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ライムお姉さん達に恩返しをしたい2

 皆で食事を楽しみ、宿屋の改装の件と裏の広い空き地の件は改めて話をする事となった。

 俺達は食事後、ライムお姉さんとレモンちゃんから「一緒に、お風呂に行かない?」と誘われ、入る事にした。

 お風呂に入ると、心も身体(カラダ)も寛げるし、スノーとアイビーを泡モコ天使にして自身の欲望も満たされるとも言うけれどね……。

 身体(カラダ)を洗い終え、温泉の湯船に浸かりライムお姉さんとレモンちゃんと談笑する。



「ライムお姉さんレモンちゃん、今まで隠していてごめんね」

「いいのよ、私達は。リリーちゃんが何者であれ、以前と同じように接すると決めたもの。ね、レモン?」

「うん、そうなの。レモンはね、リリーちゃん大好き!」

「私も、レモンちゃん大好き。勿論、ライムお姉さんも大好きです」

「リリーちゃん、ありがとう。私も大好きよ」



 本当にライムお姉さん達は、心が綺麗だ。

 そんな所も、俺との絆に繋がったんだと思う。



「仰る通りだと思いますよ。リリー様」

「え? あっ、ユグちゃん」



 俺の心情を読んでか、ユグドラシルが姿を現した。



「あのー、リリーちゃん? こちらの方は?」

「わぁー、シルクちゃんみたいに小さくて可愛い」

「ライムお姉さん、レモンちゃん、紹介するわね。花の精霊王女、ユグドラシルよ。私はユグちゃんと呼んでいるけれどね」

「初めまして、ライムさん、レモンちゃん。只今、リリー様からご紹介頂きましたユグドラシルです。お二人とは、リリー様の絆仲間として友人となれそうです。以後お見知りおきを……」



 そう言って、消えていった。



「あれ?」



 レモンちゃんが、俺の左側を探していた。

 ユグちゃん、どうしよう。

 レモンちゃんのあれ(・・)が、背中に押しつけられているのですけど……

 リリー様、耐えてください。と、俺の心情に花の薫りとして伝わってくるが……

 うん、頑張るよ。と、ユグちゃんに心の中で返事をする。

 消えていったユグちゃんの行動に、周りを見ると湯煙の中からシルクが飛んできた。



「ねえ、リリー? また、ユグちゃんの声聞こえなかった?」



 もぉー、シルク耳良すぎ。

 スノーとアイビーとは巨大な温泉の湯船で、奥の縁と手前の縁でかなり距離がある。

 なのに、シルクって本当に地獄耳だよね。

 リリー様、私もそう思います。とユグちゃんから俺の心情に聞こえてくるが……

 兎に角、前と同じように、



「水の微精霊ちゃんは、周りで楽しそうに踊っているわよ?」



 と答えた。本当に、水の微精霊達が踊っているので嘘ではないし……しかも可愛くお尻をフリフリしている。



「そう? 私の勘違いかしら?」



 そう言ってシルクは、スノーとアイビーの方に戻っていった。



「リリーちゃん? もしかして、シルクちゃんにユグちゃん事は内緒なの?」



 ライムお姉さんは、ユグドラシルの行動が気になったのか俺に小声で聞いてきた。



「いやー、あははは。シルクがね同じ大きさのユグちゃんに、ある部分に嫉妬しているの。なので、気にしないであげて。ユグちゃんも、少しだけシルクに気遣っているだけですし」



 俺は内心でもうそろそろ気遣わなくて良いからねと、ユグドラシルに伝えた。

 すると、もう少しシルク様の熱りが覚めたら……というユグドラシルの心情が伝わってきた。

 俺が心情でユグドラシルと言葉を交わしていると、レモンちゃんがシルクの事が気になったのか



「レモン、シルクちゃんの所行ってくるねー」



 と言って、シルクの所に向かった。

 やはり、レモンちゃんもライムお姉さんと同じく優しい心の持ち主でシルクが気になったのだろう。

 少し湯煙が揺らいだと思うと、シルクの所に着いたようでレモンちゃん達の笑い声が聞こえてきた。

 ユグちゃん? レモンちゃんにも、気を遣わせちゃったね。

 だから、ユグちゃんも出来るだけ早くシルクに姿見せてあげて。


 そう俺が心情で思うと、でもシルク様しだいですから。

 とユグちゃんの心情が伝わってきた。

 確かに、シルクのちっぱいを何とかしないと……

 そう俺が勘考していると、リリー様、それはちょっと……ユグには難しいです。

 と、伝わってきた。



「リリーちゃん、水の微精霊ちゃんって?」



 ライムお姉さんが、不思議な顔をして俺に尋ねてきた。

 精霊のことなら、ユグドラシルが詳しいはず。俺がそう心情で思うと、



「はい、リリー様。ユグが説明しますね」



 と言ってユグドラシルが再び姿を現した。

 そのユグドラシルを、再度見たライムお姉さんは思わず口にするように



「ユグちゃんて、凄く綺麗な精霊さんなのね」



 と呟いた。すると、ユグドラシルは少し頰を染めて俺の左肩に腰掛けた。

 ユグドラシルの嬉しい気持ちが俺の中に押し寄せてくる。

 確かに、ライムお姉さんは大きなあれ(・・)が好きな男性には堪らない体型で、見た目もかなり美しい。

 そのライムお姉さんからそう言われたら、ユグちゃんも照れちゃうよね。

 はい。と返事を心情でしてくれた。

 それに、ライムお姉さんに説明するのが嬉しいみたいだ。



「この温泉は、回復能力が高い水の微精霊達に愛されています。水の微精霊達は踊ることによって、この温泉の治癒力を高めているようです」

「成る程ね、だから踊ってるのね。ユグちゃん、解説ありがと」

「可愛い精霊のユグちゃん、説明ありがとう」



 ユグドラシルは頬を染めつつ、俺とライムお姉さんに笑顔を向け消えていった。

 と言うことは、シルクが来たのかな? 

 そう思っていると、レモンちゃんの肩に乗ってシルクがやって来た。

 相変わらず、レモンちゃんのあれ(・・)で押し寄せる温泉の波は小舟である俺にとっては高波である。

 ライムお姉さんの場合は、警報直後、避難指示レベルである――少しバランスを崩しそうになった所をライムお姉さんが支えてくれた。



「ライムお姉さん、ありがとう」

「リリーちゃん、浅瀬の方に行く?」

「ううん。ここから見る外の景色が綺麗だから」

「そうね。でも、不思議だけれど外からは見えないよね?」

「それは、美しい女性の方達が温泉を楽しむ為の幼女マナーです」

「つまり、女神様の小さなご配慮ね」



 俺はライムお姉さんに笑顔を向けた。

 だって、創造した俺でさえ分からないから――つまり便利な言葉として、ご想像にお任せしますである。

 レモンちゃんも俺の元に来たことだし、後日改めて話しをすると言っていたが、やはり改装は少しでも早い方が良い。

 だって、今でも俺達の部屋代は払ってない訳で――そう思い、ライムお姉さんに宿屋の改装の件を聞いてみる事にした。



「ライムお姉さん宿屋改装の件だけれど、宿屋の中には私物も数多(アマタ)あるよね?」

「数多は、無いのだけれど……そうね、少し私物は有るわ。私物と言っても私達の着替えの服と調理器具位よ?」



 そうか……家族だけで切り盛りしているのだから、当然部屋には眠りに行くだけとなる。

 つまり、殆ど何も無いわけだ。



「私が、大浴場の裏にある大きな空き地を購入したのは言いましたよね?」

「うん。リリーちゃんが空き地を購入した事に、驚きすぎた事は覚えているわ」

「では、急な話になりますがキノットさんも乗り気でしたし、良い事は早くした方が良いと思うの。それに、明日は夜空を眺めると良いお天気になりそうですし。なので、朝にお客様に一旦出て貰って、アイテムボックスに宿屋を入れて裏の空き地に移動しても良いでしょうか?」

「えっ?……」



 ライムお姉さんがまた固まって湯船に沈みだしたので、今回はシルクにも手伝ってもらってレモンちゃんと一緒に慌てて湯船から出した。



「ライムお姉さん、しっかりして?」

「あっ……ごめんね、リリーちゃん。驚きすぎて、固まっちゃったわ」



 俺はライムお姉さんに、簡単に説明をする事にした。



「先ずは、お客様に新築の件を伝える。先払いしてもらったお客様には、滞在分はそのままの料金で、新築後に新たに支払う滞在分は新料金になる事を伝えて退室して貰う。一瞬で、アイテムボックスに今の宿屋を収納して裏の購入済みの土地の隅に宿屋を移す。そして空き地になった宿屋の土地と購入済みの土地に、新たに私のスキルで一瞬にして宿屋を建築。退室してもらったお客様には、新築完成後に新築の宿に戻って来てもらう。キノットさん達には、新築の宿に少しずつ私物を戻してもらって終了。ライムお姉さんどう? このアイデア!」



 俺が説明をすると、シルクがライムお姉さんを見て言う。



「リリー、またライムさんが固まってるわよ」

「あっ……」



 ライムお姉さんの固まり具合に、レモンちゃんが愚痴をこぼす。



「ママ、固まりすぎ」



 まだ時間もそんなに遅くないので、お客様も起きている方が殆どかもしれないとライムお姉さんが言い出した。

 なので「今から聞いてみる」と、ライムお姉さんが何も着ずに裸で外に出て行こうとしたので慌てて止めた。

 ライムお姉さんが今度は薄いシャツを着て大浴場を出たので、俺達とレモンちゃんはゆったりと大浴場の休憩広場で寛いだ。

 大浴場の休憩広場で皆でフルーツ牛乳やミルクを飲んでから、スノー、アイビーをドライヤーで乾かしていると、ライムお姉さんが汗をかいて走って来た。



「リリーちゃん、お客様全員に話をつけてきたわよ。お客様達も新築と聞くと、初めに尋ねたお客様は不思議がっていたわ。でもね、温泉を作った方が今度はこの宿も改装してるのですと伝えると納得してくれたわ。それでね、私の願いが通じたのか分からないけれど、後に行けば行くほど皆一言で納得してくれるようになったの。なので、明日の朝食後にすぐ取り掛かってもらっても良いわよ」

「ライムお姉さん、ありがとうございます。それと、余計なお世話かもしれないけど……」

「なあに?」

「汗で服が透けているから、もう一度お風呂に入った方が良いですよ」



 ライムお姉さんが頬を赤らめて、宿屋に着替えを取りに行って直ぐに大浴場戻って来た。

 なるほど。泊り客の冒険者は、男性客が多い。

 最近は、温泉の影響で女性客も少しは来るようになっているらしいけれど……。

 あの短時間で、お客様の了承を得た真相は……

 恐らく、男性客が殆どで若く美しいライムお姉さんの大きなあれ(・・)が汗で透けているのを見て、あれ(・・)に眼が行き返事を断る人は居なかったのだろう。



「レモン、リリーちゃん達と一緒に宿に戻ったら、先に休んでいてね。私もう一度、お風呂に入って来るから」

「はーい! リリーちゃん、服着たら行こ」

「うん」



 俺は再びシュミーロの愛情セットボックスに手を突っ込んだ。

 そして、綺麗になった巫女ロリ服セット(白・赤色)を着て、パジャマ姿のレモンちゃんと大浴場を後にした。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

シルク「ねえ、リリー?」

リリー「何、シルク?」

シルク「私思うのだけど、やっぱりお風呂回多くない?」

リリー「だって、お風呂や温泉って私達だけでなくてライムお姉さん達と一緒

    に寛げたりお話できたりできる場でしょ?」

シルク「確かに、何も隠さずに話し合える場でもあるわね」

リリー「でしょー。それにユグちゃんも温泉だと……」

    しまった……思わずシルクの前でユグちゃんの事を話しちゃった。

シルク「やっぱり、ユグちゃん温泉で姿を見せていたのね」

リリー「ごめんね」

ユグドラシル「シルク様、ごめんなさい。リリー様は悪くないのです」

シルク「いいのよ。もう気にしてないし。ユグちゃんより、ライムさんの方

    が大きいし……」

    やはり、あれの大きさを気にしていたシルクであった。

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