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夜空のかたち



夜空は とじている

ちいさく、まるく

月のかたちを うたがうように


たしかなものは

あのポラリスのさみしさか

(あるいは 灯台か)


 さざ波のあわいから

 のびている

 へその緒がある


波うちぎわで

しろく、ほそく 燃えている

わたしは

彗星のかけらだった


もう 触れるべきものも

欠けてしまった指先で

星座のかたちをなぞっていく


なにもたしかなものはない

ウミガラスはいつ鳴いただろう




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