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白の物語  作者: 甘味しゃど
第三章 転ずる変化 Beli_Oculus.
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第一節

 夕方が近づく。

 シャドウは、自室を出て外に向かっていた。

 彼には、ある一つの思惑があった。そして、この時間にそれは明確なものへと変わると思っていたのだ。


 遺跡に腰掛け、夕焼け色に染まろうとする薄赤色の空をジッと眺める。その行為に何の意味があるのかと彼に問いても、きっと彼は答えないだろう。

 彼にも、何を望み、何を見据えているかなどわからないのだから。

「……、」

 風が変わる。

 陽の傾きによって風の方向が変わるという話もあるが、別の言い伝えには風の変わり時が帰りの時間とも言うらしい。時間帯によってその空気が変わるからである。

 だが、それは逆に、夜の者たちの時間が迫り来るという象徴でもあった。

 だから表舞台の人々は、無意識に世界の闇から身を隠そうとするのだと、どこかの住人も言っていた。

 きっと、どちらにいても彼の居場所は変わらないのだろうが……。


「行くか」

 小さく、言葉を吐き捨てた。

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