表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/72

4.女王様モード!

本作においてHPはハレンチパワーです。

MPはマゾポイント、SPはサドポイントを意味します。



取扱説明書を所々で再掲載しております。ここから先の話でも同様です。正直、くどく感じると思います。

途中から読んでも分かるようにするために敢えて記載しておりますが、不要な方は、読み飛ばしてくださいますようお願い致します。

 ここで、もう少し取扱説明書を確認しておこうと思ったけど、突然、

「ズシン!」

 と重い何かが地面に打ち付けられるような音がした。


 さらに、

「ウオォォォー!」

 遠吠えのような何かが聞こえて来た。


 そして、近くの木々がなぎ倒され、ティラノサウルスのような巨大生物が、ボクの前に姿を現した。



『(取扱説明書)ルカ‐0721は、いかなる生物でも見ただけで雌雄を確実に判別します』



 ボクの方を見詰めるソイツの目は、何気にハートマークになっていた。

 機能で判定するまでも無い。間違いなくオスだ。



『(取扱説明書)ルカ‐0721は、全身から超フェロモン魔法を放っています。そのため、()()()()()()()()()()()()()()()()()()())、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()())から()()()()()



『(取扱説明書)その分、ルカ‐0721は、基本的に()()()()()()()()()()()()()()()()()()())から()()()()()()



『(取扱説明書)但し、同性愛者である全ての雄性動物(人間を含む)は、ルカ‐0721に対して無関心です』



 つまり、男性異性愛者と女性同性愛者は、必ずと言ってイイ程、ボクに魅かれるってわけか。

 逆に、女性異性愛者がどんな態度を取って来るのか、非常に怖い気がするけど。



『(取扱説明書)HPが高ければ高いほど、異性愛者の異性及び同性愛者の同性を、動物種問わず性的に欲情させます。そのため、ルカ‐0721のHPを初期値(2,500,000)のままにしておくのは大変危険です』



『(取扱説明書)ルカ‐0721は、意図的にHPを下げることが可能です。但し、ルカ‐0721号のHP下限値は50です』



 フェロモン魔法もヤバイけど、もしかすると、超高HPの方が、もっとヤバイんじゃないか?

 ちなみに、ここで言うHPは、従来のヒットポイントではなくハレンチパワーと言うヤツだ。


 HPは、人間の場合、どんなに高い人でも最大で100程度だけど、ボクは、それが何故か250万もある。

 つまり、ボクは、この世界で最もエロい人間女性の2万5千倍もエロいわけだ。


 さすがにHPが最大値のままだと、何処に行っても間違いなくトラブルを起こすだろう。

 フェロモン魔法との相乗効果も働くだろうし。

 今だって、この巨大生物は、ボクに欲情しているみたいだし。



 でも、ボクのHPは変動可能らしい。

 たしかに、このHP調節機能が無いと非常に不便だと思う。



 取り急ぎボクは、

「HP値減少!」

 HPをボクの下限値、50まで落とした。

 これで、この巨大生物は、欲情状態から醒めるだろう。


 そして、

「転移!」

 ボクは、急いでこの場から逃げた。



 しかし、出たところは、まだまだジャングルの中。

 とにかく、このジャングルを抜けないと、また別の巨大生物とかが現れるだろう。

 それでボクは、ここから数回の転移を経てジャングルを何とか抜け出した。



 ❖  ❖  ❖



 一先ず出たところは、土が剥き出しの道路の上だった。

 地球とは違って、この世界では舗装道路が無い。



 東の方に街が見えた。

 ボクは、

「転移!」

 その街に数十メートル手前に向けて空間移動した。

 瞬時に目的地まで移動できるのは、非常に便利だ。



 街の名前はタンヤオ。

 ゲートの上にデカデカと、そう書かれていた。

 麻雀役を思い出す名前だ。


 その街は、周りが防壁で覆われていた。

 さっきのティラノサウルスに似た巨大生物とかがいるので、その対策なのだろう。



 ここで、ボクは、

「HP上昇!」

 一旦、HPを80まで上げた。


 人間の最大が100なら、平均は50くらいだろうと思って、

『それなりに高めにしておいた方が、ヤロウ共に優遇してもらえるだろう!』

 って感じで50と100の丁度中間より、ちょっと上の80に設定したんだ。



 それと、実は、まだボクは裸足だ。

 それでボクは、

「靴、出ろ!」

 物質創製魔法を発動した……つもりだった。


 しかし、靴は出てこなかった。

 Hに関係無いモノは出せないってことか。



 ただ、裸足のままと言うのは困る。

 なので、

「何でも良いから履物出ろ!」

 と言いながら、ボクは強く念じた。


 すると、ハイヒール……と言うかピンヒールが出て来た。

 これなら、たしかに脚線美を強調するエロアイテムになりそうだ。


 しかし、土が剥き出しの道にピンヒールじゃ、歩き難くて不便極まりないと思う。

 エロ優先で実用性は完全に無視された感じだ。



 仕方が無く、ボクはピンヒールを履いた。

 そして、門を通って街に入る。

 ちなみに、異世界モノで、たまに見かける通行税は、この国では無いらしい。



 ただ、ボクはHPに対する認識が甘かった。

 ボクは正規分布(性器分布じゃないよ!)で考えていたので、HP50が標準的な値だろうと勝手に思っていたけど、実はプランク分布みたいな形になっているようだ。

 なので、HP50ですら、平均値どころか、思っていた以上に高値のようだ。



『(取扱説明書)HPの平均値は25程度、最頻値は23程度です。よって、ルカ‐0721号は、初期値のままですと、人間女性の平均の10万倍もエロいことになります』



 先に、HPに関する事項をキチンと確認しておけば良かった。

 そのお陰で、門番のヤロウ共がボクに、

『挿れ代わり勃ち代わり』

 じゃなくて、

『入れ代わり立ち代わり』

 声をかけて来やがった。



「姉ちゃん綺麗だね」


「俺と付き合わない?」


「いっそのこと、俺と突き合おうぜ!」


「結婚して」


「いや、俺と結婚してくれ!」


「ちょっと待ったー! その娘は俺のだ!」


「違う! 俺のだ! 婚姻届けを書いて来たからサイン頂戴!」



 このモテ方は異常だ。

 さすがに、ここまで来ると、ヤロウ共がウザくて堪らない。


 いずれにしても、このままでは収拾がつかない。

 逃げたいけど、走って逃げたところで追いかけて来るだろう。

 そもそも、ピンヒールじゃ走れないし。

 転移魔法で逃げるか?


 すると、ここで取扱説明書を読み上げる合成音のような声が聞こえて来た。

 この声の主のことを、今後は取説君と呼ぶことにしよう。



『取説君:ルカ‐0721号は、女王様モードを発動することで、異性愛者の男性と同性愛者の女性を完全に服従させることが出来ます』



『取説君:しかし、同性愛者の男性は、女王様モードに反応しません。また、異性愛者の女性は、ルカ‐0721号に対し殺意を覚える可能性があります』



『取説君:女王様モードは、ルカ‐0721号の意思で自由に発動可能です』



『取説君:女王様モードは、SPを100以上、HPを200以上に上げると効果的です。また、同時にMPを30程度まで引き上げる必要があります』



『注:SMとは単純にSがMをいじめる行為ではありません。SがMに愛情を持って叩く等の肉体労働、すなわち奉仕をします。また、Sを正しく行うためにはM男やM子の要求に沿うよう奉仕しなくてはなりません。そのため、結果的に、多少なりとも精神的にMな部分が必要になります』



 最後の注意書きの内容は、今一つ理解……したくなかったけど、この場を収めるには、女王様モードしか無いと言うことなんだろう。


 それでボクは、

「HP200、SP100、MP30に設定。女王様モード発動!」

 その女王様モードとやらを試してみることにした。



 さらにボクは、

「物質創製魔法発動! 十本鞭!」

 根元から十本に割れている鞭を物質創製魔法で出した。



『取説君:ルカ‐0721号は、Hに関連するモノなら何でも魔法で作り出せます』



 つまり、ボクは、この鞭をSMプレイの必要アイテムとして作り出すことが出来たってわけだ!


 そして、その鞭を床に叩き付けると、ボクは冷たい目で、

「このブタ野郎共! 正座!」

 と言った。


 すると、門番共は、ボクに言われた通り、その場に正座した。

 ただ、イヤラシイ目をしながら、息遣いが荒く『ハアハア』言っていた。


 何となくだけど、コイツ等が何を要望しているのかが分かる。

 ボクからHな命令をして欲しいってことだ。



 しかし、ボクは、見た目は女性でも、中身は今でも男性だからね。

 さすがにコイツ等を相手にしたくない。



 ボクは、

「そのまま、一時間、イイ子にしてたら、ご褒美に正座をヤメてイイから」

 とだけ言うと、ソイツ等から距離を取った。


 そして、一応、ソイツ等から見えないところまで移動してから、

「解除!」

 HPを設定下限値の50に下げ、MPとSPを0に戻した。


 勿論、距離を取ったのには理由がある。

 女王様モードの解除と同時に、ソイツ等が正気に戻って、襲ってきたら困るからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ