

「みなさーん! 良いですねー! これからは探索に十分注意してくださいねー!」


ギルド嬢が注意を促している。


「あなたたちも注意を……って無能さんじゃないですか。あなたは人一倍駄目なんですから気をつけなきゃ駄目ですよー」

「ゲッ! コイツが例の無能寄生虫かよ! 話しちまったぜ! 無能が移っちまう! 消毒しねーと」


こちらを見て無能と言い放ってきた受付嬢の言葉を聞き、こちらに情報を提供してくれた男はそそくさとその場を立ち去って行った。

「……善処しま」

「情報提供感謝します! 私たちは私たちのやり方でやりますので! トラブルについては 優 秀 なギルドの方々にお任せします!」


ああ、ミラーナがまた怒っている。最早無能と言われ慣れている俺だが、ミラーナはそれを許せないのだろう。


「ほえーーそう怒らないで下さいよーー。美人が台無しですよーー」

「怒ってませんから! そ れ と 魔の森。あそこには近づかないようにギルドから伝えてくれませんか?」


声に怒気を込めながらミラーナが、魔の森が危険であるという事を伝えようとする。


「あなた! いつまで話してるの! 早く別の仕事を……。ってギルド最悪の無能じゃない……。最悪」


俺たちの様子を見ていたのか別の受付嬢がこちらにやってくるが、俺の顔を見るや否や汚物を見たかのような表情を浮かべる。


「栄光の翼のフォールさんがやけどを負って一大事って時に……。フォールさんの代わりにこの無能が焼かれてくれたら良かったのに……」


目の前の受付嬢たちは気づいてないが、とてつもないオーラがある人物から放たれている。それを浴び、俺の背筋がゾクッと凍る。


「しかし栄光の翼にはステラさんがいらっしゃいますから。大丈夫でしょう」

「それは良かったですね。さすがは 優 秀 な栄光の翼の方々です」


温度差を滅茶苦茶感じる。この受付嬢たちは全く気付いていないのだろうか?


「ならその 優 秀 な方々がいるギルドさんに伝えたい事があるのでいいですか? 魔の森は危険なので近づかないように勧告を出して頂きたいのですが」

「あら、もう情報を仕入れていたのですね。さすがはミラーナさんです。ウッドモンキーの変異種出現の報告は受けてますよ。それも栄光の翼の方々から」

「違います。そんな雑魚とは違って、オークエンペラーがいるかもしれないって言っているのですが」


雑魚って言っちゃったよこの人。それに口調もどんどん崩れてきている気がする。


「オークエンペラー? 確かオークの最上種の? 嫌ですねーミラーナさん。一体どうしちゃったんですか?」

「そうですよーー。オークナイトやメイジならともかくエンペラーなんて。そんな冗談言っちゃ駄目ですよーー」


ミラーナの言葉に二人は全く耳を貸さない。


「まさか、そこの無能に何か吹き込まれてるのでは? 例えば嘘を吹聴してギルドを混乱させようとか」

「駄目ですよーー。騎士様と言えどあまりギルドに迷惑をかけるのはーー。あんまりな事してると私たちもさすがに」


このままだと爆発する。そんな気がした俺はさっとミラーナの手を取り、素早くギルドを後にした。


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