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 この世界が構築されるときに、神様はいくつかの制約を交わした。

 

【世界に干渉しない】

【行き過ぎた者には罰を】

【神は存在しない】


 その制約通りに、世界は完成した。

 現代になる何千年も前に、機械文明が発展したが、一夜にして崩壊した。一定の水準を超えたために罰を受けた。

 それよりも前にも、何億もの人間が死に伏せた未知の病気に対しても、神は何も干渉しなかった。

 そして、こんなにも魔術や魔法などが発達しているのにも関わらず、神を讃える集団や宗教はいない。


 そう、宗教は存在しないのだ。


 胡散臭い回復薬を配る人間も、神を信じない人間を侮蔑したり、亜人を嫌悪し差別する人間など、この世界には存在しないのだ。


 それは、いくつかの国を回ったときに実感した事実であって、不変の真理である。

 

 世界は全て、過去の遺物に管理されており、出生から死まで、監視されているのだ。

 それにたどり着くまでに、人間は幾らの犠牲を払ったのだろう。

 

 世界監視機関、そして世界統制機関の情報を盗み見れるアーティファクトは、現代にいくら残っているだろうか。

 世界の全ての記録を見ることができる。人も、生まれも、育ちも、事件も、何もかも。

 過去が全て管理されており、それを見ることができる。それに触れることも、改変することもできないが、なんでも知ることができるのだ。どんな監視カメラの映像も、衛星カメラであっても。

 こんな機械、世界中どこを探しても、どこの国の王だって持っていないだろう。


 全ては手中にある。

 しかし、それは知っているだけで、それ以上干渉することはできないのだ。


 この世界の神様と同じだ。

 見ることはできても、それを手に入れることはできない。


 《アストレア・コープ》


 この機械をそう呼んでいる。いや、過去の誰かがそう呼んでいたのだ。それを流用しているだけ。

 そのアストレア・コープが面白い情報をピックアップしたのだ。


「特Aランクのダンジョンが攻略された、ね」


 暗い部屋の中、その「男」は面白そうに口角を釣り上げニヤリと少し黄ばんだ歯を見せた。












 深層のダンジョンをクリアしたヨシヒトたちは、地上に戻ってきていた。

 しかし、その地上は森の中である。

 周りは苔むした祭壇があり、足元には掠れているが、少し発光している魔法陣がある。


 つまり、古い遺跡である。


「は、はわわわ。こ、ここはどこでしょう!!」


 目を輝かせたカノンは、ぴょんぴょんと跳ねながらヨシヒトの肩を叩く。


「まぁ、どこでもいいが、ダンジョンをクリアしても崩壊とかしないのか?

 なんか、クリアすればモンスターが湧かなくなるとか、そんなの」

 

 ヨシヒトの言葉に、ドラケンが目をまあるくして

「そんなことあるわけないじゃろ。そんなことがあれば、わしが世界を幾度か破壊してろうて」


「そんなもんか」


「そうじゃ。国営のダンジョンを片手では足りないくらいクリアしたわい。

 こんなに深く潜れるダンジョンはなかったがの」


 しかし、ヨシヒトにはこの国、いや、この世界の知識が何もない。最初の街に帰れるかもわからないが、一応聞いておこうとカノンに問う。


「ここは知っているのか? 興奮しているようだが」


「そ、そうです! よく聞いてくれました。

 この遺跡は、ガーランドの遺跡と言いまして、この世界の三大不思議の一つとして数えられます!

 そうなんです。この遺跡、なんと中に入ることができないんですよ!!

 

 ーーーーーーって、あれぇぇぇぇぇ!?

 私たち、中にいませんかあぁぁぁぁ??」


 1人で興奮して、1人でツッコミを入れて、忙しそうだ。

 だが、その言葉を聞いて、ヨシヒトは考える。

 (あのダンジョンの出口が、ここにつながっているのか)

 (まぁ、ここといっても、地理がわからんから街からどれだけ離れているのかわからんが)


 そう、一段落したところでドラケンが言った。


「まぁ、いいじゃろうて。

 ひとまずは、飯を食わんか。

 どうせ、あの街に戻るにしろ、どこかへ行くにしろ腹が減っては動けんからの」




「そ、そうだな」


 まずは、腹ごしらえをしながら、与えられた情報と、今から取るべき行動の指針を立てることにしたかったが。


「えっと、一緒に食べてもいいですか? 

 私のものもあるか知りませんが、ヨシヒトさんのを半分もらいます」


 まぁ、別にいいか。

 ヨシヒトは考えることを一旦保留にする。

間が空いたので、設定を忘れました。

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