不満の矛先
I became an adventurer for now - Souji Yamato
何にしろ、不満の長期化だけは、避けたいものです。
「フィールドで、右に行っても、左に行っても、ゴブリン、ゴブリン!」
セイラの欲求不満が、破裂しました。
実に、セイラの発案で始まった『ゴブリン狩り』ですが、こうも長期間、ゴブリンどもが大発生していると、飽き飽きします。
これには、クリスも、セドリックも、困り果ててしまいました。
そこで、クリスが、セドリックに告げます。
「しょうがないわね‥‥わたしが、ひと肌脱いで、探ってくる」
「本当に‥‥頼むね!」
もはや、セドリックは、クリスに、祈るような縋る目をしています。
早速、クリスは、情報収集のために、歓楽街へと向かいました。
半日して、クリスが、ポルノドレス姿で、帰って来ました。クリスは、得も言われぬ色香を、艶めかしく纏わせています。
帰るなり、クリスが、セイラとセドリックに、調査報告をします。
「他所の冒険者たちの話だと、ゴブリンどもは、増える一方みたいね。
――で、大発生の原因を、解明したいところだけど‥‥
誰も、ゴブリン発生の中心地にすら、辿り着けないのが現状なの。
だけど、増え続けることを、放置できないから、狩るしかないわね!」
「なによ!」「やっぱり‥‥」
「それで‥‥」
クリスは、地図を広げ、前かがみで説明します。その時、クリスとの距離が狭まり、セドリックの心を、艶めかしい色香が、掻き立てました。
いきなり、セドリックが、クリスに抱き付きます。
「好きだぁーっ!」
「やんっ♡」
「セドリック、そのまま、クリスを、押倒しちゃえ♪」
「‥‥ん、セイラは、僕が、そうする事が、良いと思ってるの?」
「もちろん。わたしは、セドリックの味方だからね」
「やっぱり‥‥セイラの方が良い!」
そう言って、セドリックは、今度は、恋人のセイラを、抱き締めました。花やぐように、セイラが、爽やかな笑みを浮かべます。
それを見て、クリスは、何だか、気持ちが和みました。
それで、ややあって‥‥クリスたちの結論は、このまま、ゴブリン狩りを、続けて行くしか無いというものです。
しかし、このままでは、埒が明かないので、取敢えず、切り札として、装備を強化する事とします。
そして、装備強化は、システム内の侍女Xrokが担当しました。結果、クリスとセイラの装備の着心地が、もはや、淫具と化しました。
それでも、ゴブリン狩りには、必要な強化です。クリスとセイラは、淫らな着心地に惑いながらも、装備を身に着けています。
ところが、セドリックが、またも、セイラを抱き締めます。
「好きだぁーっ!」
「ひゃん♡」
<ゴォッチィーン!>
「いっでぇっ!」
「刺激で、濡れちゃうでしょ‥‥」
仕方なく、セイラは、テーブルのティシュを、手に取りました。一方で、殴られたセドリックは、うずくまって涙目です。
それを見ながら、クリスが、思いっきり、笑いまくっていました。
不満が解消できなければ、気を紛らわす事のみです。
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