過去の話
まだ戦争の真っ只中、それは昔話のよう。
長い銀色の髪を後ろで1つにくくり、紫色の瞳をした少年ティナ=ユーゴーは懸命に剣を振るっていた。
何時間かすると人の気配を感じる。
誰かが見ているようだ。
「誰だ?出てこい。」
茂みに向かってティナが叫ぶ。
両手をあげ敵対心はないと主張するように茂みから笑いながら少年が出てきた。
「お前がティナ=ユーゴー?」
「そうだが。」
「噂はあてになんないかと思ったら本当だったんだな。」
嬉しそうに笑う少年はショートカットだが少し長めの黄色の髪にメープル色の瞳をしている。
「噂?」
ティナは自分が何で噂をされているか少し気になった。
「蝶の様に舞い蜂の様に刺す天才剣術士ティナ=ユーゴー。知らない?」
少年は何故か自慢気に答える。
ティナは目を開いて驚いていた。
そんな呼び方をされているとさ露にも思わなかったのだろう。
「俺はウィンウッド=ベルレーヌ。」
ティナには何処かで聞き覚えのある名だった。
「あっ。金糸雀の様に歌い鷹の様にも歌う鳥声ウィンウッド=ベルレーヌ?」
「うわー・・・その呼び名浸透してんのかぁ。」
ウィンウッドは困ったように笑うが特に気にしている様子もなかった。
「ティナ!俺とコンビを組もう。似た者同士だしな?」
「似た者同士な・・・。」
ウィンウッドは握手を求めるように手を出した。
そんなウィンウッドの申し出に怪訝な顔をしながらもティナはふっと笑い、その手をとった。
「宜しくな。」
これはティナとウィンウッドの最初の出会いである。
それから数年後。
ティナは何時ものように剣を振るっていた。
「ティナー!」
興奮気味にティナを呼ぶウィンウッドの声に振り返ると彼の隣に少女がいた。
エメラルドの肩につくくらいの髪に淡いピンク色の瞳の少女。
「天才魔導士のルシオン=ガーデーン。こいつがさっき話したティナ。」
互いに紹介されたので軽く会釈をする。
「ティナ、ルシオン、俺。この3人で組んで最強の称号手に入れるぞ!」
驚くティナとルシオン。
そんな2人は無視して自分の発言にご満悦なウィンウッドだった。
この出会いから3人の幼なじみから最強への道のりが始まる。
戦争は終結し、ルシオンは魔王にティナは剣術士にウィンウッドは歌唱士となり仲間もちょいちょい増えたりで国を支えていくのであった。




