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「な、なななな、何が起こったんですか!? なんで私は服を着ていないんですか!?」


その声は、どれだけ前に聞いただろうか。

 何れにしてもあの「神様」はこちらの願いを叶えてくれたのだと捉えていいだろう。

 しかし、その影響でなんだかわからない依頼をこなさなければならなくなったのだが。


「なんじゃ、どこからか女子の声がする」


 ドラケンは生きていたようだった。そして、同じように世界に戻ってこれたのだろう。

 

 暗くてその存在を見ることはできない。


 同じようにカノンの裸体を拝むことができないでいた。


「わ、わわわわ。私以外にもここにいるのですか!?」


「待て待て。いまどんな状況になっているのか、一度整理しよう」


「その声は、ヨシヒトさんではないですか。これは一体どんな状況ですか?」


「いや、それを今から整理しようと言ってるんだが」


「そうですか。今真っ暗で何も見えません。もしかするとヨシヒトさんは暗視とか何かのスキルを持っていて、一方的に私を視姦しているのかもしれません」


「そんなわけないだろ」


「ほうほう。女子はわしの能力に気がついたのか。少し見所があるな。だが、わしはもう少し年増が好みじゃぞ」


「い、いやあああああああああああああああ」


「ドラケンは少し黙っていてくれ」


「二人にレイプされるですーーーーーーーー!! 助けてくださいいいいいいいい」


「ガッハッハ。ここにはわしら以外には誰もおらんわい」


「その言葉は誤解させるだけだろ」




 そんなやりとりが終わって、ドラケンは少し悲しそうな声音になり


「そうじゃの。お前さんの連れが生き返ったということは、ダンジョンクリアの報酬でも受け取ったのか?」


 ドラケンのパートナーであったカイエルはいまだに生き返る兆しがないのだ。

 しかし、一方的にヨシヒトのパートナー? が生き返ったことにより寂しさが蘇ったのか。


「だが、面倒なことを押し付けられた。

 簡単にいえば、どこかのダンジョンをクリアしなければならない。しかも二つも」


「ん? それはどういうことじゃ? 最近のダンジョンクリアにはそんな対価がついてくるのか?」


 ドラケンがキョトンとした声音で聞いてくるので、「そうだ」と返すしかなかった。


「だが、今はこの状況をどうにかして抜け出さなければいけないな」


「そうじゃな。お前さんのパートナーは今だに全裸じゃしな。ところでどこまでやったんじゃ? 結構若いの」


「カノン、今どこにいるんだ? 羽織れるくらいだが布を渡す」


「ヨシヒトさんも犯罪者です」


 声はヨシヒトの後ろから聞こえて来た。

 次に背中にトン。という感触があったので「カノンか?」と聞くと「そうですよ!!」

 と少し起こった口調で返事をした。


「これを」

 

 と、アイテムボックスから取り出した「黒装束のマント」を渡した。

 効果は「敵から見つかりにくくなる」で、防御性能はこのダンジョンの550層以降でのドロップ品なのでお墨付き。


「なんだか、やばそうですが」


「そういうな。今はこんなものしかないが、地上に戻ればドロップ品を売った金でそこそこいい服を買ってやる」


「わしにもか?」


「そうだな。分け前は7:3でいいか?」


「な、なぜじゃ。わしは結構モンスターを殺したぞ?」


「ドロップ品を全部持って帰ることがお前にはできるのか」


「ぬうう」


「ヨシヒトさん。誰と喋ってるんですか? そもそもここはどこなんでしょう」


「そうだな。紹介しておこう。もう一人の声はドラケンというドワーフだ。戦闘力がやばい。

 それと、ここは俺にもわからない。ここはどこだ」


「カードにも表示されんぞ。どこじゃここは」




【ダンジョンクリアおめでとうございます。20秒で出口に到着します】





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