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43.水の迷宮に入ったけど……

永らくお待たせいたしました。

まだ次作が出来ていないのでまた、しばらく休眠状態になるとは思いますが、ながーい目で見てやって下さいm(__)m

43.水の迷宮に入ったけど………



うっひゃー!

海底から出てきた迷宮は予想以上に巨大だった。



〔よくまあこんな大きな物が海底に沈んでたわね。ビックリだわ〕

「以外に磯臭くないのは助かるかな」

〔…………そうね………〕


でもルカにはやっぱりキツイみたいね。

前の迷宮で手に入れた酸素マスクつけてるし。

怪しい人になってるよ。


「そこまでか!」

「キツいものはキツいんです」








迷宮の中の臭いは普通だったのでルカもやっと酸素マスクを外すことが出来た。


「ああ!空気が美味しい」

「そこまで?!」

「いけませんか!?」


人それぞれでよろしいんでない?










攻略は恐ろしいほどにすっぱりと終わりました。


まぁ当然よね。

神様達いわく試練の迷宮の攻略レベルを軽く凌駕していて、もうやらなくても良いんじゃないレベルだって言ってたし。

ってどんなレベルよ!


でも時間はそれなりにかかったのよ。

主に食糧調達の方面で(笑)


水の迷宮ってだけに出てくる敵は海産物オンリー。

宝箱の中身も海産物。


笑えるのは隼人が開けると乾物類。

鰹節とか煮干しにたいして芽衣が開けると干物。

いやどっちも乾物だろうって思うけど、試しにリアンが開けたら、アゴ出汁が出た時点でもうどうでもよくなったわ。


それでも気になった面々が宝箱見つける度に、順番に開けていったらディルク先輩、貝類。

カイ、海藻類。

アラン、珊瑚とか真珠。

ルカは甲殻類と判明。


で、結果として鰹節と干物に重点がおかれて隼人と芽衣が宝箱担当に。


ん?甲殻類はいいのかって?

大丈夫!

敵でバンバン出てくるから寧ろ魔物の方がサイズも大きいし、美味しいから宝箱から取るよりお得なのよね。


異世界あるある?で食糧の流通が悪いからリアン達も海の幸は干物なら食べた事があるかな~程度だったから、海老・蟹に目を輝かせて狩りまくる隼人と芽衣に初めはドン引きしてたけど、海鮮尽くしの料理に全員がハマって………


うん。某有名ゲームの台詞。

一狩り行こうぜが合言葉になりました。


もっとも一狩りで済んでないけどね(笑)


で、ラスボスはまぁお約束?の水竜。


西洋風って言えば分かるかな?

そう体が大きくてコウモリの羽。

んー被膜って言うんだっけ?のドラゴン。


倒すどころが白旗上げて全面降伏。


いや、それどうなのよ?


〔これでも攻略完了になるの?〕

『なります!ならせてみせます。いくら不死でも痛いのはごめんです!!』

〔…………どうするの?〕

「討伐後のアイテムは?」

『こちらに』


ドラゴンの後ろには金銀財宝の山。


さっそくみんなで手分けして検分すると


「鱗がない」

『ギク!』


声に出して言うなや。


「血とか涙も欲しいよな」

『ギク、ギク!』


このドラゴン面白いわ。


ついでにアラン。容赦ないってか、ぶれないね。


『鱗の方は、脱皮した物で血は………少しで勘弁してください。涙は現在、絶賛流れています~』


どこから出したのか大きな盥を抱えてボロボロ泣くドラゴン。

威厳はどこいった?


水の迷宮出現と共に捨て去った?


そこまでか!?


〔そんなに次代の勇者候補とその仲間達が怖いの?〕

『…………私が怖いのはあなたです』


はーいー?


『本来なら決して存在することのない第二の不死鳥。それだけでも驚異なのに異世界の知識を持ち

、神々と友好関係を築き次代の勇者候補の召喚獣なんて…………設定盛りすぎでしょ!!』


知らんがな!


『だいたい次代の勇者候補は生まれたときから歴代最強で、勇者となるための試練は最果ての地下迷宮になるって言われて安心してたのに』


酷いわ酷いわってドラゴンの体で泣かれても可愛くないからね。


「先輩どうしますか?」

「…………まぁ、倒さなくても必要な物を貰えるなら………問題ないと思うが………隼人達の意見は?」

「俺達は元の世界に帰る為のアイテム。オーブの欠片さえ貰えれば」

〔あと、次の迷宮に行くためのチケットね〕


これ貰えないとオーブが揃わなくなっちゃうからね。


「あ、そうそう。それも」

『もちろん御用意してあります!』


用意周到ね。

そんなに戦いたくないのかしら?


「…………ドラゴンって好戦的で敗けを認めない種族だと思っていたけど………」

『散々、勇者候補にボコられてきましたから。命あっての物種です』

〔死なないのに?〕

『不死といっても倒されれば一時的に死にます。甦るのは次の勇者候補が迷宮に来たときで、私のレベルは固定で上がりませんが記憶は残っています』

〔なして?〕

『そりゃー試練ですから。過去の勇者候補の戦術を知っていればそれだけ驚異になるでしょう?』

〔でも全面降伏〕

『私のレベル2500なんですよ?皆さんレベルとっくに越えてるでしょ?どう足掻いても勝ち目なんかないじゃないですか!?』

〔えーっと…………ごめんなさい?〕

『いや別に謝らなくてもいいですよ。円満解決になればそれで』

「それはそれでどうなんだ?」

「構わんのではないか?討伐後のアイテムが貰えるという事は迷宮攻略完了になるだろうから、当然勇者の紋章も刻まれるのだろう?」

『紋章は次のチケットを手にして迷宮を出るのが条件なので、問題なく』

〔出なかったら神様達にチクって無理矢理にでも再チャレンジさせて貰いましょう〕

『だ、大丈夫です!絶対、絶対に大丈夫です~』


これ以上は可哀想とでも思ったのか迷宮を出る前にみんなの紋章が刻まれました。


うん。これにて一件落着ね(笑)




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