梅村さんと別れて 1日目 買い物2
何を買えば良いのやら、道具屋さんに着いたのは良いものの、野宿をした事が無い僕には、数ある商品全てが必要な物に見ええちゃうのよ。
あの乾燥した葉っぱは薬草っぽいし、あっちの小瓶は毒消しか何かやろう。自分で選ぶよりお店の人に聞く事にしようと思う。
「すみません、野宿しようと思うんですけど、何があったら野宿できます?」
おそらく店主さんやろう、椅子に座って船を漕いでた人影がハッと反応して、こっちに顔を向けて立ち上がった。恐らくおじいちゃんなんやろう、腰が曲がっている。
杖を片手に僕の方までやってきた。
「何かお困りかね、お若いの??」
店主さんは木の身体の魔族やった。
杖を持っていない方の手で葉っぱの口髭を撫でながら、僕を見つめる。
「本当にこの町にスケルトンがいるとはの。デーモン様が昨日スケルトンを連れていると町の者が噂しとったのはまことであったか。」
なんかめっちゃ注目されてるやん。
「そ、そんなんどうでもええですやん。それより野宿したいんですけど、どんなん揃えたらいいですかね?」
梅村さんとの関係とか、僕の事いろいろ聞かれても面倒やから無理やり方向を元に戻した。一応梅村さんと僕の関係についてはお互いに口裏を合わせてるけど、なんか騙してるからあんまり言いたくないんよ。
「ほぅ、野宿とは何かね?」
え!!木のおじいちゃん野宿知らんの??そりゃ、こんなのどかな町やし、知らんくても当たり前か。でも旅の人とか、違う町へ出かける人もおるやろ、単純に野宿って言葉が使われてへんのかな??
「野宿ってのは……えっと、旅の人とかが外とかで寝るやつで、他になんて言うんやろ……キャンプみたいなやつです!!」
「なんじゃ、野営の事を言うとったのか。しかしお前さん、良くキャンプと言う言葉を知っておるの。キャンプとはアキドナの言葉なのかい??」
野営って言うんや……知らんかった。
これからは僕も野営って言っていこうYa
Yeah。キャンプがアキドナの言葉??アキドナって、僕みたいな関西弁を使う魔族の人達がおる大陸よな??この場合、なんて答えたらいいんかな……。
「お前さん、もしかしたら【記憶持ち】かい?」
僕が答えに悩んでたら、木のおじいちゃんは新しいワードをぶっこんできた、
【記憶持ち】って何よ??説明書にもかいてなかったで。
「すみません、その【記憶持ち】ってのはなんなんですか??」
ここは質問返しをしとく。ホンマにわからへんし、適当な事答えたら後々めんどくさそうや。
「【記憶持ち】とはの、ごく稀じゃが前世の記憶・記憶の断片を持って生まれた魔族の事を言うんじゃよ。知らず知らずにワシらが知らない言葉を話したり、前世の記憶を利用し、町を発展させたりするんじゃ。お前さんがさっき言ったキャンプという言葉はワシ以外の他の魔族は知らん。これからは使わん方がええじゃろう。」
要するに僕はめっちゃレアな魔族で、伝わらないワードがこの世界にはあるってことやね。
僕の記憶は前世とかじゃなくて、今の記憶やけど、この世界にも前世とかの設定があるんやね。なかなか凝ってるな!!でも、木のおじいちゃん何か変な事言ってたな??
「おじいちゃんはキャンプって言葉、何で知ってるんですか??」
確かに木のおじいちゃんは【ワシ以外の他の魔族は知らない】って言ってた。
もしかしたら、この木のおじいちゃんも梅村さんみたいに、ゲーム側の人なんかもしれへん。
僕の質問に、木のおじいちゃんはゆっくりと間をとって、口を開いた。
「それはの……さっきお前さんがキャンプと言うたからじゃ。野営の道具が欲しいんじゃろ??今、見せるから待ってなさい。」
僕の馬鹿!!
いや、誤魔化された……??
ここまで読んで頂いき、ありがとうございます。
なんとか短い(?)スパンで更新出来ました。
はじめみたいな集中力がないので、毎日少しずつメモの書き込んでおります。
スマホの画面が割れているので、マ行が非常に打ちにくい!!
12月に入り寒くなって来ましたね。
皆さんインフルエンザが流行っているそうなので気を付けて下さい。
モチモチの木




