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-始動-

-始動-


「うっ、痛・・・」


全身筋肉痛のような痛みとともに目をさます。



(しらない天井だ)


「おはようございます。殿下」


起き上がると、目の前には50歳くらいの執事が俺に声を掛けてきた。


・・・


(なぜ、欧米人が俺の部屋にいるんだ!?てか、誰?)


「体調がすぐれませんか?殿下」


「殿下って俺!?」




俺は混乱中の思考のまま返事をする。


内心動揺しまくりだ。


「殿下、本日のスケジュールをお伝えしてもよろしいか」


俺に語りかけているセバスは12歳の頃から15年間、俺を支えてくれたキャラクターだ。



俺はポイント選択しただけで、ゲームの中にはいるアイテムを取得した覚えはない。


(あれか、ランダムアイテムか!?)



「セバス、本日のスケジュールを教えてくれ」

未だ絶賛混乱中の思考を安定させるためにいつも通り返答する。


いままでは、キーボードに文字を打つだけでこのように会話をしたことはないが。


「1時間後に、同盟国のへっぽこ王国から、もうダメポ国王との会談があり、5時間後にモッコリ王国からの使者がお見えになる予定でございます」



「ぶっっ!」


飲み物を口に含んでいたら確実に悲惨なことになっていただろう。


「ど、どうかされましたか、殿下!」


心配そうにセバスが俺に話しかけた。


「いや、なんでもない。」


俺は顔の前で片手を振って表情を戻す。

笑った為か、心が少し落ち着いた。


「セバス、ありがとう。30分後に俺の部屋にきてくれ。」


「承りました。」


セバスの後ろ姿を見送る。


「では、殿下 また30分後に」


「ああ」


一礼して部屋を出るセバス。

セバスの後ろ姿を確認しながら考える。


一時間後に、ダメポに相談するしかなさそうだ。


ダメポとは10年の付き合いがある、リアルでも何度かあっているし助けてくれるかもしれない。


たしか、大企業で社長をしていたはずだから日本政府にでもお願いしてもらうしかない。


クロニクルオンライン内に日本大使館があれば、即座に駆け込んでいる緊急事態だ。


ゲームの世界から脱出を考えていると、枕元に見慣れないアイテムがあることに気がつく。


指輪と手紙と箱。


まず指輪を手にとって見る。


(-我を守れ-デメンションエリア-発動-)


頭の中で女性の声が響くと同時に一瞬光に包まれる。


-エリア内遠距離魔法無効-


-エリア内遠距離物理攻撃無効-


-外壁にメタマテリアルを構築-


-エリア内自然回復【小】-


-エリア内のウィルス耐性【中】-


-エリア内の反乱抑止【小】-


-使用者のステータス向上【小】-


-使用者が受けるすべての攻撃に対してダメージ50%OFF-


-使用者が受ける毒全般に対しての耐性【高】-


-使用者に対する嫉み怨み10%OFF-




(え、ガチャポン課金でもこんな効果を一気に発揮するアイテム聞いたことないぞ)


俺の頭の中に画面をみているような文字が見えた。


(不老選ばなくてよかったあああ!不死?不老!?)



恐る恐る、手紙を開く。


-クロニクルプロジェクト参加のお知らせ-


これはゲームではない、プレイヤーもサポートキャラも死亡する。


いままでの行いを後悔する者も多いだろう。


課金アイテムはずべて無効となる。


課金に頼った国運営を後悔するがよい。


警告だ、国を捨てて己を見つめなおすがよい。


さらに全プレーヤーに老化防止【小】と死全般に対する耐性を与える。


人間族であれば、200歳前後が平均寿命となるだろう。


死全般に対する耐性は、平和な国に育った者たちの為の救済処置である。


また種族転換では、短命の者から長命の者まで様々よ、よい選択を祈る。


ランダムアイテムで種族ランダム転換を当てた者よ。


国民と同じ種族であることを祈るばかりよ。


プレーヤー諸君、お前たちは自由だ!大いなる世界で己の力を開花させてみよ!


最後になるが、各国はランダムでこの第五世界に転送したのでな。


元の世界へもどる方法はあるが、最低でもあと100年は戻るものはでないであろう。


この世界を殺すも生かすもお前たちプレーヤー次第である。


では、健闘を祈る。


え、鬼畜だ・・・

第五世界って、またわけのからない世界観。


しかし課金アイテムって仕様だったやん。


俺は、ほぼ無課金プレーヤーだから良かったが・・・


内政に対して早速チェックせねば、俺の些細な言動等が反乱につながる危険性がある。


今は神効果のアイテムが全部消えている状態だからな。


「殿下!!」


扉をたたく音の後にセバスの声が聞こえる。


「な、なんだ!?」


「殿下、緊急ミーティングを行いたいと申し出が第壱位の者たちからございました。」


な、早速、反乱か!?


「セバス、早速準備せよ!!」


ヤバイ、これは・・・逃げることも考え装備を選らばなければ。


急いで室内にある装備に目をやる。

あっ課金装備が全部消えてたんだった。


ほとんどもっていなかったけど・・・


-ブラッドメイル-

返血を吸うほど赤くなる鎧

効果 血を使いダメージ回復だったはず。


-王者の刀-

特殊金属でできており、どんな使用を行っても壊れない、傷がつかない

効果 反乱抑止 30%だったはず。


王者の刀とブラッドメイルは昔使っていた非売品アイテムだ。


非売品アイテムということで自室に飾っておいたけど。

課金アイテム(装備)が消えているのは相当痛いな。


ステータスや装備効果も表示されてない。

ただの2Dゲームだった頃の装備効果とも限らない訳で・・・


装備を整え、会議部屋へ向かう。


「セバス!いくぞ」


かっこつけたが、装備がクソ重い・・・


「はっ、承知いたしました。」






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