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Yellow Marker~一人だけ魔族でプレイ~  作者: モチモチの木
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赤い魔物


 その魔物(モンスター)の四肢は今まで戦ってきたゴブリンの物と違い太く逞しく、右手には身の丈程の棍棒を担ぎ左手には同族と思われるゴブリンを引きずっていた。

引きずられて来た方は、気絶しているのかさっきから動かへん。身体は赤いゴブより一回り程大きいんやけど、どうやら負けたみたいや。

それを赤ゴブが見せしめとして、引きずって歩いてるんやろう……。

 まぁ、そんなんはどうでもええ……問題はこの赤ゴブと戦わなアカンかもしれへんって事や。

勘やけど、アレは強いわ。

 頭の中で警報が鳴りやまへん、多分やけどこのまま戦いになると思う。さっきからずっとこっち見てるんやもん、あの子!!

加瀬ちゃんガクブルやで!


 僕がどうしようか悩んでいると、赤ゴブから動きがあった。さっきまで引きずっていた同胞をこっちに向かって投げつけてきた。

正直いらん!!

そのグレイシーな行動に驚きつつも、弾丸となったゴブリンを避ける。訓練の賜物なのか、避けるのと同時に弾丸ゴブリンにハンターナイフでの一撃を加える。


 それがいけなかった……赤ゴブは弾丸ゴブリンを投げた後、こっちに向かって突進してきたのだ。

僕はそれに気付くのが遅れ、まともに喰らい、突き飛ばされた。

僕を受け止めてくれたのは廃坑の壁、赤ゴブの攻撃+壁の衝突……どちらも今まで受けた事の無い衝突で、一瞬意識が飛んだ。

「うぅ……。」

 アカンアカンこれはアカン!殺される……マジで殺される……アカン奴やでコレ!!頭の中の警報が最大で鳴っている。

 赤ゴブはこっちに向かって歩いて来る。

僕の事を玩具やと思ってんのか、さっきから気持ち悪い笑い声聞こえる。

やめて、どうせなら綺麗なお姉様に玩具にされたい!!


赤ゴブは僕の目の前で立ち止まった。

そしてそのまま赤ゴブは……

いや、赤ゴブ選手は……

持っていた棍棒を振り上げて、叩き付けて来た。


……セーフッ!!

 咄嗟に転がって避けた、僕が居た場所には小さなクレーターが出来上がってた。

パワーが違いすぎる……。

当たっていたら確実に粉々になってたよ、頭!!

僕は震えてた……圧倒的な恐怖を赤ゴブに叩き付けらたようや。さっきから身体が動かへん。

 赤ゴブは僕が避けたことに気を悪くしたんやろう、今度は僕の前でしゃがみ込み僕の頭を左手で掴んで固定して来た。赤ゴブの顔がめっちゃ近くにある……息が臭いし、汚い顔してるわ……。


 赤ゴブはそのまま右手に持った棍棒を後ろに引く。

これはマズイ……僕の顔をそのまま突き潰そうとしているみたいや……。

 赤ゴブは口角を吊り上げる。

そして、僕の顔を突き潰そうとした時。 

 

僕は赤ゴブの右目にナイフを突き刺していた。


「ガァアアアアアッーーー!」


赤ゴブの叫び声が廃坑内に響き渡る、顔を両手で覆いゴロゴロと転がっている。


 僕は必死で逃げた、生き残る為に。

今戦っても勝てる自信がない。

あの時は咄嗟に身体が動いた、自己防衛としてナイフで刺したんやと思う。 


 赤ゴブの叫びが木霊する廃坑内。

それが怒りの雄叫びに変わった時は心臓が締め付けられた感じになった。決してコレは恋ではないよ。


僕は洞窟に戻った後も全力で走った。

少しでも赤ゴブに離れる為に。


 






ここまで読んで頂きありがとうございます。

戦う事を文章にするのって難しいですね。


非常に困ってます……。

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