プロローグ
とある日のとある場所、わずか数名にしか伝えられていないその時間、その空間に二人の男が向かい合ってたっていた。
「〇〇さん、はじめようか。」
「そうだね。●●はじめよう。」
「そういえば、今は〇〇なんだね。」
「僕じゃ不満かな。」
「いいや、むしろ〇〇さんとゲームがしたいと思っていたんだ。」
「それは嬉しいことを言ってくれるじゃん。僕も●●とゲームをしてみたかったんだ。」
異様な空気を纏っている二人が楽しく会話をしている空間に黒スーツ姿の一人の男が足を踏み入れてきた。
コツコツ
革靴をならしながら二人のところまで歩みを進めてくるその男は、二人の横に着くなり歩みを止めた。
「おふた方はご存知かと思いますが、私の名前は□□□□と申します。」
この会話からわかるとおりこの三人は知り合いであった。どのようなところで知り合い、どんな繋がりがあるのかな定かでは無いが。
「そして、今回のゲームマスターをつとめさせてもらいます。」
三人と三台のカメラしか存在していない空間に□□□□の声が響き渡る。
「よろしく□□さん。」
「頼むよ□□。」
「えぇ、おまかせください。」
先程までは、異様な空気を纏っている者が二人だったのにたいし、今では三人にふえていた。
「それでは、ヴレ・ノワール、△△△△をはじめたいと思います。」
●
その広い部屋は大量のモニターだけが存在している異様な空間であった。
そんな空間に数人のもの達が続々と足を踏み入れてくる。しかも、自分以外の人達全員が異常な人間であることは見なくてもわかっている。
なぜそんなに人達がこんな部屋に集まったのかというと、理由はひとつしかない、〇〇〇〇と●●●●の戦いを見るためにほかならない。
かく言う私もいや、俺もこの戦いを見るためにこの部屋にいるのだから、俺達が〇〇〇〇と●●●●の戦いを待っていると、唐突にモニターが光を発した。
モニターの先には〇〇〇〇と●●●●がうつっていた。そして、しばらく時間を置いて、□□□□もあらわれた。俺はいや、俺だけじゃない、ここにいる全てのもの達は今か今かと二人の戦いのはじまりを待っていた。
●
「それではこれより、ヴレ・ノワール座奪戦を開始致します。」
こうしてヴレ・ノワール伝説のゲームが幕をあげた。
このゲームは歴史に名を刻んだ。こんなに美しくも残酷で、難解であり、それでいて見ているもの達の心をつかむゲームを俺はこのゲーム以外知らない。そして、これからもこれを超える出来事に俺は巡り合わないと断言できる。それほどのゲームであった。
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