第六話 ウブキ山脈と悟りの書⑤
イヒラ山系塩の洞窟。ドワーフのゴンザの話では魔王大戦後にテイルエンドへと移住して来た時から存在していた洞窟であると言う。
テイルエンドは魚形で例えるなら3つに別れた尾びれであり、イヒラ山系は北方尾びれの最東端に当たる。北方尾びれには西側ウブキ山系と東側イヒラ山系がある。イヒラら山系はウブキ山系と比べるとあまり話題にも上がらない未開の地。未開と言うより開拓の不要な地とまで言われている。過去にも大きな冒険者団がイヒラ山系に入った。しかし、何事もなく帰ってきている。
その何もない(全くなくはないが)イヒラ山系でも名を売っているのが塩の洞窟である。正確には塩の洞窟群。テイルエンドは北東南を海に囲まれているが、南の一部(オツの港町付近)以外は断崖絶壁の作りになっている。その為、塩はこのイヒラの岩塩が食卓に並ぶと昔から言われている。
塩の洞窟の中でも一番大きく、既に廃坑となっている洞窟がひとつある。それが僕達の目指している洞窟。冒険者が塩の洞窟と言うとそこを指す。そして、今回モンスターの根城に繋がる転移陣があると思われる。
僕達は南の街道でストナと合流した。
僕達が転移陣で吹き飛ばされた後、ストナやマトゥキも吹き飛ばされたらしい。
ストナ達は南の街道、マトゥキ達は西のシオツ近くに飛ばされたと言うのだ。2チームは早い段階で合流出来、僕達を探す為に南の街道を東へと向かっている途中での再会だった。
これまでの戦いで傷ついた何名かは南方にある小さな村で休息してもらう事になった。ラーナキュアルもそのひとりである。
転移陣破壊部隊は僕達含めて50名以下になってしまった。それでもここで引くわけにはいかない。僕達は塩の洞窟を目指して出発する事となった。
ここでマトゥキ達と分かれて塩の洞窟を目指す。
マトゥキは全軍を率いて前回同様に西から攻める。予想されるのが最後の峠からの攻撃である。そこを仕掛ける。僕達は七本槍の道化衆は南側から山の中を通って後ろ側に出て、手薄ならそのまま洞窟に入り転移陣を壊す。ゴブリンの守りが硬ければ、マトゥキ達と合流してから転移陣を攻める。
作戦は単純である。
この単純さにいつもやられている様な気もするが、あれこれ言う余裕も時間もない。
やるしかない。
七本槍の道家衆にスルーニル聖都騎士団からひとりの女性が助っ人として来てくれた。彼女の名前はターン、遊撃者資質の弓使いだった。
「よろしく。」彼女は僕達一人一人に握手をしてきた。
彼女は僕の前で嬉しそうな笑顔で手を差し出してきた。
「よろしく。弟弟子くん。私の事はお姉さんと呼んでいいからさ。」
……。
「どういう意味ですか?」僕は意味が分からず、手を握った状態で首を傾げた。
「ふふふ。私はセアリーの第一弟子よ。彼女とは幼馴染で小さい頃から彼女の強さを研究しているのよ。よろしくね弟弟子くん。あなたの事はセアリーから聞いていたけど、なかなか話す機会がなくて。私も一部隊の隊員だから、隊長を差し置いて前に出るのはちょっとできなかったのよ。でも嬉しい。改て自己紹介するわ。聖都騎士団テルマー第8師団、第5部隊員のターンよ。基本的には斥候職。私が七本槍に入った以上はみんなを塩の洞窟まで無傷で案内するわよ。」
彼女は気さくな女性と言った感じだった。スルーニル第七王女のセアリーの幼馴染。幼馴染とは言え王女に対して呼び捨てとは少しセアリーと似ている様にも感じる。
でも、僕はセアリーの弟子になった覚えはないけど……。どうもスルーニルの人達は僕イコールセアリーの弟子と言う間違った情報が刻み込まれいる様に感じる。
出発前にターンはゴンザとストナの3人でこれからの道のりを確認している。姉弟子に任せて見ていない感がすごい出ている。ストナも同様にお姉さん感を出して僕をすでに話し合いに参加させない空気を作り出している。いや、僕だけでなく、エージナとテロットもだけど、頼りになるだけど置いてきぼり感がすごい。
3人の話し合いも終わり、小一時間程休憩したら、塩の洞窟へと出発する事になった。
地図で確認すると、目の前に見える山を超えるともうひとつの山がある。その山超えた盆地の南東にその洞窟はある。地図でみると西側からのルートでは街道をそのまま直線的に進むだけ。ただ盆地に入る手前が急登になっており、そこにゴブリン達が待ち構えていた。
ターンの考え(ストナは自分の考えも同じだと強調していたけど)では、この盆地含めた山あい全体をゴブリン達は砦の様に使っている可能性が高い。知能の高いゴブリンが向こうにいるのであれば、警戒は東と南に重点を置く為、僕たちは敢えて東側、正確には北西から攻める。攻めるタイミングはマトゥキ達が攻め込む正午過ぎ、同時奇襲を目指す。マトゥキ達は敢えて目立つ様に攻めてくる。そこへ注目が集まっている際に盆地へと降りる。
最大の敵は体力である。北西へのルートを地図上で示されたが、本当にここをこの短時間でいくの?と言った距離だった。距離というより道だ。山をそのままほぼ直線的に進む。無理だろ。と思えてならない。しかし、そのぐらいで進まないと時間はない。
単純な山行ではない。山の中にもゴブリン達もいる。どうやって、進むかが鍵となる。
ゴンザとはここで別れる事になった。このルートを一緒に行動するのは難しいと判断した。その為、メンバーは僕、ストナ、エージナ、テロット、ターンの5人。不安は消えない、でも、今は進もう。
ターンを先頭に山の中へと入っていく。物凄いスピードで坂を駆け上がっていく。右へ左へとジグザグに山道を登って行く。最初は何の為にと思ったけど、彼女の後を付いていくとその理由が分かる。ジグザグに見えて最短ルートを的確に選んでいる。その上、足音も聞こえない、さすが斥候職だ。僕は彼女のスピードについていけない。ドワーフ衆も同じ、ストナはギリギリ追っている。聖流剣のスキルを使って無理やりついていく感じである。スキル無しでは誰もついていけない。そもそも、斥候じゃないから。無理なんだよ。こんなスピードで山登りなんて。
山の稜線近くにゴブリンが2体いる事に気が付いた。やばい、仲間を呼ばれる。と思った瞬間に2体が倒れこんだ。いや、3体だった。
ターンが一瞬のうちに矢を射たのだ。彼女はそのままゴブリン側へ回って進んでいった。僕達も彼女を追う。
彼女の足元に3体が倒れていた。
「倒したんですか?」
僕がそう言うと彼女は僕に矢を見せた。
「麻痺させた。この矢には神経毒が塗ってある。ここでゴブリンを殺せば匂いが漂う。他のゴブリンや獣を呼ぶから、これが一番手っ取り早い。」
テロットが彼女の矢に興味を持った。
「おぬし、相当の手練れじゃな。矢は何種類持っとる。その矢、通常の矢に比べて細い。そんな矢を使えば、どこへ飛んでいくか分かったもんじゃない。それを見事に命中させおったわ。おぬしが弓を引くとき、その矢筒ではなく、亜空間から細い矢を取り出した様に見えたわい。」
「ご名答。その位使い分けるのが、弓使いよ。最近の弓使いはスキルに頼り過ぎるから、そう、これが通常の矢、そしてこれが神経毒を塗った矢よ。」
そう言って矢を数本、テロットとエージナに見せていた。
3人の話より気なる事が僕にはあった。会話を無視して僕は倒れているゴブリンへと近寄った。
3体とも息はしている。寝ている様にも見える。ただ、僕が気になったのは手前の一体。このゴブリンを視覚に捉えられなかった。前にも警告音を発したゴブリンがそうだった。マナ寄せ開眼はマナを捉える。たとえ隠密系のスキルを使っていても通常なら見ることができる。出来ない場合は相手が相当の強者の時が多い。マナを細かく練り作られた隠密系スキルは僕の目では見通せない事があるのは重々承知ではある。
けど、このゴブリンが強者?そうは思えないのである。
「そのゴブリンが気になる?」
「僕の目にはこのゴブリンを捉えられなかったんです。」
「ナギトくんの目はそうか……。ナギトくんこっちを見て。」
僕がターンの方を振り向くと、彼女がいなくなっていた。
「あれ、ターンさんは?」
「何いってるの?ナギトの目の前にいるでしょ。」
ストナから言われてよく見ると普通に彼女は立っていた。どうなっているんだ?
「やっぱり、ナギトくんの眼は今、マナを見通しているのよ。だから、マナがない物を勝手に視界から排除しているの。私が今使っているのが、隠密系のスキルでも気配を消すスキル。私はあまり詳しくないけど、マナを空間に同調させて、人の小さな動きを感じさせなくするスキルよ。ご覧の通り姿は何も隠れないわよ。ナギトくんの課題はそうね。目に頼りすぎない事かな。この戦いが終わったら、まずは姉弟子の私が鍛えてあげるわよ。お隣のお嬢さんも、山を歩くのに聖流剣のスキルは論外。」
そう言って、彼女の足に何か薬をつけた。
「こんな山道を闇雲に走ったら、足のダメージに気がつかないでしょ。最初はいいかもしれないけど、そのうち大怪我するから、やめなさい。さて、休憩も終わったから、次へ進むわよ。」
そう言って彼女は向かいの山を指差した。
僕達はさっきの山登りでひとつ目の山の稜線部まで登り詰めていた。その奥には向かいの山が見えている。地図ではその山の奥に塩の洞窟があるが、作戦では僕達は手前に見える山からではなく、右手奥には見える山から塩の洞窟へと駆け下る事になっている。目の前山から奥の山まであと2回の山登りが控えているだ。目の前の山から奥の山は稜線が繋がっているので、そこまで辛くはないだろうが、問題は目の前の谷。手前に見える山と僕達がいる山との間に大きな谷が口を開けて阻んでいる。西側ルートは比較的にその谷が緩くなっているが、先ほどターンが描いた地図はこの谷をそのまま下るルートであった。
「さあ、行くわよ。」そう言って彼女は一気に降って行った。
予想通りルート変更なし。ついて行くしかないのである。はー。何度かため息を吐いてから、吐いた息を飲み込む様に大きく息を吸った。
ヨシ!僕はターンを追って下っていった。
ボン!
木にぶつかった。いや、ぶつかると言うより全体重を乗せて木にもたれかかったのだ。
「疲れたー!」
隣の木には同様にストナがもたれかかって来た。
「ナギト、生きてる?」
「なんとか。」
僕達は眼下に塩の洞窟を見渡せる所までやって来た。急斜面で様子を見る為ターンは一度立ち止まった。僕達は既にこの急斜面で止まる力はなく木に抱きつく形でしか体勢を留める事しか出来なかった。
「ナギトくん、いや、弟弟子よ。塩の洞窟をどう読む?」
僕は少し深呼吸をして気持ち落ち着かせる。ここから合流か封印かを決めなければならない。
マナ寄せ開眼で洞窟付近を確認してもモンスターがいる様子はない。洞窟の周りもマトゥキの襲撃でモンスターはまばらである。ただ、これが罠でない可能性はない。
「どうする?弟弟子よ。」
僕はもう一度、脳裏で今の考えを思い巡らせた。罠ならさっきの時点で僕達を飛ばす必要な無かった。これは罠ではない。そう言う確信がある。
「行きます。」
「分かった。私がサポートする。4人は洞窟の中へと進め!それでは後3分休憩だ。身体を休めろ!」
ターンの再び矢を10本くらい取り出した。そして目をつむってしまった。
3分後にエージナとテロットが追いついて来た。
「はあ、はあ、ようやく着いたわい。」
さっきまで目をつむっていたターンが目を開けた。そして後2本矢を取り出した。
「行くわよ。」
「ちょっ、わしらは今ついたばかりじゃ。」
エージナ達の言葉は聞かずに下へと走り降りていった。
「エージナさん諦めてください。」
そう言ってから僕も下へと下って行った。
塩の洞窟まで下り降りると、既に周りにいたゴブリンはターンによって倒されていた。
「行って、ここは私が守るから、危ないと思ったら逃げ帰る事!いいね。」
「分かりました。」
エージナとテロットが降りて来ると僕達は洞窟の中へと進んで行った。
洞窟は魔光石か辺りに散りばめられていて思いのほか明るかった。
洞窟自体も簡易的な作りである。主道に対して枝分かれしたしているだけの洞窟。枝の方にはマナを感じない。あからさまに主道の奥に何か大きな力を感じる。僕達は枝に目もくれずまっすぐに進んで行った。
主道の奥に何か空間がある様に感じる。そこには何かがいる。いや、何かではない。人だ。
このマナは……。
「マリーゴールドさんだ。」
「え!何でここに?他の聖騎隊員は?」
「いない。ブルドもいないし、他に人の気配はない。」
ストナは剣をと出した。
「さっきナギトの姉弟子に言われた事、忘れないでよね。マナだけでは分からない時もあるわよ。」
「そうだね。」
僕も剣を構えた。そしてゆっくりと奥へと進んでいった。
僕達が少し近づくと……。
「馬鹿!来るなーーーー!」
大きな声が洞窟内に響きわたった。その声を追うように僕は天井を眺めた。ストナが隣で僕ほ方を見た。
「何これ?マリーゴールドの声よね。」
「あまり聞き慣れてないけど、たぶん。」
「馬鹿って自分でしょ。居場所バラして何がしたいの?罠?」
僕達の会話を邪魔する様に再び声が響く。
「馬鹿、ストナ、ナギト、来るなーーーー!」
最後の「来るなー」が地味に洞窟内に響き渡っている。
「おぬし達の仲間は何がしたいんじゃ?」
「仲間じゃ無いわよ。裏切り者よ。よりによってルイーゼ姉さんを……!」
ストナが怒モードになっている。これは罠?僕はすかさずストナを、落ち着かせた。
「ストナ、相手の策略かもしれない落ち着いて。」
ストナは心を落ち着かせている。目の前の敵が何をしてくるか分からない。特に彼女は……。
マリーゴールドはルイーゼ護衛隊の聖九華戦姫に属していたが、聖騎隊のブルド共にリリラにつきルイーゼ様を売った女だ。現在は新女王下聖騎隊と名乗っている。
聖九華戦姫の隠密部隊として諜報活動をしていた。聞いた話では「誘惑」と呼ばれるスキルを使って相手から情報を引き出す力があるらしい。リリラが使う『蠱惑』に似ている。うかつに相手の懐には入るのは要注意である。
「来るなーーー、死ねーー!」
時より聞こえる声の方へと僕達は向かって行く。主道の先は少し広い空間があった。
そこは何か嫌な空気が流れている。この空気が先程から漂っていたマナの力だろう。特に害はなさそうだけど、いるだけで気分は良くない。
広い空間の中央には転移陣があり、その脇に先程からしきりに吠えているマリーゴールドが立っていた。
他には誰もいない様である。
マリーゴールドは僕と目が合うなり、更に大声で叫んだ。
「馬鹿!死ね!呪ってやる。一生呪ってやる。呪い殺してやるーー。」
そこまで叫ぶと彼女の動きが止まった。一瞬、洞窟内が静まり返った。
彼女は何か苦しそうな様子で上を見あげていたが、今度は上に向かって話し出した。
「リリラ様、許してください。許して………。」
そこまで言うと彼女は右手を口に近づけて何かを飲み込んだ。
「いやーーーーーーーー。」
彼女の叫びと共に口から黒い煙の様な物が出てきた。
しまった!
僕は咄嗟に身構える。あれはカラコロ厶増殖薬だ!まんまと相手に薬を飲む機会を与えてしまった。
しまった…………?
なぜ今使う?
もっと早く使わない?
彼女の悲痛の叫びが消えると同時に僕は思わず数歩後ろに下がってしまった。
口から出続けるマナがどす黒く身体を包む、そのマナがカラコロ厶とは異なっていた。
このマナ、見覚えがある。
バーブル。
3魔女のバーブルのマナに似ている。でも違う。これがリリラだ。さっきマリーゴールドが飲んだ薬はリリラ増殖薬か?
闇のマナが彼女の身体全体を包み、全身がひとまわり大きな何かに変化を遂げていく。最終的に闇の塊も闇のドレスをまとった様なひとりの女性姿へと形を変えた。
この空間を支配していた不気味な雰囲気が張り詰めて行く、空間全体にどす黒いオーラを漂わしており、そのオーラが僕達の背筋に忍び寄る様だった。
闇はドレスまとった女性へと変貌した。その女性は僕の方を向いて笑った。その視線は明らかに僕だけに向けられていた。
「エイディの子孫よ。私の軍門へ下だれ、そうすれば永遠の命を約束しよう。」
その声は脳裏の奥まで突き抜ける様な高貴さと魔性の性を帯びていた。
「断る。」
僕がそのひと事を発すると、リリラと思われる女性は高らかに笑った。すると、左手が吹き飛び、マナが大量に空間に漏れ出た。
「あーら、これだから弱い人間の身体は嫌。後3分も持たないわ。エイディ……いや、ナギトくん。あなたとわたしは同じ血を引く者、ミルロワールの生き残り。いえ、栄光あるマナの一族。分かっているでしょう。あなた自身薄々とは。」
そこまで語ると今度は右肩が吹き飛び、腕が落ちた。リリラのマナに耐えきれず崩れ落ちる肉体、その肉体を楽しみように支配する支配者。マリーゴールドはこうなる事を分かっていて嘆いていたのか……。
「ホントに弱すぎるわ。まあいいわ。細かい話は今度にしようかしら。どうせわたしのお城に来るのでしょう。わ・た・し・の!その時まで回答は保留にしてあげる。ゆっくり考えなさい。最初に…………。」
そこまで話すと今度は頭が吹き飛んだ。マナが空間全体に拡散されて行く。身体側もゆっくりと肉体の形状を保てずに崩れ落ちていった。
暫く崩れ落ちたマナが地面付近を浮遊していたが、次第にそのマナも消えてなくなった。
マナが消え去るとこの空間に漂っていた嫌な空気も消えていった。
「ナギトまずは転移陣を破壊しましょう。話はそれから、外でターンさんも待っているわ。」
ストナに言われて僕はここにある転移陣を破壊した。
これであとはリリラを倒すだけだ。
僕は洞窟の中を眺めた。マリーゴールドが居た形跡は全くなくなっていた。恐ろしい。仲間に引き入れて殺す。残酷極まりない仕打ちだと思う。
裏切り者のマリーゴールドが少しだけ哀れにも思えてしまう。
そんな残酷なリリラに戦って勝てるのだろうか。リリラのあの口調、やはり3魔女は元マナの一族だった。バーブルがエイディの母親だと分かった時点でなんとなくそんな予感はしていた。
マナの一族とは何なのか?
ただ、言えることはリリラを倒さないとこの戦いに終わりはないと言うと事だ。
相手が同族とか関係ない。バンパイアを生かしてはおけない。エイディが出来なかった全滅を僕達でやらなければならない。そう心に決めて洞窟を出た。
ターンやマトゥキが待っていた。ゴブリン達は一層した様だった。
ウブキ山脈、イヒラ山脈での戦いは終わった。
シオツでイーダーオーツ軍とマトゥキが南北に分かれてウブキ山脈側を警戒して駐留する事になった。僕達はターンと一緒にオーウィズ達のいるセタ村へと向かう事になった。
いよいよリリラとの戦いが始まる。




