第3話 グランヴェールの悲惨な現状
こんにちは、作者のきむちです!
第3話をお読みいただきありがとうございます!
無事に目的地であるグランヴェールへと到着したルークとルナ。
そこで出会ったのは、なんだか少し不思議な領主で……!?
それでは、本編をどうぞ!
――翌朝。
目を覚ましたルークはまだ眠っているルナを見つけて少しだけ驚いてしまった。
「(そうだった、昨日はいろいろあって二人で寝ることになったんだ)」
ルークはルナを起こさないようにゆっくりとテントを出た。
周りを見渡すとまだ朝日が昇って少ししか経っていなかった。
ルークは、馬車に荷物を取りに行ってテントから少し離れたところに来た。ルークは毎朝鍛錬を行っていて今日も今からやるつもりだ。
「(今は旅の途中だから軽めにやろうかな)」
ルークは魔法を使うときのように魔力を全身に巡らせた。それから素振りを何回かやってテントに戻った。するとガルドが起きていてルークに話し掛けた。
「おはよう! どうしたんだ? 朝早くからどこかに行って」
「おはよう、鍛錬をやってたよ」
「偉いな、ちなみに鍛錬はいつから始めたんだ?」
「確か5歳の時からやってるよ、だから10年間続けてるよ」
「10年も続けてるのか! 凄いな俺だったらすぐに辞めちまうよ、何か続けるコツみたいなのはあるか?」
「特にはないかな。ただ強くなりたいって思って続けてただけだから」
そんな会話をしているとテントからルナが少し気まずそうに出てきた
「お、おはようございます」
「おはよう、ルナ」
ルークに続いてガルドも挨拶を返した。
「あぁ、おはよう。そうだ、朝食を食べたらすぐに動くけどいいか?」
「うん、大丈夫。ルナも平気?」
「私も大丈夫です!」
二人はガルドの用意した簡単な朝食を食べて早速馬車に乗って移動した。
しばらくするとガルドが、グランヴェールについての話題を出した。
「そうだ、二人はグランヴェールについてどれくらい知ってる?」
「え〜と。魔族領が近くて魔物がよく襲ってきて外壁がぼろぼろな状態くらいしか知らないかな」
「私もそれくらいしか分かりませんね」
「そうか、じゃあ少しだけグランヴェールについて話すよ?」
ガルドは馬車を操作しながら少し長い話を始めた。
昔は、グランヴェール領の近くに魔族領はなかった、けどある日を境に魔族が一気に勢力を強めて魔族領がどんどん拡大していった。それを勇者一行は何とか止めることに成功し魔族の勢力拡大は一旦収まった。だがグランヴェールは魔族領が近いが故に魔族の襲撃がよく起こるそうだ、でも最近はなぜか少しだけ魔族の襲撃が減ったそうだ。
「と、まぁこんな感じかな、ちなみにグランヴェールにはたくさんの魅力的な所があるから俺は結構気に入ってるよ」
「そうだったんだ、なおさら早く行かないとだね」
――5日後
あれからは特に目立ったような事が起きずに無事にグランヴェールの門の前までやってきた。すると門番が少し期待したように話しかけてきた。
「こんにちは……もしかして依頼を受けてくれた人たちかい?」
「こんにちは、荷台に乗ってる二人がそうだ。俺はしばらくここに滞在するが次の仕事があるから数日したら出るよ……そうだ、二人とも着いたぞ!」
ガルドがルークたちに呼びかけるとルークたちはすぐに馬車を降りて門番に挨拶をしにいった。
「こんにちは、俺は依頼を受けたルークです。こっちは相棒のルナ、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「よろしくな、敬語は使わなくていいよ。今から領主様に報告に行くから付いてきてくれ」
門番はそう言うと二人を連れて街のなかに入って行った。
ルークたちは領主邸に行く間に街の様子を見ていた。街はかなり悲惨な様子で、外壁はかなり損傷していて家も少しぼろぼろになっていた。
少し大通りを歩いていると大きな館がはっきり見えてきた。すると門番が口を開いた。
「あれが領主様の家だ、領主様を見て驚くんじゃないぞ」
ルークたちは門番の言っている意味が分からなかったがとりあえず何があっても驚かないようにしようと思った。
「領主様! 依頼を受けてくださったかたたちがいらっしゃいました!」
門番が領主邸の扉をノックして大きな声で領主を呼んだ。すると中から中性的でかわいらしい声がした。
「本当に!? すぐに行くね!」
数秒すると扉がゆっくりと開いた。中からは男性でもありそうで女性でもありそうな小柄な人が出てきた。
「えっと……こんにちは、二人で合っているのかな? 僕はここの領主をやってるウィンドだよ、よろしくね! 依頼を受けてくれてありがとう」
ルークとルナは少しだけ驚いて固まってしまった。だが、すぐに門番の言葉を思い出して挨拶を返した。
「こ、こんにちは! 依頼を受けたルークです! よろしくお願いします!」
「こんにちは、私はルナです! こちらこそよろしくお願いします!」
「そんなに畏まらなくてもいいよ、多分年も近いだろうし、一応歳を聞いてもいいかな? あっ、嫌なら答えなくて大丈夫だよ! 僕は17歳」
「俺は15歳」
「私は16歳ですね」
ルークとルナはお互いの歳を知らない事に気付いてお互いに見つめ合った。
それを見たウィンドは2人の注意を引くために咳払いをした。
「――ゴホン。早速だけど本題に入るよ。まず、今僕たちがしていることは街に向かってくる魔物を倒すこと、そして壁を修復すること何だけど……次から次へと魔物が街を襲ってきてどちらの問題も解決できそうにないんだ。2人は何のスキルが使えるの?」
「俺は主にクラフトがつかえる。ほかには剣を少し扱えるのと、魔法が使えるね」
「私は回復専門ですね、ですが魔法も使えます」
ウィンドは二人の言った言葉に驚いて目を見開いた。
「本当に!? ルナは回復を使えるの!? ルークはクラフトできるの!? 凄い!」
「クラフトってそんなに凄いかな? 不遇職だよ?」
「クラフトが不遇職? どういうこと? もしかして知らないの!?」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
新キャラクターのウィンドが登場し、物語もいよいよグランヴェール編に突入しました!
王都では「不遇職」扱いだったクラフトスキルですが、ウィンドの様子を見る限り何やら雲行きが変わってきましたね……!
最後になりますが、更新・投稿が遅れてしまい本当にすみませんでした……!
お待たせしてしまった分、楽しんでいただけていたら幸いです。
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次回、第4話も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!




