部活_0
持て余した可能性は使われることもなく、僕の通り過ぎ軌跡にゴミの様に積み上げられたまま、日の目はおろか誰の目にも止まるとことなく僕の人生の中で”後悔”と名前を変えて、残り続けるのだろうか。
「体験入部とか色んな部活回ろうぜ‼︎」
当然とばかりに頷く。
「サッカーと、軽音はもうキマリな、あとは文化系も回ろ……。」
何がしたいとかない自分を改めて変わっているなぁと、思う。遠い将来のことならいざ知らず、目の前のことにさえ興味がないのか?……自問自答は終わらないから止めようと昨日思ったばかりだったのを思い出した。
「…おい!聞いてる⁉︎」
肩を揺さぶられて、意識を引き戻す。
「聞いてなかっただろ、何か行きたいところある?」
毅に言われて、(そういえば)見てもいなかった部活・同好会紹介誌に目を落とす。
ページを捲れどもありふれたものばかり。
特別な人間が引き寄せられる様な一風変わったものを探すけれどもそんなものはない。
僕は何かの登場人物の様に特別な何かでいたいけれども、自分がそうでないことを今痛感している。
それこそ目の前の毅なんかは、運動はかなり、勉強はそこそこできるし、会話の中心にしれっとスライドできる。そんな何気のない普通に凄いことをやるコイツはいつか、いやもう彼自身の人生の主人公になれているのだ。
でも、可能性を掴むために選ぶこと(可能性を一つ諦めること)すら出来ずにもっと低い所でもがき、のたうち回っている僕はきっと成長すら出来ていないのだろう。
「まだ〜?俺が購買でプリン買ってくるまでに決めといてね。」
そう言って席を立った毅に言われた様に、
僕は地学部と映画研究会を選んだ。
毅が選んだサッカー部と軽音部、そして生物部を回ることにした。
毅は僕に抹茶プリンを買ってきてくれた。
「金は払えよ笑」
勝手に買って来たっていうのに、食べたいと思ってしまっていた僕には財布に手を伸ばす以外のことはできなかった。




