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死んだ君へ  作者: ひより
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はじまり

元彼が死んだ。職場のスタッフ一覧から名前が消えていた。

交通事故にあったらしい。彼とは4か月前に別れたばかりだ。出会いはゲーム。たまたま一緒にプレイした人が彼だった。私は医療系の大学に行っていたので、理学療法士である彼と話が合った。連絡先を交換して、仕事のことやプライベートのことなど毎日沢山話した。そのため私が告白するまでに時間はかからなかった。初めて会ったのは、彼と初めて話してから1ヶ月後。付き合い出して2週間後だった。初デートは大阪。遠距離恋愛だったので間を取って大阪にした。初めて会ったにも関わらず、ずっと前から知り合いだったかのように話が弾んだ。嬉しかった。楽しかった。たった2日で相手の全てを知ることはできない。帰りの飛行機に乗る時初めて泣きそうになった。

そんな彼が今でも大好きだ。別れた原因は私の日頃のイライラを彼にぶつけてしまったことだ。私は学生で彼は社会人。社会人の彼には私の期限の波を受け入れる余裕がなかったらしい。そりゃそうだ。機嫌が悪い人とは私も付き合いたくない。わかっていても彼にイライラ全てをぶつけてしまった。ちなみにこれは1回目の別れじゃない。同じ理由で別れては付き合ってを繰り返している。

今回も復縁したかった。もちろん振られた側の私は彼のことがまだ好きだ。彼以上にいい人を見つけられない。というかこの世に彼以上の人はいないと思う。しかし私が振られた側なのでもう復縁は無理だと思う。既読はつかないがブロックまではされておらず、インスタもフォロリクは許可してくれたので期待してしまっている自分もいることは確かだが、期待して悲しい結果になった時に私は前に進めそうにない。だから彼はもう死んだことにした。私があげた交通安全の御守りを捨ててしまったのだろう。そう思うと気が少し楽になった。この話は元彼が交通事故で死んだ(ことにしている)女の話である。

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