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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第三章 砂漠の交流編

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第67話 砂漠の国

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

感想やレビューもどしどしお待ちしてます!

「ス~ナッ? ス~ス~♪」

「な、何なのですの! このお可愛らしい生き物は!」

「す、すごく愛らしい……」


 僕の肩に突如現れた生物に、モルジアとイシスがメロメロだっった。しかし、これは一体何なのだろう?


 そしてなんで僕の肩に?


「ふふ、これは驚いたであるぞ。まさかサンドマンが顕現化するとはのう」

「え? サンドマン?」


 聞き慣れない名前に疑問符が浮かぶ。すると続けてフィーが説明してくれた。


「サンドマンは砂の精霊ぞ。中々人前に姿を晒すことなどないのだが、恐らく主の持つ力に惹かれたのであろう。これは幸先が良いであるな」


 楽しそうにフィーが説明してくれている。砂の精霊、確かに火や水など万物には精霊が宿るとさているけどね。でも、実際に見たのは初めてだよ。


「サンドマンは気まぐれで砂漠で迷った人を導いたりすることもあり、砂漠においての幸運の精霊とも呼ばれておる。そのサンドマンに好かれたのだからのう大したものぞ」

「スゥ~ナ? ス~ナ~」


 砂の精霊のサンドマン……か。確かに砂が人の形になった感じの見た目だよ。でも僕の頬に擦り寄ってきているけどざらついた感じはまるでないかな。むしろぷにぷにしてて心地よいぐらいだ。


「よしよし」

「ス~♪」


 頭を撫でてあげると目を細めて気持ちよさそうにしていた。本当に僕に懐いてくれてるのかな?


「お、お兄様! 私も撫でて宜しいですの?」

「いいかな? え、とサンドマン?」

「スー(ジーーーー)」


 あれ? 何か呼んだらこっちを見てきて、ちょっと不満そう?


「主に名前をつけて欲しいのかも知れぬぞ」

「え? 僕が?」

「うむ。名付けというものは本来神聖的な儀式でもある。精霊が己の認めた主に名付けて欲しいと思っても不思議ではないであろう」


 フィーが続けて僕に教えてくれた。名付けか……そういえばアインとメル、それにフィーも僕が名付けたんだったね。アインとメルは見た目からして人の姿に近くなったけど、フィーには変化がなかった。

 

 サンドマンはどうなるのかな? う~ん、じっと何かを期待するように見てきてるし……


「なら、スーでどうかな?」

「スー?」

「そう。スー」


 鳴き声がスーだからと結構安直な理由ではあるのだけどね。


「スー! スー! スー♪」

 

 あ、何か万歳して凄く嬉しそうだよ。良かった気にいってはくれたみたいだね。


「にゃん? 何かキラキラしだしたにゃん」


 ペルシアがスーを見ながら目を瞬かせる。確かにスーの体がキラキラしている。まさか何か変化が? と思いつつ見守ったけど――光が収まり特に変化はなかったね。


「見た目は特に変わってないみたいだね」

「ス~?」

「か、可愛いですしこのままで問題ありませんわ!」

「確かに。凄く愛らしいもんね」


 モルジアとイシスはこの姿のままでいてくれて良かったと思ってるようだ。僕もなんとなくこのままで良かったかもと思っちゃった。


「ンゴッ」

「スー」

「ンゴ~」

「スゥ~」


 そしてラクが近づいてきてスーと楽しそうに何かを伝えあってる、のかな? 


 とにかく早速仲良くなれたようでよかったよ。


「ふむ、しかし砂の精霊にまで愛されたとあれば、もう文句のつけようもないであるな。妾の主よ。砂漠の意志が主を王と認めたと言っても過言ではないだろう」

「え、ええ……」


 そう言えばその話が残っていた。王、僕が? 本当に?


「その、本当に皆、僕なんかが王でいいの?」

「それは違いますのお兄様」


 僕が問いかけるとモルジアが隣にきて真剣な目で話しかけてくれた。


 そ、そうだよね。やっぱり僕が王だなんてこと、相応しいわけがないし。


「お兄様なんかではございませんの。お兄様だからですの」

「え? 僕、だから?」


 だけど、僕の考えとは裏腹に、モルジアがはっきりと言ってきた。すると周囲の皆も次々と声を上げていく。


「はい! ホルス様だから王になってほしいのです!」

「優しい王様の側に仕わせてください」

「お、おらも御主人様だから嬉しいだ!」

「私も!」

「うちも、ホルスだから出来る思ってるにゃん。スイムもそう思うにゃん?」


 皆が僕だからと言ってくれた。そしてペルシアがスイムさんにも同意を求めるけど。


「……お前たち! 私はもしこの御方が王になり国を興すと言うのならここに残り冒険者ギルドを立ち上げたいと思う! 勿論皆に強制はしないが意見を聞きたい!」


 そしてスイムさんまでここに残ってペルシアの意見に従うと示してくれた。集まってきていた他の水の魔法使い達はお互いに顔を見合わせていたけど、こくりと頷き意を決したように発言する。


「勿論! スイムが残るなら俺も残るぜ」

「私も残るわ。それにこんな可愛らしい子が王になる国、ちょっと面白そうじゃない?」

「俺も従うぜ」

「スイムがギルドマスターということか。ならば安心できそうだ」

「思わぬところから居場所が出来てしまったな」


 驚いたことに皆スイムさんと一緒に残ってくれると言っている。


「どうやら私も覚悟を決める必要があるようだ。ホルスよ私もここまで言ってしまった以上、後戻りも出来ぬ。勿論私で役に立てることがあればいくらでも協力しよう。幸いここにはオアシスがあり水も豊富だ。水の魔法使いはきっと役に立てる」

「うむ。そうであるな。主も安心するが良い。何も主だけに全てを押し付けるわけではない。足りない分は皆で補えば良いのだ」

「うん。そうだねホルス! 私もできるだけのことはするよ。独りじゃなくて皆で造っていけばきっといい国になると思うし」

「ンゴッ!」

「ス~♪」

「アリー♪」

「アギィ!」

「勿論我々も主殿のいや王のために力を尽くします!」

「蜜も一杯作らないとね♪」


 ふぅ、どうやら本当に僕は覚悟を決めないといけないようだね。ここまで皆がそれを望んでいるなら――


「うん。わかったよ。それなら僕はここに砂の国の建国を宣言する!」

「「「「「「「「「「うぉおぉおおお~~~~!」」」」」」」」」」


 こうして僕はこの砂漠に国を興すことになった。でも、そうなるとこれからが大変だろうね。


 でも、今の僕には頼りになる仲間がいてくれる。だからきっと乗り越えられる筈だ!

国にすることを決めたここで第三章が終了となります!

次からは第四章となります!国造り、どうなるのか!

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またブックマークがまだだったな~という方がいましたらこの機会に是非!


それではここまでお読み頂きありがとうございます!次章からも更新頑張ります!

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― 新着の感想 ―
[一言] 荒くれどもが集う冒険者ギルドが出来たら、治安維持のため娼館も作って性の防波堤が必要かも。 ちょうど奴隷少女が仲間になったし娼婦にジョブチェンジ♪
[一言] ホルスがどんな国ずくりをするか楽しみ
[良い点] 望見者ギルド新しいと思います笑
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