表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界人の友達と日本を旅しよう  作者: マノイ
2章 伊豆下田「結成」
PR
49/466

22. 1st シングル曲 完成

 曲と歌詞は完成済み、ダンスも決まってる。なので後は本番までみっちり練習するだけだ。歌とダンスだけの場合は近所の公会堂広場で練習し、音と合わせる場合はライブハウスを借りてひたすら練習、練習、練習。みんなで練習できるのってたのしーなー


 ちなみに今回のライブは紫陽花祭りに来てくれた人に披露するだけでなく、ネットで生中継されるらしい。ゆ~ちゃんの会社がすでに『アイドル史を変える極秘プロジェクト!?』と題した動画生配信予約(100円)を開始したところ、すでに20万人以上が予約しているとのこと。何やるか分かってないし、短時間だよって告知されてるのにみんなお金出すの!?と知ってからはかなりのプレッシャーがかかってきた。そのプレッシャー自体もちょっと楽しかったりする。みんなはネットの向こうで見られてるって言われてもあまり実感が沸かないみたい。


 そんなこんなで全員で音合わせをしていた日のこと。


「トモちんトモちん、1個面白いアイデアがあるけどやってみない~?」

「アイデア?何の?」

「やってみた方が早いと思うから、1番踊ってみて~。途中で何があってもそのまま続けてね~」


 途中で何があっても、って不安になること言うなよぅ。


 ミカンの言う通り、1番を通してみる。3人で作ったダンスはフォーメーション切替もバッチリで踊っていても見ていてもとても楽しいものとなっている。と、フォーメーションを変える移動中に、ミカンがギターを弾きながらスッと入ってきた。逆方向にはベースを弾いてるシェルフも入ってきた。そしてわたしたちのダンスに合わせて動いてくれている。


「2人ともすごい、良くわたしたちのダンスに入ってこれたね。しかも楽器持ちながらキレッキレで踊ってるし。いつ練習したの?」

「でしょでしょ~演奏してるだけじゃなくてトモちんと一緒に踊りたくてゆ~みんに教えてもらってたんだ~」

「み~ちゃんびっくりしたでしょ!」


 ゆ~ちゃんはドッキリが成功してクスクス笑ってる。もう、びっくりしましたよ、ええ。


「でも流石に演奏しながらダンスするのは大変でしょ?」

「うん、だから曲全体の一部だけ混じってもらうことにしたの。何か所か犬っころたちが入っても映える部分を作ってあるからそこだけだよ。でもダンスの途中に突然ギターとベースの2人が入ってきて参加したら見てる人びっくりするし、テンションが上がると思うのよ」


 なるほど、確かに一気に迫力が出てくるもんね。面白いアイデアだと思う。


「そういえば歌ってたけど、歌も練習してたの?」

「そうでござる。ダンスに混じるなら歌も歌わないとでござる」


 うっそ、演奏しながらダンスにも混じって歌うとか、どんだけハイスペックなの。確かに異世界組はどんだけ練習してもケロっとしてる異常なスタミナを持ってるとは思ってたけど、ここまでとは。


「踊ってても楽しかったし、さっきの感覚なら十分ライブまでに間に合いそうだし、わたしは良いと思う。みんなは……って良さそうだね。横石さんも大丈夫?」

「私たちの動きが今までと何か変わるわけではないですし、ミカンとシェルフが大丈夫なら問題ないですわ」

「じゃあ決まりだね、2人ともよろしく!」

「やった~」

「任せるでござる」


 みんなどんな反応してくれるんだろう、楽しみ!




「あと問題は2つだね」


 残ってる問題の1つはシャモアたち双子のこと。一応彼女たちを交えたフォーメーションも考えてあるので、こちらはギリギリまで待ってみることにしている。そしてもう1つの問題は根古ちゃんをどう組み込むか。根古ちゃんに一緒に演奏しようって持ちかけたら喜んで受け入れてくれたんだけど、どの楽器も満遍なくできるので、逆にどう組み込むかが難しくなってしまった。


「やっぱりツインギターにするのが良いと思いますわ」

「サンプラーとか今のメンバーでは扱えないのをやってもらうのも面白いよ」

「演奏メンバーじゃなくて歌とダンス担当に追加するってぇのもおもしれぇんじゃねーか?」


「それだけはお断りいたします!」


 てな感じでみんな意見がバラバラ。根古ちゃんが歌とダンスのメンバーに入るのを拒否する理由は、単純に歌が苦手だから、とのこと。なんでもできる根古ちゃんにも出来ないことがあったんだなぁと驚き、っていうのは失礼だったかな。


「う~ん、根古ちゃんはこれがやりたいっていうのは無いんだよね」

「特にこれがやりたいと強く思うものはございません。強いて挙げるのでしたら、あと一味足りない、そう思えるところを補強するような役割ができたら嬉しく思います」


 仕事っぽい考え方をする根古ちゃんらしいな。あと一味足りない、ねぇ。それって曲によって違うんじゃないかなぁ


「いっそのこと、全部の楽器をやってもらうとか、なんてね」


 曲によって印象強くしたい楽器に入ってもらうとか、ミカンやシェルフがダンスする時間が長い曲の場合にはギターやベースを担当して補助してもらうとか、そういう補助的な役割が合ってるのかも。


「それは素敵な役割だと思います!」

「でも流石に全部やるのは大変でしょ。今回みたいに1曲だけなら良いけど、何曲もやるときは次々と楽器を変えるんでしょ?」

「いいえ、問題ございません。そういう大変さはむしろ望むところでございます」


 う~ん、本人はこう言ってるけど、ブラックな香りがするんだよな。ひとまず最初はこの方針で、無茶そうだったら全員で止めるしかないかな。


「ははっ、だったらバラードとか歌をアピールしたい場合は前に出て一緒に歌うのも良いんじゃねーか?」

「十ツ木様は意地悪でございます!」


 ふふふっ、でも一緒に歌って貰うってのはやってみたいなぁ。例えば、オチサビなんかで演奏を止めて静かな中で全員で歌いだしたらすごいインパクトがあると思うんだ。ゆ~ちゃんにお願いして歌のレッスンもしてもらおうかな。根古ちゃん頑張ること大好きだもんね、ふふふ。




「問題はもう1つありますわ」


 根古ちゃんの方針も決まり練習再開と思ったんだけど、横石さんからまだ話があるそうだ。一体何だろう。


「御影朋、そろそろ決まったのですか?」


 うっ、それってアレだよね。決められないんだよ~


「どうせまたウダウダと考えてるのでしょう。直感でパパっと選べば良いのですわ。このままだと『富士山好きと愉快な仲間たち』なんて紹介されてしまいますわよ」

「そんなこと言ったって~」

「本番までに選べないようでしたら、私たちで勝手に決めてしまいますわ」


 実はグループ名が決まっていなかったりする。全員から大量のアイデアが出たんだけど、多すぎてどれが良いか決まっていない状態になっている。ひとまずいつの間にかリーダーに決まっていたわたしが選ぶっていう話になっているんだけど、良いのが多くて選べないんだよ~


「名前なんて最初はしっくりこなくてもいつの間にか馴染んでいるものですわ」


 うぐぐ。分かってはいるんだけど、決めるのって難しいんだよぅ。とはいっても時間も無いし、そろそろ候補くらいは決めないとなぁ。




 そんなこんなでまだ決まってないこともあるけれども、曲と歌詞とダンスは完成した。これでようやく1st シングル完成って感じかな。あとは本番までにたくさん練習するだけだ。あとグループ名決めもね……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ