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優しい王子様との相愛数  作者: 蓮冶
■+SURPRISE■
20/20

※おまけ※

「おやおや、めずらしいな~。月夜が許婚候補の写真を眺めているなんて」

「あ、おじいさま……あ、あの、こ、これは!!」

 どうしよう。

 おじいさまに写真みてるところ見られた!!

 おれは見ていた写真を腕の中にかくした。

「隠さんでいいだろう? どれどれ? 月夜が気になったのはどの娘さんかね?」

 おじいさまの手が俺の腕の中をとおって、写真を手にした。

「あ…………」

「ほほぅ、なかなか気が強そうなお嬢さんだね~。しかしながら、この娘さんはお前の好みではないだろう?」

 おれの手から写真を奪うと、目を細めてうつっている人物を見つめる。


「……となりの…………」

 言っていいのかな。

 おじいさまの顔をちらりと確認すると……。

「ほほぅ、なるほど。この娘さんも気が強そうだが……こちらの娘さんより優しい雰囲気をしておるな。それに、真っ直ぐな綺麗な目をしておる」

 おじいさまは、微笑んだ。

……コクン。

 おれはうなずいて、おじいさまに笑顔をむけた。

「うん」

 おれが気になる子をおじいさまも気に入ってくれたことが嬉しい。

「ふむ、月夜や。おじいちゃんに任せてくれんか?」

「え?」

「この子が好きなんじゃろう?」

「でも……おじいさま!!」

 その子は!!


「お前はママを言わんからな。おじいちゃんは寂しいぞ? なあに、大丈夫だ。策を練ろうじゃないか。なあ、月夜。たまにはお前の思ったとおりに動いてみぃ。嘉門カモンの言葉ではなく、お前の……お前自身の言葉で、な」

「あ、でもおじいさま、このこは……!!」

……いない。

 いいのかな~。

 このこ、おとこのこなのに……。

 でも、あいたいな。

 でも、いいかな?


 そして、おれはしっかりと写真を抱きしめるんだ。

 まだ見ぬ、許婚のことを想って……。



 それは、亜瑠兎アルトと出会う八年前にあった出来事――。




         ★おまけEND★

ここまでお付き合いくださった皆様。ありがとうございました。

初めてBLを書いたのがこの作品で、私自身とても思い入れのあるものです。

切なくて、だけど甘い話がすごく好きで、思わず書いてしまったものです。

そんな私のこの作品を、他の方々に少しでもお気に召してくだされば光栄でございます。


お付き合いくださり、ありがとうございました。



蓮冶。

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