シュワっと
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「「「……、ぷはぁ(っ)!」」」
3人はコーラを飲んでいた。
「いやぁ、ガンギマるねぇ。」
「危ない薬みたいに言うんじゃない。」
「なんだろうねこの、『生き返る〜!』って感じ。」
「そりゃあ輪廻転生よ。」
「炭酸飲むたびに一回ずつ死んでいるのか……。」
「私たち100円代でラスボスみたいな体験してるの?」
「安いねぇ。」
「1回やられて復活するのは、割とヒーロー側もじゃないか?」
「「確かに。」」
「そういえばいたねぇ、コーラのヒーロー。」
「銀色の巨人ね。」
「それ、別人じゃないか……?」
3人は揃ってコーラを喉に流し込んだ。
「くぅ〜〜!、喉で銀色の巨人が暴れてらぁ。」
「それは巨人というか……一寸くらいの人じゃないか?」
「喉めっちゃ刺激されてるなあ。」
「ピンチからの逆転は王道だもんなあ。」
「大暴れだねぇ。」
「まあ、暴れてるな。」
「ただの二酸化炭素なんだけどね。」
「飲み物に空気めっちゃ入れてブクブクさせようって、よく思いついたよねぇ最初の人。」
「ヘリウムでも吸いながら作ってたんじゃない?」
「声が高くなるヤツだな。」
「やっぱりプレゼンもヘリウム吸ってやったのかなぁ?」
「色々とヤバそう。」
「してみたいねぇ、ヘリウム会議。」
「ヘリウムって長持ちしないから、定期的に吸わないと最後までもたないんじゃないか?」
「絵面が危ない薬キメてる人だなあ。」
「そこでヘリウムをコーラに換えればあら不思議……!」
「水分補給しながら、声を高くできるのか……!?」
「声高くする必要ある?」
「……で、俺が生まれたってわけ。」
きはだがドンと音を立ててコーラのボトルをテーブルの真ん中に置いた。
「「コーラさんっ!」」
「……ん?でもそれじゃあ今の二酸化炭素につながらなくない?」
「ヘリウムって高価だからな……。」
「空気中にあんまりないんだっけ。」
「えっとねぇ…………たぶん1%ない。」
「どんぶり勘定だなあ。」
「貴重さで考えたら窒素か酸素のどっちかになる……か?」
「窒素はほら……凍らすから。」
「液体窒素、大人気だもんなあ。」
「理科室のアイドルだよねぇ。」
「なら次点で酸素か……。」
「酸素は……よく燃える印象しかないなあ。」
「燃えたら危ないし、無しだな。」
「炭酸飲料が危険物に早替わり……。」
「じゃあやっぱりヘリウム?」
「貴重さ以外の理由は……ああわかった!あれだぁ。ゲップだぁ。」
「え?」
「ほらほら、車の検問で息吹きかけてアルコール測るヤツあるよねぇ?」
「飲酒運転を取り締まるヤツだな。」
「……そっか、検問されたらヘリウムの量で炭酸飲料キメてるのがバレちゃうのか。」
「そのとおりっ!」
「……そんなにバレたくない?」
「あさぎは恥ずかしくないのか?」
「別に。」
「ねえねえひいろちゃん、」
「なんだきはだ?」
「さっきからあさぎちゃんの息がヘリウム臭えですわよ?」
「なっ!///」
「ああ、ここにくる前に相当な量の炭酸飲料をキメて来たんだろう。心なしか声も高い。」
「あんな宇宙人みたいな声出しちゃって、やぁねぇ……。」
「そんなわけないでしょ!///っていうかヘリウムは無臭だし……!///」
「ね、嫌でしょ?」
「ワタシだったらこれは『堪える』な。」
「その点、二酸化炭素ならどうでしょうひいろちゃん。」
「二酸化炭素はもともと人の呼気に多く含まれるから、検問にも引っかからないな。」
「どんな検問なのそれ……。」
しかも燃えないから輸送に危険物運搬の免許も要らないぞ!」
「……で、俺が生まれたってわけ。」
「「コーラさんっ!」」
「……え、何?」
白ちゃん先生は部室でコーラさんを崇める3人に困惑したとか。
あーかい部!(4)
あさぎ:投稿完了
白ちゃん:コーラさんのやつ?
あさぎ:そう
きはだ:白ちゃんコーラ好き〜?
白ちゃん:ごめんね、私炭酸得意じゃなくて……
きはだ:[信じられない顔]
あさぎ:[信じられない顔]
ひいろ:[信じられない顔]
白ちゃん:その[信じられない顔]やめなさい
白ちゃん:あとひいろちゃんは[信じられない顔]で参戦しないっ!
きはだ:草ァ!
ひいろ:だって二酸化炭素だぞ……?
あさぎ:一応自分の身体で作られるものなんですが……
白ちゃん:その理屈だとトイレで出すヤツも好きってことになっちゃうわよ
きはだ:わたし達はそんな二酸化炭素が大好きですっ!!
ひいろ:そこは熱を込めるところじゃないと思うぞ
あさぎ:白ちゃん先生はなんで炭酸ダメなんですか?
白ちゃん:炭酸飲むとほら、口の中が痺れるような感じがするじゃない?あれが苦手なのよ
ひいろ:なるほど、白ちゃんは口が弱い……と
白ちゃん:おいこら。
ひいろ:これはまさか、『悪い口はこうだっ!』の流れ……!?
白ちゃん:せんわっ!?
きはだ:白ちゃんの弱いお口にはコーラっ!
白ちゃん:飲ませるな飲ませるな
あさぎ:何か克服する方法とかあればいいんだけど……
ひいろ:確かに好き嫌いは良くないな
きはだ:好き嫌いしてると将来苦労するよ〜?
白ちゃん:もう将来きてるのよ
あさぎ:じゃあ部室であげたコーラ飲めますよね?
白ちゃん:それとこれとは別よ
きはだ:おやおやぁ?生徒に健康を指南する養護教諭ともあろうお方が
ひいろ:嘆かわしい……
白ちゃん:ああもう!わかったわよ!飲むから
[ビデオ通話を開始しました]
きはだ:『おお……!?』
ひいろ『まさか本気で飲むのか!?』
あさぎ『白ちゃん先生……!』
白ちゃん『可愛い教え子のプレゼントだもの、無碍にしたら女が廃るわ……!』
ひいろ『それはいいんだが……さっきからボトルを指でトントンしてるのはなんだ?』
あさぎ『あれやると泡が外に出ていくみたいだよ。』
きはだ『それ開封前にやるヤツだねぇ。』
白ちゃん『げん担ぎみたいなものだからいいの!……いzブフッッ!!』
ひいろ『即堕ち2コマ……。』
あさぎ『ふふっ……、
アッハッハッハwww』
きはだ『あれ?あさぎちゃん近くに誰か
あさぎ『い、いや面白くてつい笑っただけ!
やべっ 』
ひいろ『今、「やべっ」って聞こえたな。』
白ちゃん『ゴホッ……、あさぎ
あさぎ『夜も遅いし疲れちゃったなあ〜!コーラ飲んでくれて嬉しかったです白ちゃん先生!
白ちゃん『あ、待て逃げ
あさぎ『おやすみっ!』
[あさぎがビデオ通話を終了しました]
白ちゃん『るなっ……くうぅ、逃げられた。』
きはだ『コーラ最後まで飲むとこ見せられなかったねぇ……。』
白ちゃん『そんなこと……!!』
ひいろ『え、一気……!?」
白ちゃん『どぉぉおおでもいいのよ!!』
きはだ『うわぁ飲み切っちゃった。』
ひいろ『白ちゃん……怒ってる?』
白ちゃん『はあっ!?……あ、ごめんなさい。』
きはだ『いいよいいよぉ。』
ひいろ『それよりさっきの反応の方が気になるんだが……。』
白ちゃん『ええっと……2人は、見た?』
きはだ『白ちゃんがコーラ吹き出す所なら。』
白ちゃん『じゃなくて!……あさぎちゃんと一緒にいた人よ。』
ひいろ『声なら聞いたぞ。大きな笑い声と「やべっ」の2回。』
きはだ『写ってたのぉ?』
白ちゃん『ええ。私がコーラを口に含む直前に、一瞬だけね。』
ひいろ『それでコーラ吹き出したのか。』
白ちゃん『ええ。』
きはだ『馬のマスクでも被ってたぁ?』
白ちゃん『2人ともあさぎちゃんの家、行ったことある……?』
ひいろ『え?あ、ああ……。』
きはだ『ボケに乗ってこないだと……あるよぉ。』
白ちゃん『2人とも、会いにいくわよ……「お隣さん」に!!』




