堕転
終電の消えた高架下
歪んだディストーションが
この街の静脈を焼き切っていく
正解なんて最初から望んじゃいないさ
泥にまみれたこの手で
死を奏でるだけ
天使が笑うたび
堕ちる僕の理論は瓦解する
美しすぎる不協和音に
この身を投げ出して
一瞬の閃光に
我忘れる呪いを閉じ込めたい
運命のタクトに抗いながら
重ねた声は誰の耳に届くこともなく
螺旋を描いて夜の帳へ消えていく
それでもいいこの股間の奥
消えそうにでも確かに灯る
傷付だらけの「愛」という名の反逆を抱いて
行こうこのまま
心臓の鼓動がリズムを刻むうちに
牙を剥いて向かい合ってやろう
明日には忘れてしまうような
儚い奇跡を今、永遠と




