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白の物語  作者: 甘味しゃど
第二章 疑念と決意 Stake_All_on_Something.
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第六節

 ―――私は、知らない。

 人は、私の策略を知って〝人ではない〟だと言った。

 人は、私の心を読んで〝人間ではない〟だと言った。

 人は、私の行動を見て〝化け物〟だと言った。


 終ぞ私は、その一挙一動において誰もが私を恐れた。それは人を襲う者としてではなく、人からかけ離れていながら、人と名乗る私にだ。

 私は、自分が何者か知らない。


 例えそれが、自分の出生を見ても、

 例えそれが、経歴を見ても、

 例えそれが、所業を見ても、

 例えそれが、私を解剖しても、

 例えそれが、私の前世を覗いても、


 誰も、私も……、


「―――私さえ、私を知らないのだから」

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