俺と女装とデザート。
意外と女装を引っ張ってしまいました。
コウタとコロンの女装は自分の好きなように想像してやってくださいまし。
因みにコウタは黒髪でコロンは金髪です。
「なぁ、コウタ。 お前今どんなんだ?」
「んー? カツラ着けてる」
「おー、そうか」
なんだこの会話。
俺たちはあの後 男の娘 、 もういいや、ニューハーフに捕まりそのまま裁縫員の仮部屋まで連れてかれた。 べ、別に悔しくなんかないんだからねッ!
そのまま仮部屋まで強制連行されて腰周りetc...の採寸をされて今に至る。
あの後結構なお説教を喰らったのだが、代わりに2週間食事がデザート付きという条件で二人共頷いたのである。 今考えると俺ら安いな....
今はギルドアパートの俺の部屋で衣装合わせをしている。 俺は寝室で、コロンはリビングでしているのだが、裁縫員はお互いのデザインで勝負をしているらしく、6人いる裁縫員は3人3人で俺とコロンで分けられている。
「ねぇー、クルータ? そっちはどう?」
「やばいわ! コウタってばキレイでうらやまだわ! てゆうかなんだかムラムラしてきた!」
え!? ヤバくね!? ムラムラはやばいよ!?
「コロン... あんたって実は下ついてないでしょ?」
「何言ってるの!? って、グレイはどうなったの?」
「実はね、彼普通の水着を着ることになったのよ、彼の水着で鼻血出す女性ギルド員が増えて」
「なんだそりゃ」
まったくだ。 なんでアイツなんかに萌えるんだ。 なにが良いんだあいつの。
べ、別に悔しくなんかないんだからねッ!あれ?デジャヴ?
着々と水着とカツラの相性合わせを済ませて、メイクに取り掛かる。
俺はよく知らんが、アイシャドウ? とかリップとか色々されてゆく。 その際には鏡は見せてもらえないのだが、とてつもなくすごいことになっている気がする。 うん。
「ん、くすぐった」
「あー、コウタじっとしててもらっていいかしら?」
「お、おう」
あまりにも真剣な声だったからびっくりした。 確かにお互いコロンとの勝負をしているわけだし、来月...あと数週間後にはほかのギルドにも見られる。
まぁ、真剣なのはいいけどさ、 なんでそんなに息が荒いの?
「でーきた! ねぇ、コロンの方はどうかしら?」
「できたわよー!びっくりしないでね!」
「こっちこそ」
俺の部屋のドアを開けるとそこには...
「「あー、ですよねー」」
全くもって驚かない。 たとえコロンが金髪の女子になっていたとしても。
だって《コロン》だもの。
「何? あんたたちのその反応....困るんだけども、逆に」
「えーこいつの女装なんて見慣れてますよ。 な、コロン」
「まぁ、この前もしたばっかりだからな」
そう、この前も食事のデザート、メロンっぽいやつで女装対決をしたばっかなのだ。
こいつとなんてデザート対決で何回も何回も女装を見ているからな。
「あっそう」
「まぁ、取り敢えずギルド長に見せに行きますか」
「「へーい」」