新米冒険者たちの休日
I became an adventurer for now - Souji Yamato
休息は、生命の万能薬ですが、往々にして、娯楽の必要時間でもあります。
いまだ、時は、例の親睦会の翌々日の朝です。
昨夜は、少年クリス(14才)が、ケイト(女性21才)に付き合ったので、本日は、ゴブリン狩りを休みます。
何故なら、ゴブリン狩りは、朝5時の出発が基本だからです。今朝、クリスとケイトが目覚めたのが、朝7時なので、本日は、やめた方が賢明です。
ちなみに、ケイトは、朝8時に、冒険者ギルドの職員として出勤しました。
それで、朝9時には、少年クリスと、仲間の冒険者『セイラ(女性17才)とセドリック(男性16才)』が、同居人ケイトの家で寛いでいます。
ほどなく、クリスが、侍女Xrokに告げます。
「そろそろ、融合するよ!」
「かしこまりました」
Xrokの返事の直後‥‥二人を、魔力粒子の輝きが包み込み、二人が一人に融合しました。後には、男装系の美女クリス(18才)が居ます。
すぐに、セドリックが、美女クリスに聞きます。
「自分は、男でもあるとか、自覚とかあるの?」
「まったく、無いよ。昨日の話は、言うなれば、男に変われる自覚だからね」
「そうなんだ」
「じゃあ、わたしの部屋で、試してみる?」
「いいの?」
「いいわよ!」
クリスとセドリックは、クリスの部屋に向かいました。残された『セドリックの恋人のセイラ』は、何やら妄想して、ニヤニヤしています。
2時間後‥‥クリスとセドリックが、リビングに戻って来ました。気弱だったセドリックが、男らしく、女性のクリスをエスコートしています。
セイラが、にやけた表情で、セドリックに問います。
「どうだった?」
「クリスは、素晴らしい女性だよ」
「2時間も、楽しかった?」
「楽しかったけど‥‥」
セドリックが赤面して、本来の気弱な優男に戻りました。セイラは、満面の表情で、ニンマリとしています。
それからも、セイラは、セドリックを揶揄い続けました。
さらに、2時間が経過して、クリスたち3人は、昼食後にも、リビングで寛いでいます。やがて、セイラが、心配そうに、クリスに聞きます。
「例の親睦会の夜、男性9人との関係って、どんな感じだった?」
「全員、冒険者だから、強引で、モラルもリスクも無視するし‥‥
半日ぐらいは、逃げ場のない恥ずかしさで、嘆き喚くしかなかった」
「しかも、女性は、クリスだけよね?」
「そう、わたしだけ‥‥」
「ところで、検査した方が、安心じゃない?」
「何時間も経ってから‥‥Xrokの御蔭で、どうにかスキルを習得できた。
だから、検査は不要だけど、スキル『避妊』が無い間は、不安で怯えてた」
「それと、ひょっとして‥‥同意して無かったの?」
「全然してない‥‥
おまけに、お昼までには、同意したも同然の有様にされてた。
それで、結局、夕方までのトータル18時間も、付き合わされたのよ」
「‥‥大変だったわね」
「大変だけど、あいつらは、えっと‥‥汗臭くても、根が良い奴らだよ♡」
クリスは、色っぽい笑みを浮かべました。それを見て、セイラが、悪戯っぽい笑顔に変わります。
そこで、セイラは、クリスを誘い、強引にセドリックを連れて、自分たち『セイラとセドリック』の部屋に向かいました。
その後、3人は、夕方まで、仲良く精力的に過ごしました。
ところで、娯楽は、精神の食事であり、時に、休息を充実させます。
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