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勇者と呼ばれたあいつと魔王と呼ばれた俺様。  作者: 柳乃 晟
「勇者と呼ばれたあいつと魔王と呼ばれた俺様。」
8/8

007話 「」

 血の雨を降らせてから三日間、俺はただ呆然と過ごしていた。

 最初に生き物を殺せば誰しもこうなる、と三人は当たり前だと言わんばかりに俺に気を遣ってくれている。


 魔物とは言え俺は生き物を殺した。


 恥ずかしい話だがあの後すぐに俺は自身の手に残った感触の気持ち悪さに堪らず胃の中にあった物を吐き出してしまった。

 それも良くある話らしいがやっぱり情けないと感じてしまう。

 更に吐くだけ吐けば嫌悪感で倒れ、丸々一日気を失ってしまったらしい。

 尚更情けない話だ。


 俺が気を失った一日も含めこの三日間馬車はずっと走り続けていた。


 途中、何回か魔物が現れたらしいけど俺は馬車の外に出る事も出来ず三人が迎撃してくれた。

 その間俺は恐怖で身体が震え……なんて事はなかったが、それ以上に気持ち悪さや嫌悪感やらで身体を動かす事が出来なかった。

 怖い、以上に気持ち悪いという感情のほうが先に強く現れるようになっていた。

 一種のトラウマらしい。



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