初日
「おっす!元気してたか〜?」
「…。」
「黙りこくんなくたっていいじゃんよ。笑
折角の入学式だってのに、辛気くさくなるじゃん?
まぁ、お前はそれが通常運転か。笑」
笑、笑、笑と当たり前に、友達とはいえ久しぶりに会う奴に笑顔を向け続けられるコイツが堪らなく羨ましい。絶対に口には出さないけど。
こういうクラスの中心に居座れる奴ってのは笑顔が異常に多いよなって考えてるうちに入学式は終わり、いつ聞いてたのかさえ思い出せないけど僕はたしかに自分のクラスの自分の席に座っていた。
幸か不幸か未だに決めかねる僕の名前が災いして、自己紹介は終わり次へ流れてゆく。
僕の後ろで高い声が何度ももつれ続けるが、窓の外で風で花を散らす桜の木の気持ちは喜びか悲しみかを考えて、所詮植物かなんて考える。
毅と別れて一人で河川敷を見ながら歩く。
ここの桜もたしかに花を少しずつ散らすけど、こっちはなんか幸せに見せるなって感じた。何故だかわからないけど。
なんだか眠くなってきたから………、うちに帰るか。
残念ながら外で昼寝なんて度胸はない。
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「やべーって、ホントにヤバいって。笑」
そうです。本当にヤバイのです。
今日は部活、同好会の勧誘期間の初日なのです。
一応ながら、こんな僕にも1人すぎる(ぼっち)はいやだなんて認識はあるのです。
「はよーっす‼︎何入るかもう決めた?」
僕は首を横に振る。
「だよなー。高校生になるわけだし?彼女も欲しいし、緩くて遊べるのが良いのかなぁ。でも、サッカーもしたいしさぁ。ハァ、悩み疲れるわぁ。笑」
僕はモテ何てことを部活に求めてなかったから、「たしかにな。」って思ったりして、でも彼女なんかの前に友達だよなんて思ったりして、結局可能性を持て余している。




