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5.ボクの〇〇〇はエリクサー?

食事中の方、済みません。

先に謝っておきます。

 一先ず、宿を探しながら街中を探検することにした。

 ただ、普通に街を歩くだけで、さっきの門番達ほどじゃないけど、男性達からの熱い視線が集まる。

 その一方で、女性達の冷たい視線が突き刺さって来るけど。



『取説君:ルカ‐0721は、全身から超フェロモン魔法を放っています。そのため、同性愛者を除く全ての雄性動物(人間を含む)、及び異性愛者を除く全ての雌性動物(人間を含む)から愛されます』



『取説君:その分、ルカ‐0721は、基本的に異性愛者である全ての雌性動物(人間を含む)から敵視されます』



『取説君:但し、同性愛者である全ての雄性動物(人間を含む)は、ルカ‐0721に対して無関心です』



 取説君、ワザワザ説明してくれて有難う。


 街の中央近くに、ちょっと良さげな宿を発見。

 ボクは、そこに泊まることにした。



「済みません」


「何か?」



 受付の女性から、前世で経験をしたことの無いレベルの冷たい視線が飛んで来た。

 初対面なのに、明らかに敵視していた。


 ちなみに、受付の女性は、なかなか綺麗で、学生時代にクラスで三番目くらいに綺麗な娘と同レベルに思えた。



 ステータス覗き見スキルが勝手に発動して、その女性のHPが見えた。

 ここでは、何故かHPは、ヒットポイントではなくハレンチパワーを意味する。


 彼女のHP値は『30/32』とのこと。

 見た目からして平均越え確実なのは分かっていたけど、このレベルでも50に満たないのは意外だった。

 だとすると、HP100ってどれだけスゴイ美人なんだろう?



 ここで、ボクの脳内限定で取説君の声が聞こえてきた。

 ただ、今回は取扱説明書以外のことについての解説だったし、ボクが今考えていたことには直接関係のない内容だった。



『取説君:(解説)HPは体調や精神状態によって変わります。なお、男性の場合は、絶頂を迎える直前に、例外的に最大値の1.2倍になります』



 つまり、エネルギーが120%になると発射するってヤツだ。

 昔、そんなアニメを見た記憶がある。

 それはさて置き、ボクは、宿泊の手続きがしたい。



「こちらに宿泊したいんですけど」


「男を連れ込んで、『一発いくら』とかでHしないようお願いします」



 普通なら、

『一発いくら』

 じゃなくて、

『一泊いくら』

 って話を、先ずボクにするんじゃないか?


 どう考えても、その受付嬢の対応はおかしい。

 そうさせるのも、ボクの女性ヘイト機能(但し、女性異性愛者のみ)のせいなんだろうけど。



 女性ヘイト機能のせいとは言え、受付嬢の言葉には、さすがにカチンときたけど、ここで喧嘩をしても無意味だ。


 出来る限り怒りを抑えて、ボクは、宿の受付嬢に、

「そんなことはしませんってば。一人で、一泊でおねがいします」

 と言った。



「どうだか」


「はっ?」


「いえ……。で、夕食と朝食は如何しますか?」



 そう言えば、この身体は作り物だ。

 食事の必要ってあるのだろうか?

 すると、取説君の言葉が再び聞こえて来た。



『取説君:ルカ‐0721号は、魔素エネルギーを吸収してエネルギーに変換します。そのため、特に飲食の必要はありません』



『取説君:ルカ‐0721号は、使用者が一緒に食事を楽しめるよう、飲食機能が付いております。なお、食に関しての好き嫌いはありません』



『取説君:ルカ‐0721号が飲食した場合、その質量を全てエネルギーに変換します。そのため、飲食物由来の排泄は行ないません』



 つまり、食べても食べなくてもOKと言うことだ。

 ある意味、便利な身体ではある。


 ただ、折角なら、この世界の食事を食べてみたい。

 それで、ボクは、

「夕食朝食込みでお願いします」

 と答えた。



「では、一万Genになります」



 Genは、この世界の共通通貨単位。

 大体、1Genが1円くらいになるようだ。


 ちなみに、聖金貨が一枚一億Gen、

 大金貨が一枚一千万Gen、

 金貨が一枚百万Gen、

 小金貨が一枚十万Gen、

 大銀貨が一枚一万Gen、

 銀貨が一枚千Gen、

 小銀貨が一枚百Gen、

 銅貨が一枚十Gen、

 小銅貨が一枚一Genだそうだ。

 つまり、金貨一枚が、一万円札百枚の札束ってことだ。


 なので、ボクが、

『愛人に貢ぐ金! 出ろ!』

 と唱えて出たお金は、日本円で数千万円になる。


 話は飛ぶけど、ふと、ボクは、

「俺の愛人にならないか?」

 と言いながら、相手の女性の前で札束を積み重ねて行く男の姿を連想したよ。

 そんなことをされたって武勇伝を、どこかで聞いた気がする。



「では、これで」



 そう言いながら、ボクはアイテムボックスから金貨一枚を取り出して受付嬢に渡した。

 すると、その受付嬢は、ボソッと、

「誰に貢いでもらったんだか」

 と呟いた。

 凄く小さな声だったけど、ボクの耳は、彼女の声をハッキリと捉えていた。



『取説君:ルカ‐0721号は、男性(異性愛者、同性愛者共に)の声なら、どんな小声でも聞き逃すことはありません。また、女性同性愛者の声も聞き逃しません』



『取説君:その分、ルカ‐0721号は、女性異性愛者の声を聞き逃すことが多々あります』



『取説君:しかし、女性異性愛者が聞かれて欲しくない言葉だけは、絶対に聞き逃しません』



 我ながら、もの凄く女性ヘイトな能力だ。

 女性同性愛者は除くけど。


 一先ず、ボクは、その受付嬢の呟きが聞こえていない振りをした。

 その方が平和だろう。



「では、1919号室になります。こちら、お釣りと鍵になります」



 また、イクイク号室って……。

 偶然なんだろうけど、受付嬢の悪意を感じる部屋番号だ。



 ボクは、お釣りと鍵を受け取り、お釣りをアイテムボックスに収納すると部屋に急いだ。

 そして、部屋に入るとベッドにダイブした。

 飽くまでも『ダイブ』であって『バイブ』じゃない。



『取説君:ルカ‐0721号は、エロ要素の入ったオヤジギャグが好きです』



 それはそうと、ボクは、取扱説明書の中で、気になることがあった。

 ボクは、飲食した場合、その質量を全てエネルギーに変換するとなっていた。

 そして、

『飲食物由来の排泄は行ないません』

 との記載もあった。


 これって、重箱の隅をつつくような感じになるけど、飲食物由来じゃない排泄は行なうのだろうか?


 こう思った時、ステータス画面が立ち上がり、取扱説明書のページが開いて、取説君が内容を読み上げてくれた。



『取説君:ルカ‐0721号は、スカトロプレイ対応機能が搭載されております。そのため、相手の糞尿を美味しそうに食します』



『取説君:ルカ‐0721号は、スカトロプレイ対応として、疑似的な大便を排泄することが可能です。この疑似的大便は、魔素エネルギーを質量に変換することで作られております。また、誰もが美味しく召し上がれるよう、味には大変拘っております』



『取説君:ルカ‐0721号の疑似的大便は、魔素エネルギーを質量に変換したところに、さらに大量且つ高純度の魔素を追加しております。そのため、最上級ポーション(エリクサー)と同等の効力を発揮します』



 まさか、相手の糞尿を美味しそうにいただく機能が搭載されているとは……。

 今、ボクは心の中で両手両膝をついて四つん這いになっていた。

 まさに、横書きでorzと比喩される状態だ。


 しかも、ボクのウ〇コがエリクサー代わりになるなんて……。

 ある意味、これはムチャクチャ凄い機能だとは思うけど……、正直、そんなモノを食わせる趣味は無い。



 ただ、こうなると前から出るモノも気になる。

 すると、取説君が、引き続き取扱説明書の記載内容を読み上げてくれた。



『取説君:ルカ‐0721号は、疑似的大便と同様に魔素エネルギーを質量に変換することで疑似的尿を放出することが可能です。勿論、飲料として使用可能です』



『取説君:ルカ‐0721号の疑似的尿は、ポーションとして使用可能です。しかし、疑似的大便と比較しますと魔素が薄まっているため、効力は中級ポーションレベルとなります』



 疑似的大便の話からすると、やっぱりそんなモノかとボクは思った。

 でも、話はこれで終わりじゃなかった。

 取説君の言葉が、まだ続いたんだ。



『取説君:ルカ‐0721号は、一定時間(あまり長時間ではない)刺激を受けると、股間から人工愛液を噴出します。これにより、使用者は自信が持てるようになります』



『取説君:ルカ‐0721号の人工愛液は、聖なる(性なる)パワーを秘めており、聖水と同等の効果を発揮します。アンデッド退治や悪霊退散に利用可能です』



 脳みそがフリーズした。

 ただ、ボクにエリクサーや聖水を作り出す機能が付いているって、やっぱり魔導士(?)エロスは超天才だ。


 もしかすると、こう言った機能を持っているから、ボクは、聖女シリーズ第一号なのかも知れない。

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