12.王位継承
「父上、報告に参りました。」
父であるフリードリッヒの部屋にローザの懐妊の報告をする為に来た。
「硬い挨拶はやめんか、皆は知らぬが書類上はお前が既に国王だろう…」
そう、その事は前国王、現国王と宰相の3人しか知らない。
小さな時からレオンがあまりに優秀であった為、書面上国王を代わったのだった。
レオンは若干17歳であった為、外交はフリードリッヒがこなし、それを隠す為、病弱扱いにしておいたが、この国の催事は全てレオンが執り行っていた。
「もういい年なんだから、ここらで正式に王位継承式を執り行うか」
「はい、祝事がもう一つ増えましたが」
「私の子供が出来ました!」
「そうか!でかした
これで暫く安泰だな…」
執務室へ戻るとオーマンがせっせと職務をこなしていた。
「殿下、今日の分残りの書面見といて下さいね〜」
「ん?あぁ
あ〜オーマン、来月 私の王位継承式だ。
よろしくな」
「はい、来月ですね〜 えっ⁉︎
いつも急なんですから!もう病弱撤廃するんですからレオン殿下も仕事して下さいね」
「それなんだが…私達は結婚式もそこそこで蜜月もなかったろ?1週間程休暇を取ろうと思ってな」
オーマンは目頭がピクピクしている。
これ以上はオーマンの顔を直視出来ないので、また来ると言い残し執務室を後にした。
一月後
お城の玉座の間で王位継承式が執り行われた。
黒に金糸の入った軍服を身に纏い赤いマントをなびかせながら赤い絨毯を進んで行く。
その先には前国王が金色に輝く王冠を持っている。
ーーーこれより レオン.フォン.ローゼングリンを国王とするーーー
王冠を頭に城の城壁から民衆に手を振ると
祝福の声でいっぱいになった。
妊婦服を身にまとったローザが隣に並びレオンと一緒に手を振れば更に歓声が上がった。
最後まで読んで下さった方々ありがとうございました。
短かったですが、何とか書き終える事が出来ました。




