第29話 砂漠の洞窟での戦い
感想にて体調へのお気遣い頂きありがとうございます!多くの感想も頂き凄く励まされています!
誤字脱字報告にも感謝!助かってます!
今後も感想やレビューをどしどしお待ちしてます!
洞窟の奥では多くのゴブリンサンドが屯していた。その中にゴロンっと横にされたモルジアがいた。
手と足には枷が嵌められている。ただ着衣に乱れはないし怪我もなさそうだ。よ、良かった。
とりあえずは安心だよ。
そしてその隣には杖をもって骸骨を帽子のように被ったゴブリンがいた。外套も纏っていてまるで魔法使いだ。
そしてそれよりも驚きなのはホブゴブリンよりも更に大きなゴブリンが控えていること。あれは、一体?
「あのゴブリン、まさかゴブリンサンドキングでは?」
ふと、アインが思い出したように口にする。
ゴブリンサンドとはついているけど、それはつまり帝国でも稀に姿を見せたというゴブリンキングと一緒なのかもしれない。
だとしたら、厄介だ。ゴブリンキングはゴブリンを統率し周囲にいるゴブリンを強化して戦わせる。
その上、ゴブリンキング自身も半端なく強く、帝国でも魔法師団を送り込む程の相手だったと聞くよ!
「ふむ、いや。あれはゴブリンサンドキングではないのう。ゴブリンシャーマンとゴブリンジャイアントであるぞ」
だけど、それはフィーによって否定された。よ、よかった王種ではなかったんだね。
「そもそもゴブリンサンドキングであったなら、規模はもっと大きくなるからのう」
そうなんだ。僕は話に聞いていただけで見たことはなかったからね。
「とは言え、あれはあれでそれなりに手強いぞ。シャーマンはゴブリンの分際で魔法を使いジャイアントは見た目通り頭は悪いが怪力だ」
フィーが説明してくれた。キングではないとは言え、油断ならない相手ではあるようだ。僕も砂は持ちこんでいるけど砂のストックには気をつけないとね。
「まぁ、しかしのう。お主には妾がおる。安心せいすぐにでも滅殺してくれようぞ」
「「「「…………」」」」
「ん? どうしたのじゃ急にだまりおってからに?」
僕たちの無言の訴えにフィーも気づいてくれたようだ。
「その、フィー。一体どうするつもり?」
「うむ。そうであるのう。先ずあのジャイアントとシャーマンのいる場所を派手に爆破してよのう」
「却下!」
僕が言う前にイシスが言ってくれたよ。
「何だ小娘不満なのか?」
「当たり前です! あそこにはホルスの妹さんがいるのですよ! そんな派手な爆発を起こしたら巻き込まれるよ!」
「う、うむ。そうか。ならば妾が派手な竜巻を引き起こし全員吹き飛ばす――ゴブリンサンドは死ぬ。それでどうじゃ?」
「だ・か・ら、それだと妹さんも巻き込まれるよね!」
い、イシスの語気が強まって迫力もましてきているよ~。い、イシスってこんなに怖かったんだ……
「そのフィー様はもっと抑えたような魔法はないのですかな?」
「うんうん。風の刃を飛ばすとか、火の玉で攻撃とか」
アインとメルが聞いた。確かにもう少し弱い魔法の方がいいかなと思う。
「出来るぞ」
フィーが答えた。あ、何だ出来るんだ。それならそれで。
「ふむ、ならば風の刃で洞窟ごと切断するか火球で辺り一帯を火の海に変えるかどれがいいかのう?」
「違うフィーそうじゃない」
「わざと言ってるんですか?」
僕とイシスがほぼ同時に突っ込んだよ。フィーは小首をかしげているけど明らかに過剰戦力だ。
「フィー様もう少し手加減を……」
「そう言われてものう。妾加減などしたことないのじゃ」
「もう、フィーには黙っててもらいましょう」
イシスがスパッと言い切った。フィーは眉を顰めているけど、ここは控えてもらった方が正解かなぁ。
「この妾に黙っていろというつもりか小娘?」
「黙っていないと妹さんが無事では帰れません。折角怪我もなさそうで見つけているのに」
フィーは若干得心がいってなさそうではある。こうなったら。
「フィーにはいざというときの為の秘密兵器として控えていて欲しいんだ。すごく頼りにしているからこそ大事なフィーを温存したい」
そう僕から説明する。これで納得してくれるかなと思ったら、満面の笑みで僕を抱きしめてきた。
「うふふ、主は妾を買ってくれておるのじゃな。嬉しいのう可愛いのう。このまま食べてしまいたいぐらいじゃ」
「えぇえぇええ!?」
「ちょ、もうフィーってば離れなさい!」
イシスがフィーを引っ張って離してくれた。す、凄くいい匂いでクラクラしそうだったよ。
「と、とにかく僕達の第一優先は妹の救出だ。その上で厄介なゴブリンサンド達も殲滅しよう」
ゴブリンは数が増えると後々厄介になる。それはゴブリンサンドでも一緒の筈だ。モルジアを助けるのは勿論だけどこのまま放置してはおけない。
そうと決まれば、僕は先ず砂や砂鉄でゴーレムを生み出した。これで先ずゴブリン達を撹乱する。それでゴブリンの意識がゴーレムに移った隙に妹を助けるんだ!
「いけ、ゴーレム部隊!」
僕の指示に合わせて砂と砂鉄と砂金のゴーレムが動き出した。砂金も持ってきていたのはゴブリンは光るものに惹きつけられる習性もあるからだ。
だからゴブリンのアジトにはお宝が眠っていることもあると言う。ゴブリンサンドもきっと特徴は一緒だろう。
「グギャッ!」
「グギャギャッ!」
僕の作ったゴーレムの登場にゴブリンサンドが色めきたった。シャーマンが立ち上がり、ゴブリンたちに命じている。ゴーレムを排除しろとでも言っているのだろう。
よし! ここからだ。僕は砂魔法で鏡を作ってそれを纏って移動した。鏡に周囲の景色を写させて気付かれないように移動させる作戦だ。ゴブリンサンドが写ったとしても、特殊な個体を除けば見た目はどれも一緒だからごまかせるはず。
よし、順調に近づけた。目の前にモルジアの姿。可哀想に。怖かったろうな。今、助けるからね。
「グギャッ!」
だけど、モルジアに近づいたところでシャーマンが叫び、鏡が割られた。魔法で攻撃されたようだ。つまり気づかれた。そしてゴブリンジャイアントが動き出す――
ここまで読んで頂きありがとうございます!そして可能ならここからまた順位が上がると嬉しい!週間や月間1位など一度ぐらい載ってみたいという思いもあります。少しでも面白い!先が気になる!更新頑張れ!と思って頂けたなら広告の下にある☆を★に変えて頂き(最大で★★★★★まで増やせます)評価を頂けると凄く嬉しくより執筆意欲が増します!
ここまででまだブックマークしてなかった!という方がおられましたらこの機会に是非!
そしてブックマークも評価もしたよーという皆様本当にありがとうございます!皆様の応援があればこそ私も頑張れます!それではこれより更新頑張ります!




