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収納力ゼロ、僕の空間収納で物は収納できません。  作者: 士口 十介
獣人の国

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鉱山の探索

「すげぇ!あの魔導警備兵(ガーディアン)を一瞬だ!これなら鉱山の中も……。」


「まだよ、ミハイル。活動が停止したかの確認と周辺の警戒が先よ。」


ジュリアの言う通り、魔導警備兵(ガーディアン)が倒れたからと言って活動を停止させたとは限らない。

厄介な敵だからこそ念には念を入れる必要があるのだ。


「どうです?マロリオン。」


「魔力感知に反応はありません。魔力の流れは無いようです。」


ジュリアはキョウカに目を向けると無言で頷く。

それだけで何をすべきか理解したのか、キョウカは魔導警備兵(ガーディアン)へ慎重に近づく。

パーティの中で強化が一番素早く動ける。

もし、魔導警備兵(ガーディアン)が動く場合、真っ先に攻撃されるのは近づいた者だ。

だからこそ、素早く動けるキョウカに頼んだのだろう。


「大丈夫みたいや。ピクリとも動かへんで。」


キョウカの声にみんなは安堵する。

魔導警備兵(ガーディアン)が動きキョウカが攻撃されるかと心配したが杞憂に終わった様だ。


「わかった。では、次は魔導警備兵(ガーディアン)の解体だな。そのままでは休止しているのと同じだからな。」


マロリオン曰く、休止している魔導警備兵(ガーディアン)は呪文によって再起動が可能だという。

再起動を防ぐ為に魔導警備兵(ガーディアン)を分解する必要があるらしい。


その後、マロリオンが魔導警備兵(ガーディアン)を完全に分解した。


「あとは鉱山の中の確認ですね。いつもの通りの隊列、前衛三人、中衛三人、後衛二人で進みましょう。」

ジュリアの指示通り、

前衛にキョウカ、ミハイル、ゼフィール。

中衛に僕、ジュリア、マロリオン。

後衛にシオリ、カエデ。


僕が中衛にいるのは前後どちら側から攻撃されても銀の盾を展開しやすくする為である。


鉱山の通路は三年間、全く使われていなかったらしい。

坑道は広い一本の通路から細かい枝道が出る形で構成されている。

坑道の壁には魔道具である灯がついているが少し薄暗い。

灯に照らされた坑木は所々痛んでいる。

坑道にはいくつか枝道が延びておりその先で採鉱していたようだ。


その坑道を進む。

すると枝道から滑空する丸い板の様な物が現れた。

どうやら、丸い板の様な物がここの魔導警備兵(ガーディアン)らしい。


板の大きさは直径80cmぐらいで高さ120cmの地点で浮いている。

その数は五体(枚?)。


「ミハイル、盾はいるか?」


「いや、今は必要ない、行くぜ!!」


そう言うとミハイルはこぶしを突き上げ、板の様な“魔導警備兵(ガーディアン)“に突撃した。

数があるとはいえ、鍛え上げられたミハイルの敵では無かった。

瞬く間に五体(枚?)の魔導警備兵(ガーディアン)を叩き壊した。


その後、何度か板の様な魔導警備兵(ガーディアン)に襲われたが僕たちの敵ではない。

時々出現する魔導警備兵(ガーディアン)を倒しながら行動を進む。

灯りに照らされた坑道を進んで行くと最下層の広場にたどり着いた。

鉱員の休憩所も兼ねている為か広さも少し大きい様だ。


その時、何かに気づいたのか先行するキョウカが立ち止まる。


「みんな気を付けや!誰かがうちらを狙とる。」


キョウカが言い終わらないかの内に天井からでっかい不定形の物体が落ちてきた。


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