楽しい恋人たち
I became an adventurer for now - Souji Yamato
クリスたちは、初めての討伐クエストを達成しました。
それで、セイラとセドリックが、今夜の宿を探そうとする時に、クリスが、二人に持ち掛けます。
「ねえ、わたしが、お世話になっている家に住まない?」
「ん、いいの?」「え、大丈夫ですか?」
「絶対、大丈夫だと思う!」
「だったら、行く~♪」「心配だな‥‥」
そこで、クリスは、脳天気なセイラと、不安気なセドリックと共に、後援者ケイトの家に帰宅しました。
帰宅すると、大らかなケイトは、セイラとセドリックを歓迎しています。
ケイトが、セイラとセドリックに、確認します。
「じゃあ、セイラとセドリックは、同じ部屋で良いわね?」
「いいです!」「構いません」
男勝りのセイラと、純情なセドリックが、二人揃って平然としています。
実は、二人は、恋人同士なので、同じ部屋が良いのです。
それから、今夜の夕食は、やはり、クリスが作りました。
食事を摂りながら、ケイトが、セイラとセドリックに聞きます。
「二人は、いつから、付き合ってるの?」
「村を出た、すぐ後よね、セドリック?」
「冒険者になろうとしたら、未成年を理由に反対されたから。
セイラが『だったら、家出なら良いわよね?』って、二人で村を飛び出して。
そしたら、最初の宿で、その‥‥」
「わたしが、セドリックの身体検査をしてる内に、恋人同士になりました♪」
「‥‥はい」
「そっか、二人とも、青春したのね♡」
ケイトは、恥ずかしそうにしているセドリックを眺めながら、楽しそうです。
今度は、クリスが、セイラとセドリックに聞きます。
「それで、二人は、初めて同士なわけ?」
「わたしは、初めてだけど‥‥セドリックは、居たわよね?」
「どうして、隣りの家の姉ちゃんが、恋人なんだよ?」
「ちがうの?」
「あれは、単なる暴君だよ!」
「そっか、わたしが、初めてなのか~♪」
「‥‥そうだよ」
赤面するセドリックを眺めながら、女3人で、ニヤニヤしています。
そのうち、セドリックは‥‥恥ずかしさで、涙ぐみました。
やがて、みんなで、食後の紅茶を、嗜み始めます。
ケイトが、セイラとセドリックを追求します。
「それで、二人は、お互いが好きだったの?」
「セドリックは、友達だけど、子供臭い弱虫としか思えなかった」
「僕も、セイラは、汗臭い乱暴者としか‥‥」
「なによぉ!」
「ごめん!」
セイラが本気で怒り、再び、セドリックが涙ぐみました。
ケイトとクリスは、楽しくてしょうがなくて、泣き笑っています。
こうして、楽しい夜が、深けて行きました。
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