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被害者の真実

坂井をったのはボクの焦燥だったと言わざるを得ない。

彼はあの事故で結局、即死だったらしい。それから一応の遺族の反応を見ておこうと葬儀に参列した。妻の文子は喪主だったが、役目を務める事が出来ない程に衰弱し、泣き崩れていた。側には廻りの話から坂井の実兄であろう人物が支える様に鎮座していて、その彼も又、悔しさを噛み殺している雰囲気だった。

彼らの余りの予想外の反応が気になったボクは参列者達から色々と聞いてみた。


ある人は非常に子煩悩だったと言い、又ある人は会社の倒産により失業をしてしまい、再就職にも苦労していたと言った。そして、飲酒も殆どする事無く、子供の教育にも熱心だったそうだ。

そんな坂井の子息、憲文君は勉強もスポーツも良く出来たそうだ…まりは通報も坂井家をねたんでの事だったのかも知れない。

そして、可愛がって来た我が子が不慮の事故により植物状態となってしまい、普段飲まない酒を飲みに出掛け、そこでボクが殺し…イヤ!事故に合ってしまったと言う訳だ。


ボクのこの力は、使い方にっては神にも悪魔にもなってしまうのだ。正直な所、ボクは後悔はしていない。ただ、今後は標的を決める前に、キチンと下調べをして実行に移さなければボクはただの人殺しになってしまう。

坂井はその事を教えてくれたと考える様にした。

ボクはまだ、自分のこの能力をキチンと使いこなせていないだけだ。悪人に自分の裁定で天誅を下す等と大それた事をするのだから、最初の内は多少の犠牲は仕方が無いのだ。

そんな事を考えていると、ふと、以前に無作為に繋がってしまった"あのサイト"を思い出した。

「そうか!その手が有ったか」

ボクは家に帰ると早速パソコンを開き操作し始めた。

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