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Yellow Marker~一人だけ魔族でプレイ~  作者: モチモチの木
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あっけない

 ・大腿骨の鉈

大腿骨で作られた骨の大鉈。

※魔剣ではない。

製作者 サウス


 格好(かっこ)つけて魔剣って言ったけど、それは気持ちの問題やと思う。

 僕が魔剣やと思ったら魔剣なのよ。

 そうして僕は魔剣 大腿骨の鉈を構える。

赤ゴブもいきなり出てきた鉈に驚きを隠せないらしく、警戒しながら距離を開けようとしている。

 「さっきまでの威勢は何処にいったんよ?棍棒が無かったら、か弱い僕にも勝てへんのん?」

 焦っている赤ゴブを見て愉快な気持ちやった、恐怖の対象やった赤ゴブが、今じゃ僕にびびってる。下剋上した人達もこんな気持ちやったんかな?あっぱれやで。

 僕は笑いながら赤ゴブとの距離を詰め大腿骨の鉈を振る。

 骨が笑いながら襲うってホラーやな、これ。

赤ゴブはこの加瀬様にびびったのか、飛ぶようにして僕の攻撃から逃げる。そのまま着地するのではなく、ゴロンと地面を一回転、余程距離を開けたいんやと思った。


 と思ったんやけど、違ったみたいです……。

赤ゴブが転がった先には、僕が手放してしまったハンターナイフが一本、それを拾い構えをとる。


 「それは……その構えは……。」

 そう、赤ゴブは沈黙の構えで僕に対峙してきた。

僕の理想の形とは少し違うが、その構え姿は僕なんかより様になっていて、相手にプレッシャーを与える構えやった。

 重心を低くし、刃をこちらに向けジリジリと寄ってくる。

これで僕の攻撃をパシパシ手で払って反撃してきたら、完璧な沈黙の人の出来上がりやね。

 そんな事を思っていたら、赤ゴブに動きがあった。

赤ゴブは大振りでハンターナイフを僕に突き刺そうとした。

 「もっとパシパシしやな!!」

 戦闘中に何を言ってるんやと思うけど、思わず声に出てしまった。

僕は赤ゴブの攻撃を避け、大腿骨の鉈で反撃するが避けられてしまう。

 武器がハンターナイフになった赤ゴブの攻撃は手数が多くなった。

でも、攻撃パターンは『降り下ろす』か『横凪ぎ』の2パターンなので、避けやすかった。

パシパシは必要やでホンマ。

 赤ゴブが『降り下ろす』腕に対して、同士に大腿骨の鉈で迎え撃つ。

 「ギャウ!!」

 大腿骨の鉈はハンターナイフや刀と比べると切れ味はそこまで良くない。切るんじゃなくて、どっちかと言うと叩き切る武器みたいや。

 赤ゴブの太い腕も、お互いの勢いもあり切断することがでけた。

 赤ゴブの腕からは血がドバドバと流れていく。

 ゲームやから、血とか演出やと思ってたけど、血は止まることなく流れ続けてる。

 ここまでリアルやと、逆に引くわ。

 魔物には応急措置なんて知識がないはず、このまま血が流れ続けたら自動的に僕の勝ちになるやろうと思ってたら。


 『おめでとうございます。レベルが4上がりました。新しいスキルを覚えました。』

 いつの間にか倒してたみたい……。

 赤ゴブは光と共に消えていった。

 あんなに怯えて、あんなに準備したのに、終わりは凄くあっけなかった。

 赤ゴブが居た場所には宝箱が一つ残されていた。

中身を確認したいが、ステータスそして新しく覚えたスキルも見てみたい。

 って言うか、どんなけレベル上がるねん。

 部屋を片付けられない男、加瀬ちゃんは何から確認すれば良いのか迷うのであった。

 



 

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

もう少しで洞窟編も終わると思います。


バトルは難しい!

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