No.50活動記録:光の旗槍、出てきたのは配信BANの危機(?)
No.50活動記録:光の旗槍、出てきたのは配信BANの危機(?)
さて、三日間という短いお休みは本当にあっという間に過ぎ去り。
私たちは再び、活気あふれるストレージマーケットのフリーマーケットエリアへと足を運んでいた。
目指すブースに到着すると、この間と全く同じ場所に、どっしりと居座るようにして地面のレジャーシートに座り込んでいるショウコさんの姿があった。
「こんにちは、ショウコさん!」
「お? オタクらか。注文の品(ベースの衣装)はちゃんと持ってきたんだろうね?」
「はい! みんなの分を合わせたらちょっと大荷物になっちゃいましたけど、大丈夫ですか?」
「構わないよ。ここに置いていってくれるなら、また三日後の出展日に仕上げて渡せるけど……。もし『今すぐ欲しい』って言うんなら、これからギルドに行ってパパッとやってくるけど、どうするかい?」
「え? ギルドでですか? なんでわざわざギルドに……?」
私が素朴な疑問を口にすると、ショウコさんは呆れたように片眉を上げた。
「うん? あんたら、そんなことも知らないで配信やってんのかい。トラベラーの常識だろう? トラベラーは基本的に、ダンジョン内以外ではスキルが使えないんだよ。外の世界でスキルを使いたきゃ、ダンジョンと似た環境を疑似的に作り出す特殊な設備を使うしかないのさ」
「あ、あはは……そうでしたね……」
言われてみれば、前にジェナさんのところでサクラの魔導書を作ってもらった時、あの場所で普通にスキルが使えていたことに、私は何の疑問も持たずに受け入れてしまっていた。
さすが国家機密級の職人と、おっさんAIが言っていただけのことあるわ。
「それで、どうするんだい? 今すぐやるかい?」
「あの、もしかして今すぐお願いすると『特急料金』とか掛かっちゃいます……?」
私が財布を気にしながら恐る恐る尋ねると、ショウコさんはハハッと笑った。
「やる作業自体はすぐに済むからね。すぐに渡すか、後で渡すかの違いなだけだよ。特急料金なんてヤクザな真似はしないさ」
「じゃあ、ぜひ今すぐでお願いします!」
「OK、わかった。――おい、隣の。私ちょっと離れるから、ついでに店番よろしく頼むわ」
ショウコさんは隣のブースで古着を売っていた強面の男性にひょいと声をかける。声をかけられた男性も、よく心得ているといった様子で無言で深く頷いた。
「ええっ!? 良いんですか!? そんなフリーダムな感じで……!」
「かって知ったる両隣、ってやつさ。このマーケットで、私に対して不貞を働こうなんて考えるバカはそうそういないからな。もしそんな奴がいたら、余程私のこと(・・・)を知らないモグリのトラベラーだよ」
ショウコさんは不敵にフッと口元を歪める。
……うん、雰囲気から薄々そうだとは察していたけれど。やっぱりショウコさん、カタギの人じゃないわよね(確信)。
(スズカ……あんたいったい、どういう経緯でこのショウコさんと知り合ったのよ……?)
自分の大事な幼馴染が、私の知らない間に何かヤバい裏社会の道へ進みかけているのではないかと、妙な勘繰りをしてハラハラしてしまう私であった。
それから私たちはショウコさんの後に続き、ストレージマーケットに隣接する巨大なダンジョンギルドの建物へとやってきた。
ショウコさんは受付を流れるような手際で済ませると、ダンジョンへ入るための次元門へ向かうのかと思いきや、全く別の、一般客が立ち入らないような奥の通路へと歩いていく。
「あれ? ショウコさん、ダンジョンの中には入らないんですか?」
「ああん? あー、昔はダンジョン内でモンスターの奇襲を気にしながら、ちまちま作ってたけどね。いまはギルドにこういう専用の『クリエイト・ルーム』があるんだよ。私らみたいな制作系のスキルに特化したトラベラーには、ある意味で本当にありがたい環境さ」
なるほど、そんな至れり尽くせりな部屋があるのだ。
もしかしたら、戦闘系のスキル持ちトラベラー専用の、スキル検証ルームみたいな場所もあったりするんだろうか? おっさんAIをレンタルした時にでも、詳しく聞いてみよう。
ショウコさんの背中を追いかけていくと、そこにはまるでカラオケボックスのように、無数の頑丈な扉がずらりと並んだエリアが広がっていた。
その中の一室をショウコさんがカードキーで開ける。
「狭い部屋だからさ、悪いけどこっから先は私一人でやらせてもらうよ。あんたたちはその辺の共有ソファーにでも座って待ってな。十五分程度で終わらせてやるからさ」
「はい、よろしくお願いします!」
私たちは、ショウコさんに全員分のベース衣装(私のミリロリ、ヒマリの和モダン袴、スズカの革ジャン、サクラの手作り服)が入った大きなバッグを引渡した。
ショウコさんが部屋に入り、バタンと防音性の高そうな重い扉が閉まる。
その瞬間だった。
スズカとサクラが、待ってましたとばかりにその扉へダッシュし、ピトッと顔をへばりつかせたのだ。
「くそっ、マジで中が一切見えねぇな……。どんなスキル使ってんだろ」
「なにしてるんだろう? シュバババッて光ったりしてるのかなぁ? 気になるよー!」
「ちょっと、やめなさい二人とも!! 恥ずかしいでしょうが!」
ギルドの通路で扉に張り付く二人を引き剥がしながら、私は声を潜めて叱りつけた。
「いいから、こっちに来ておとなしく座ってなさい!」
「チェッ……ケチ」
「はーい……」
二人は私に怒られて渋々ながら、通路に設置された共有のソファーにどっかりと腰を下ろした。
中から機械の作動音も魔法の詠唱も聞こえない、奇妙に静かな空間。
本当につなぎ合わせただけの布地が、あのそれほど価値の無い晶石の力で「盾代わりになる防具」に変貌するのだろうか。ドキドキしながら時計の針を見つめる。
そうして、だいたい予告通りの十五分ほどが経過した頃――。
カチリ、と静寂を破って、ショウコさんの入った部屋の扉がゆっくりと内側から開かれたのだった。
「――おう、待たせたな。我ながら、かなり良い仕上がりにできたと思うよ。ほらよ」
部屋から出てくるなり、ショウコさんは手始めにスズカの革ジャンを、まるでゴミ袋でも放るかのようにスズカに向かってぞんざいに放り投げた。
「おい、いくら何でも雑に扱いすぎだろ――」
スズカは文句を言いながら、投げられた革ジャンを無造作に胸元で受け止める。
だからこそ、スズカは全く気がついていなかった。受け止めた瞬間、ショウコさんがニヤリと不敵に笑い、スズカの胸元に向けて容赦のない鋭い拳を突き放っていたことに。
「スズカっ!?」
私は咄嗟に悲鳴のような声をあげていた。
しかし、私の警告が届くよりも、スズカが身構えるよりも早く――ショウコさんの容赦ない拳が、スズカの胸の革ジャンへと深々と突き刺さる。
骨の折れる鈍い音が響くのを恐れて、私は思わず当たる瞬間にぎゅっと目を閉じていた。
数秒の静寂。
「……おい。ショウコ。何のつもりだ、ああん?」
恐る恐る目を開けると、スズカの口から静かに怒りの声が灯っていた。いきなり殴られたのだから当然だ。
しかし、ショウコさんは痛める様子もなく、あっけらかんとした軽い声で言い放った。
「痛くないだろう? 別に」
「あ?」
ショウコさんの言葉に、スズカは険しい顔のまま、自分の胸元を手のひらでさすってしばらく黙り込んだ。そして――。
「……あ、本当だ! マジでちっとも痛くねぇな!? なんでだ!?」
スズカの顔から一瞬で怒りが消え失せ、殴られたことよりも、その痛みが完全にシャットアウトされていることへの疑問と驚きが勝って大声を上げた。
「預かっていた服には、その革ジャンと同じように『打撃耐性』の付与をさせてもらった。ちょっとやそっとの打撃に関しては、布地が勝手にその衝撃を広範囲に分散してくれる。ただ、衝撃の『勢い(ノックバック)』までは殺しきれないから、吹っ飛ばされて壁に激突したりしないよう、その辺は自分で気をつけて動きなよ」
「へぇー、おもしれぇ……! 殴られた瞬間、なんかゲル状のあの高級座布団にでも包まれてるような妙な感触だったぜ」
「おい、忠告しておくぞ。どんな打撃も完全に分散するわけじゃないからな。車に撥ね飛ばされるレベルの衝撃は流石に受け止めきれないから、絶対に自分で試そうとするなよ?」
「試さねぇよ! オレをなんだと思ってるんだよ!」
「お前なら『どこまで耐えられるか試してみよう』とか言ってやりかねないから忠告したんだよ」
ショウコさんの呆れ顔に、私は心の中で激しく同意の首を縦に振った。
(あ、うん。確かに……。スズカは一回自分で痛い目を見なきゃ懲りないバカだから、ここで念押しして注意されてなきゃ、絶対にその辺の走ってる車に自ら突撃してテストしてたわね……)
「そう言えば、もう一つ頼まれてた『旗』の方はバッグに入ってなかったけど、ベースの布地は出来上がらなかったのかい?」
ショウコさんに尋ねられ、私は「あ、それなんですけど」と切り出した。
「実はちょっと予定が変わりまして……。チームの旗印は、布地じゃなくて、ちょっと別の特殊なもので代用するつもりなんです。ショウコさんには二度手間をかけさせてしまって申し訳ないんですが、今回は旗の強化の方はキャンセルという形でお願いできますか?」
「そうかい? まぁ構わないよ。仕事をしたわけじゃないからね。また何か用があるなら、いつでもフリマで声をかけてよ。代金の方は後でスズカ経由で明細送るからその時に」
「わかりました。服、ありがとうございます」
ショウコさんは自分の仕事は終わったとばかりに、私たちの仕上がった防具(衣装)をまとめて手渡してくれた。そして、「じゃ、フリマの方に戻るから」と言って、手をヒラヒラとさせながら、そのまま飄々とギルドの通路を去っていった。真の職人は去り際までカッコいい。
「よし! 最高の防具も手に入ったことだし、みんな、さっそく着替えてダンジョンへ行ってみましょう!」
「はーい!」
「わかりました。楽しみですね」
「よし! 待ちに待ったお揃い衣装のお披露目だな!」
私たちはそれぞれ新しく生まれ変わった衣装を抱え、ギルド内にあるトラベラー専用のロッカールームへと、弾むような足取りで向かうのだった。
ロッカールームでの着替えを終え、私たちはついに、新しく生まれ変わったお揃いの衣装を身に纏って通路へと出てきた。
まずは、私。
鏡に映る自分は、深い緑色のシックなミリタリーロリィタ服に身を包んでいる。左腕にはいつもの『盾籠手』を装着し、腰には伸縮棒。そして右手には、昨日トアさんのお店で(なし崩し的に)購入した、背丈ほどもある金属製の『長棍(光の旗槍)』を携えている。
「うん! 我ながら、なかなか格好よく決まってるじゃない!」
「あら? スイちゃん、とても素敵です! ……あちらの金属製の棒は、新しくどうされたんですか?」
次に出てきたのは、ヒマリだった。
大正浪漫風の可憐な袴姿。手元に持っているのが魔道具製とは言え、形は普通の藍色のビニール傘なのがちょっとだけミスマッチで残念だけれど、もしこれが和傘だったら、気絶するほど絵になる美しさだ。
「やっぱり私の目に狂いはなかったわね! もの凄く似合ってるわよ、ヒマリ!」
「ありがとうございます、フフ。……それで、その右手の棒は?」
「あ、これ? ちょっとこのお休みの間に、旗用の頑丈な棒が欲しくなってトアさんの『ユニアム』に行ってきたのよ」
「そうだったんですか。変わった形の棒ですね」
私たちがそんな衣装トークに花を咲かせていると、
「よう、お前ら。待たせたな」
重い扉を開けて、スズカが姿を現した。
彼女の姿を見た瞬間、私とヒマリは同時に言葉を失った。
そこにいたのは、上半身こそショウコさんが仕上げてくれた黒の革ジャンを着ているものの、その下は、身体のラインがこれでもかと丸わかりになっている、ピッチリとした赤い色のライダースーツ姿のスズカだった。引き締まった細い腰や、スラリと伸びた足のラインが完全に強調されている。
「……ちょっと、スズカ。何よその身体のラインが浮き出まくってるスーツは!? バイクに乗る人の格好ってもっと、こう、ガッシリしたプロテクターとかがついた服じゃないの!?」
「あ? そういうゴツいのもあるけどよ、オレのはこれだ。空気抵抗とか、風圧とかを極限まで軽減するタイプの特注スーツなんだよ」
スズカは不思議そうに自分の身体を見下ろすが、横からヒマリが赤くなった顔を伏せながら、おずおずと尋ねた。
「……ええっと、スズカさん。まさか今までも、それを着て外を走られていたんですか?」
「おう、そうだぜ? 何かおかしいか?」
「おかしくはない、けれど……。はっきり言わせてもらえば、もの凄くエロい(・・・)格好ね、それ!」
「なっ!? エ、エロくねぇだろうが! ただの機能性重視のスーツだっつの!」
私とヒマリの熱い視線に耐えかねたのか、スズカは急に恥ずかしくなったようで、顔を真っ赤にしながら革ジャンの前ジッパーを上までジーッと閉めて身体を隠した。
「見て見てー! サクラの服! ……あれ? みんな、どったの?」
私たちの間に流れる何とも言えない気まずい空気の中、最後の一人、サクラがロッカーから飛び出してきた。
サクラが「可愛いのがいい」と言っていたので、私はてっきり、日曜朝のテレビに出てくるようなピンク色のフリフリ衣装を想像していたのだけれど……。現れたサクラは、思ったよりも本格的な『魔法使い(ウイッチ)』のイメージが強い衣装に身を包んでいた。
夜空を思わせるような深い紺青色の大きな三角帽子。そこから広がるふんわりとしたミニスカートには、可愛らしいフリルが細かくあしらわれている。そして腰には、『紙切れを起こさないメモ帳』と『魔法を強化する魔法の魔導書』がぴったりと収まる特製のブックホルダーが備えられていた。
「ピンクのフリフリかと思ってたけど、こういうシックな色合いにしたのね。うん! それもすっごく可愛いわよ、サクラ!」
「えへへー、ありがと! 本当は魔法少女ぽいピンクにしようかとも思ったんだけどね、でもそっちにすると、なんか肉弾戦をやらなきゃダメかなって思って。だからサクラ、こっちにしたの!」
「……なんで魔法少女になったら肉弾戦をしなきゃいけないのよ。あんた後衛の魔法使いでしょうが」
「えー? スイちゃん知らないの? 最近の魔法少女はステッキじゃなくて、拳とキックでボカスカ肉弾戦するんだよ?」
「いいから魔法を使いなさいよ、魔法を。……あ、ところでサクラ。私が頼んでおいた『旗の絵』の方はどうしたの?」
「あ、それならスイちゃんに言われた通り、紙に絵だけ描いて持ってきたよ! これ、どうするの?」
サクラがポシェットを上から叩く。
「それはね、これの出番よ」
私は右手の金属製の長棍を、掲げるようにして二人の前に見せた。
「さっきから気になってたけど、その棒、マジでどうしたんだよ?」
「だから、トアさんのお店で見てきたのよ。最初は見るだけのつもりだったんだけど、トアさんの怒濤の営業に押し切られてね……。でも、性能はかなり良さそうだったから、奮発して買ってきたの」
(……まぁ、手持ちがないから『ある時払いの借金』をして買った、とはみんなの夢を壊すから黙っておこう。これからの配信を頑張れば、すぐに返せる金額だしね!)
「へぇ、どんな性能なんだよ、それ」
「これね、ただの金属の棒に見えるけど、ここの石突きのギミックを捻ると、エネルギーの光の刃が出てきて槍になるのよ。それとね、反対側を操作すると、光のエネルギーでできた『旗(帆)』が飛び出てくるの。そこにサクラが描いてくれた絵のデータをインプットすれば、その光の中にデザインが投影されるんですって!」
「うおお! めちゃくちゃ面白そうじゃん! スイ、ちょっと今ここでやってみてくれよ!」
「バカ言わないの。まだサクラの絵をインプットしてないし、こんなギルドの共有スペースでエネルギーの刃物なんて出してごらんなさい、ギルドの職員さんに怒られるだけじゃ済まないわよ。実戦テストは、ダンジョンに降りてからよ!」
「よーし! そうと決まれば、さっさと支度してダンジョンへ行こうぜ! オレの新しい革ジャンの性能も試してぇしな!」
「スイちゃんスイちゃん! サクラも光る旗見たい! 早く行こう!」
「はいはい、わかったから引っ張らないの。あと、ドローンもレンタルして合流しなきゃいけないんだからね」
「おう、そっちの手続きはオレが受付のついでにやっといてやるよ。ほらサクラ、行くぞ!」
「あ、待ってよスーちゃんー!」
新衣装にテンポが上がったのか、スズカとサクラは元気よく通路を走っていってしまった。
「まったく、世話しないわね……。じゃあ、ヒマリ、私たちも行きましょうか」
「はい。……ところで、スイちゃん。サクラちゃんがどんな旗の絵を描いてきたか、もうご存知なんですか?」
「ううん。そっちは本当にサクラのセンスに丸投げしたから、まだ見てないのよね。あの子、学校の美術の成績は良いんだけど、ちょっと独創的だから……」
そこまで言って、私はハッと足を止めた。
……待って。サクラの、あの、常人とは一線を画す独特すぎる思考回路。
もしも、あの紙の中に、とんでもなくおかしなデザインや、前衛的すぎるヤバいイラストが描かれていたら……?
「……ヤバい。急にもの凄く心配になってきたわ。インプットする前に、一回ちゃんと中身を確認しておかなきゃ……!」
「ふふ、きっと大丈夫ですよ。私たちのチームの記念すべき最初の旗ですもの、サクラちゃんだってそんなおかしなものは描いてこないですよ、きっと」
「そうかしら……? まぁ、何はともあれ確認だけは絶対にしましょう。トアさんの話だとインプットした後でもデザインは変えられるらしいけど、何も見ずに掲げた瞬間に、配信画面にとんでもない変な映像が出たら、私のチャンネルがBAN(アカウント停止)されかねないわ……!」
私は、サクラがポシェットにある謎の紙のことに一抹の不安を抱きながら、ドローンの受け取りとダンジョン申請をするべく、ヒマリちゃんと共にギルドの受付カウンターへと急ぐのだった。
少しでも面白いと感じていただけましたら、ブックマークや評価をしていただけると嬉しいです。 応援していただけると、とても励みになります!




