第128話 砂漠で人材活用
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実際、砂漠でやろうと思っていたことは多かったんだ。ただいろいろなことに手をつけるには、まだまだ人員が足りなかったという現実がある。
僕の魔法だけで補うにも限界があるし、何より何でも魔法だけに頼るのもあまりよくないようだしね。
だから捕虜とは言え、僕たちに協力してくれるならそれに越したことはなかった。
それでも最初は渋られたり絶対に嫌だと拒否ぐらいされるかと思ったけど、意外とそこはすんなりと納得してくれた。
ただ黙って施しを受けるのはプライドが許さないというのもあったのだと思う。
さて、先ずは何人か、といっても数が数だから数十人という規模になるけど、一緒にやってきたのは鉱山だった。
普段はアイアンアント達が採掘に精を出してくれている現場だ。砂金や金剛石の砂、それ以外にも各種宝石の砂が埋もれている。
実はこの鉱山は手を広げれば他にも何か出そうな雰囲気があったんだ。だから捕虜の兵達がこれまでの蟻達の仕事をある程度引き受けてくれたら、蟻の採掘範囲を広げることが出来る。
「お、おいおい。何だよこの砂マジかよ……」
「お、おいこっちにはエメラルドの砂があるぞ!」
「こっちはサファイヤの砂!?」
金剛石の砂もそうだけど、各種宝石の砂にも驚いていた。女性の捕虜なんかは目が輝いていた。
ここの作業に振り分けるに至って重要視したのは、帝国への不満だ。自分の祖国をあまり悪く言うのもなんだけど、やっぱり帝国には不満を持ってる人も多い。
捕虜になった時点でもう人生終わったと思ってる兵も多かったぐらいだからね。
だからその中でも特に不満を持っている人はこっちに来てもらっている。理由はそういう捕虜はもう帝国に戻ることはないからだ。
勿論大前提として帝国は捕虜を助けるような真似はしないわけだけど、とは言え念の為ということもある。だからちょっとでも帝国に未練がある兵はここには配置していない。
こういった資源の情報は知られないに越したことはないからね。
勿論逃げられないようにゴーレムの配置は忘れない。
もっともスイム曰く、たとえ逃げ出したところで砂漠を少人数で乗り越えるのは不可能、だそうだけどね。
他には畑作にも人員を割いている。一応余裕はまだあるけど、一気に捕虜が増えたからね。畑の規模は増やせる内に増やしておいた方がいいと思う。
それ以外では外の探索組がある。こっちは文字通り砂漠を探索して情報を集めるのが目的。後は狩りだね。
こうして取り敢えず初日にはそれぞれの捕虜に振り分けたとおりに仕事をこなしてもらった。
「結構疲れたが休憩ありだったから、辛くはなかったな……」
「むしろこんなのでいいのかって感じだが……」
「お昼やお菓子まで提供してもらったし……」
話を聞く限り鉱山組は特に不満もなさそうだ。鉱山はアインにも監督してもらっていたから話を聞いてみた。
「真面目にやっていたであるぞ。王への恨み辛みも特に感じられませんでしたからな」
なるほど。アイアンアントには最初は警戒心も抱いていたようだけど今は和気あいあいとやってるみたい。女性陣もなれてくると可愛いと思いはじめたようで撫でたりして癒やされていたとか。
「畑の方はどう?」
「特に問題ないかな~しっかりとやってくれてたよ~まだまだ教え込む必要はあるけどねぇ~」
畑の仕事を教えるのはファムの役目だった。丸々とした彼は畑作業では一番の功労者でもある。
「私も見てましたが特に問題ありませんでしたの。ですが念の為お兄様の素晴らしさもしっかりお伝えしておりましたの」
『正直怖いぐらいだったぜ……』
モルジアも畑の仕事ぶりは見ていてくれたようだけど、一体何を話したの!?
「外に行ったメンバーには怪我人も出たみたいだけど、治療したから問題ないと思う」
「ンゴッ!」
イシスが教えてくれた。やっぱり探索組は危険度は高いかもしれない。選んだのは血気盛んで戦闘が得意そうな捕虜だったけどね。
「し、死ぬかと思った……」
「砂漠怖い砂漠怖い……」
「俺らが苦戦する相手をあのごついのとか胸の大きい幼女があっさり倒すんだぜ?」
「信じられないよな……」
こ、こっちはやっぱりハードだったのか随分と疲れてるみたいだ。
「大丈夫そう? あまり無理はさせないほうがいいかもね」
「ボス。そりゃ甘いぜ。てかこいつら個人個人は弱くて仕方ねぇ」
「数が少ないと陣形魔闘術も上手く機能しないんだって~」
ライゴウが呆れたように言ってメルも彼らの技の欠点について教えてくれた。彼らを指揮するのは主に冒険者達だ。魔法使い系にはメルや水の竜団のメンバーについてもらっている。
メルの言っていた陣形魔闘術は軍で活用するための技術みたいだからね。ある程度の人数が想定されているから分散すると効果が落ちるようだ。
「陣形魔法が使えるのもいたようだが、あれも陣形を整えている必要がある。乱戦ではそれを保つのも難しくなるであろうな。いざというときのために個々の力ももう少し上げておいた方がよかろう」
スイムが教えてくれた。魔法使い系の指揮はスイムにもお願いしている。
「よし、これから夕食までお前らは訓練するぞ。アイ頼んでいいか?」
「勿論かしら。愛よね愛!」
「は? こんなちっこいのに何か出来るのか?」
「あ、でもちょっと可愛い……」
ライゴウに頼まれてアイがやってきたよ。捕虜の皆はアイとも戦ったんだけど、この姿からはまさか同一の相手とは気づかなかったようだ。
「愛はパワーーーーーー!」
「すごい姿になったーーーー!」
「あの子がこれだったのかーーーー!」
それからアイの愛のトレーニングとやらが始まっていた。ほ、程々にね――
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