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62話

 ウェンディゴ討伐に動き出してから5日目で巣らしきものは見つかったらしい。

 ただ、お留守だったみたいで、仲にはいろんな種族の骨が散乱していたという。

 リザードマンとナーガが警戒するぐらいなので捜索隊には無暗に近づくなと伝えて、討伐隊が組まれた。

 以外にもリザードマンとナーガ達が進化した自分たちなら倒せると言って聞かなかった。

 何でも、ウェンディゴには仲間の敵討ちも含まれているようだ。

 何体いるかわからないので彼らだけでは危ないので、もちろん軍を動かした。

 ウェンディゴの数は10匹程度らしかったがこのままではもっと巣があると思っていいらしい。

 こちらの損傷は軽微だが、油断は禁物、湖周辺の上流には見張りを置き常時、警戒態勢を引くことになった。

 4か国会議まで後、1カ月なるべく問題は解決しておきたい。


 僕たちは会議室でウェンディゴの対策を練っていた。

 メンバーはいつもの9人。

 火精霊のドーガ

 土精霊のグラン

 風精霊のフィーネ

 水精霊のフェルミナ

 ポチ、クロ、シロに僕とミントにアウラだ。

 主にアウラは僕の心の癒しとして出席。


 「ウェンディゴの捜索はあれからうまくいってる?」


 「はい、御屋形様のご指示通り上流を中心に捜索して、すでに巣を2つ程潰しております」


 「これだけ探して3つか、当分は大丈夫かな」


 「しかし、ウェンディゴと言えば、完成まじかの湿地帯に現れた。それが気になるのう」


 僕とポチの会話に入ってきたのはドーガ。


 「湿地帯と言えば水、フェルミナ、なにか心当たりない?」


 「私もこの世界のモンスターにぃ詳しいわけじゃないからぁわからないわぁ。ごめんねぁユキ様。」


 「案外、水に溶け込むことができたたりして」


 と、フィーネ。


 「それならわたしがぁすぐに異変にぃ気付くはずよぉ。ユキ様に言われてからぁ他の水精霊達にも警戒させてるものぉ」


 とフェルミナが反論する。


 「今の所は地道にやるしかないか」


 「そうですね、地道にやるしかないでしょう」


 と、僕とグラン。

 4か国の会議当日はしっかりと警備をしないとね。

 

 会議に関しても話し合あわなといけない。

 会議の3か前から3各国の代表が到着する予定で1日目はそのまま休んでもらうかエデンを視察してもう予定だ。

 2日目にお互いの交流を深めるための晩餐会を用意。

 本格的に話し合うのは3日目から2日間に渡っての話合いの予定だが、話が長引く可能性も考えて1日は予定を開けている。

 その後にまた晩餐会をして終了となる。

 5日間でどれだけ各国がお互いにどう動くかが肝になるだろう。


 「さて、今回の会議だけど、当たり前とし、エデンダミーで行うけど。4大精霊達のドーガ、グラン、フィーネ、フェルミナは出席する?」


 「「「「しない」」」」

 4人ともハモって反対ですか。


 「相変わらず、人前にでたがらないねぇ、君たちは。」


 「おぬしたちの会議に出ても余計に威圧するだけじゃろうに」


 「ドーガの言うとうり、精霊までがエデンを守護していて、さらに発言までしては、誰も逆らえなくなりますよ」


 「私は、面倒くさいからヤダ」


 「わたしも、堅苦しのは嫌ですぅ」


 順にドーガ、グラン、フィーネ、フェルミナ。

 ドーガとグランの意見には賛成できるけど、フィーネ、フェルミナは面倒なだけかよ。

 ポチ、クロ、シロは僕の護衛として出席するから、いいとしてアウラは晩餐会のみの出席。

 ミントは完全に裏方に回ってもらうしかない。

 こちらの議題としては、4か国の完全な」和平条約と、お互いの交易についての条約を結べく話し合わないといけない。

 まだ関税という理論は無いはずだから、そこらへんは難しそうだら黙っておこう。

 そしていよいよ、到着の日がやって来た。それぞれの国のトップがやって来た。

 魔族の国ガルガンティス、人間の国グラバドニア、エルフの国エルドラード。

 それぞれの護衛と使節団が一堂に会した。

 初日は予定道理休んでもらう、それぞれにヘルファー妖精をつけて、エデンダミー内を案内している。

 初日は何の問題もなく終わったと言えるだろう。

 

 2日目の晩餐会。


 魔王ブレニン、、オニスト王、エルリア女王と僕は話していた。


 「しかし、エデンはまた一段と広くなったのだな」


 「うむ、しかも種族が増えておる」


 「ユキ様はどこまで手を出すつもりなのかしら?」


 順に魔王ブレニン、、オニスト王、エルリア女王だ。

 エルリアに限っては、前王であったマシウスを打倒し正式に女王になったようだ。


 「彼らは大森林で困っていたので、助けてあげたのですよ。そして行く当てもないのでエデンの民に受け入れたまで」


 もちろん嘘でもある。アラクネは助けを求めたが、リザードマンとナーガはほぼ武力での統一っと言っても過言ではない。


 「相変わらずのお節介か、変わらないなユキ殿は」


 とブレニン。


 「そんな事はないですよ」


 「ブレニン陛下は魔族の国の中に新しい鉱山を見つけたとか」


 「耳が早いな、未だ調査中だがかなりの埋蔵量が見込まれている」


 「ほう、それは是非交易の項目にも追加してほしいものですな」


 オニスト陛下も鉱山には興味がありそうだ。


 「それにしてもエデンは食料支援をどこの国にも行っている、何か農業に関してのノウハウでもあるのかな?」


 オニスト陛下が鋭いとこをついてくるが、それは言えない。

 僕が世界樹の化身でその力で作物が豊富にとれるなんて。


 「そこは秘密ですよ」


 「まあそれもそうだろうな。余計な詮索をしたな、許してくれ」


 「とんでもありませんよ、オニスト陛下」


 「詮索というほどではありませんが、以前と比べて種族が増えていますが、どのくらい増えましたの?」


 そう聞いて来たのはエルリア女王陛下。


 「そうですね、アラクネ、リザードマンにナーガの一族達が新たに増えましたね。」


 「他種族がこんなに増えてもいさかいはおきてませんの?」


 「全くないと、言うわけではありませんが、概ね平和に暮らしていますよ」


 「これで、ますますエデンの軍隊は精強になったわけか。恐ろしいものだな」


 と今度はブレニン魔王陛下。


 「これは、明日の議題にもあげますが、我々によほどの事が無い限り直接または間接的に害がなければ動くことはしませんよ」


 「それを聞けて良かったよ」


 こうして晩餐会は無事におわり、明日の本番を迎えるのだった。


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