初心者狩り
I became an adventurer for now - Souji Yamato
魔物の『ゴブリン』とは、身長150センチほどの小型の鬼です。
それから、ゴブリンは、醜い外見と、卑怯な性格で知られています。
また、強い繁殖能力を持ちます。
加えて、ゴブリンは、時折り、大量発生する事があります。
このとき、ゴブリンどもは、血族の弱体化を防ぐために、人間女性を捕獲して、混血を行います。
そのため、本来の縄張りを越えて、大集団で行動する事もあります。
無論、その目的は、人間女性の捕獲です。
冒険者たちは、この女性狩りの事を『初心者狩り』と呼んでいます。
しかも、意外なほど多くの『女性新人冒険者たち』が、この狩りの餌食となる実状があるのです。
その証拠として、ゴブリンどもは、人類から徹底的に敵視されている『弱い魔物』にも関わらず、いまだに根絶されていません。
ところで、現在、クリスたち3人は、いつもの森で、討伐クエスト『妖怪キラーベアを5匹』を遂行しています。
今のところ、討伐したキラーベアの数は、3匹です。
しばらくすると、新たなキラーベアと遭遇しました。
キラーベアが、クリスたちに襲い掛かります。
「クマーッ!」
<ヒュンッ!>
『プロテクションフィールド!』
突如、セドリックが、茂みから弓矢で狙撃される直前、システム侍女Xrokが、セドリックを生成スキルで守りました。
尚、キラーベアの方は、セイラが長剣で撃破しました。
しかしながら、クリスたち3人は、ゴブリンの大群(実に65匹)に、取り囲まれていました。
まずは、ゴブリンどもの内の18匹が、接近戦を始めます。
「「「「キシャーァ!」」」」
「くっ、数が多すぎる」「とにかく、減らすわよ!」
クリスとセイラが、必死で応戦しますが、奴らの目的は、3人を分断させて、個別に取り囲むつもりです。
「来い、ロックゴーレム!」
セドリックが、魔法石『石兵召喚』を使用して、2体のロックゴーレムを出現させました。すぐさま、ゴーレムたちは、ゴブリンどもを相手に暴れます。
しかし、逆に、接近戦を挑むゴブリンの数が、34匹に増えました。
そのため、クリスとセイラが、個別に取り囲まれてしまいます。
やがて、女性二人‥‥クリスとセイラに、ひどく疲れが見えて来ました。
それなので、セドリックが焦ります。
「これでも喰らえ!」
<バリバリ、ズシャーン!>
「「ギガァーッ!」」「「「ギギャアーッ!」」」
セドリックが、魔法石『サンダーストーム』を連続使用しました。続々と、ゴブリンどもが、感電死して行きます。
その隙に、Xrokが、システムウインドウ内から生成スキルを発動します。
『スタミナチャージ』
「おっ‥‥」「やりぃ!」「これで戦える!」
セドリックを始めとして、全員のスタミナが回復しました。これで、反撃のチャンス‥‥ですが、卑怯にも、ゴブリンども(29匹)が逃げ去ります。
後には、クリスたち3人と、ゴブリン36匹もの死骸が残されました。
こうして、クリスたちは『初心者狩り』から、身を守ることに成功しました。
I became an adventurer for now - Souji Yamato




