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リアルが忙しいうえに風邪引きまして……

お待たせしました

今日もいいお天気で飛行日和です♪

雲一つない真っ青な空に真っ赤な鳥が2羽。

目立つ事、この上ないわ(笑)


ペガサスは真っ白だから雲と間違えやすいかも?


「ホノカ。大丈夫だと思うが余り油断をするな。この辺はワイバーンがよく出るぞ」

〔おお!空の定番魔物ワイバーン♪強い?強いよね?〕

「俺の敵ではないがな」


飛びながらどや顔されてもねぇ?


「ワイバーンか……戦闘は極力回避して先を目指すぞ」

「そうですね。どこでDMに勘づかれるか分かりませんから」


確かに!まだDMは自分が追われてるって知らないからバッチリ痕跡残してるけど、隠れられたら顔も分からないし捜すのが困難になるものね。

戦闘回避するなら敵がいつ出ても分かるようにしときましょう♪


トルディア様から頂いた魔物探知は通常マップでも使えるのです。

ポチっとな(笑)

あら!早速キャチしちゃったわ。


〔左の方に敵マーカー出現〕

「は?えっ?敵マーカー??」

「数は?」


カイが慌てる中、リアンは冷静です。


〔7体。けっこうなスピードで接近中!〕

「蹴散らしてくる。しばらく待機してろ」


回避って言ってるのにホムラは敵に向かって飛んでいった。

まぁホムラだからいっか。


〔敵マーカー全滅。戦利品回収完了♪〕


そうそうピヨピヨソング(回収)がレベルアップして戦利品は瞬時にリアンの特殊空間に収納される様になりました。

全部回収すると私の頭の中に手に入れたアイテムの名称と個数なんかがズラリと表示されてゲット音?が流れる。

ちょっとウザい。


「戦闘らしいモノが見えなかったが……そんなに距離があったのか?」

〔見えない様に目眩ましかけたみたいよ〕

「さすがは不死鳥だな。俺達、要らなかったんじゃないか?」


カイったらイジケテる?


〔今は時間も惜しいし、誰にも気付かれない様に素早く対処する必要があったからホムラが行ったけど、基本ホムラは手出ししないわよ〕

「そうなんだ」

〔当たり前じゃない〕


ホムラが出たら戦闘と言うより一方的な蹂躙になるから普段は何もしない。

世界第二位は伊達じゃないのよ。


「他の敵が出てくる前に出来る限り進むぞ」


そうね。最低でも今日中には遥か彼方に見える山の麓ぐらいには行かないとね。


〔あの山を越えると目的地?〕

「中間地点だよ。目指してる町は山を2つ越えた先にあるんだ」

「2つ目の山は今見えてるやつより高くて道も細いからけっこう危険だと聞いている」

「商売とは言え大変だ」


細い山道で魔物に襲われたら逃げられないよ。


〔追い付くよね?〕

「どちらかと言えば追い越したい」

〔そうね。芽衣、大丈夫かな?〕

「メイと言えば一つ不思議なんだが。逃げるのは無理でも何故、彼女は助けを求めないんだ?冒険者ギルドとかに顔を出してるならこっそり助けを求めるとか出来ると思うんだが……」

〔カイにしては鋭い指摘ね!〕

「ホノカの中では俺ってどんな奴なんだよ!」

〔聞きたい?〕

「………止めとく……」


うん。それが良いと思うよ(笑)


「メイはハヤトとコンビで登録してる」

「ハヤトってDM代行にされてる奴だよな?」

「本物はね。多分DMがハヤトの姿を借りて、偽者だとばれない様に彼女に暗示でもかけてるんだろう」

〔なんで暗示まで?〕

「二人は幼馴染みと言ってたから少しでも違和感があれば直ぐにバレるんじゃないか?」


確かに!

暗示で思い込ませて少しぐらいの違和感はねじ伏せてる?

芽衣がゲームとかラノベを知っていればDMの隼人が俺ツエーしてても納得しちゃうかも………

本物の隼人ってそんな感じだもんね(笑)


「待たせたな」

〔ホムラお帰り~〕

「今日はどの辺りまでいく予定だ?」

「出来たらそこのキタダケを越えてミタダケの麓で野営したい」

〔キタダケ?ミタダケ?変な名前の山ね……〕

《来ただけで疲れて見ただけで帰りたくなる山って意味で名付けてたぞ》


誰が名付けた!?

ああ世界神様か……

つまりそれだけ険しい山って事?

アルプスとかチョモランマって名付けてないだけマシかしら( ̄▽ ̄;)




それから何回か敵マーカー出たけどうまく回避しながらキタダケを無事越える事が出来ました。

キタダケも以外に高い山だったけど、その先に見えるミタダケはもっと高くて頂上は尖ってる様に見える。

なんか見覚えあるような……


《そう言えばジェラートと名付けるか悩んでいたな……》

《ジェラート!?》

《尖り具合が旨そうだと》

《ああ……言われてみれば……見覚えあるはずだわ》

「ホノカ………楽しそうにホムラと何を話してるのかな?教えてくれるかい」


頬がひきつっているわよリアン。


〔山の名前の由来とかで大したことは話してないわよ?〕

「じゃなんでピヨピヨ語なんだ」

〔何となく?〕

「束縛きついと嫌われるぞ。俺的には歓迎だがな」

〔はいはい。その辺で止めようね。この際だからハッキリ言っときます。私はリアンが大好きです。だからイチイチくだらないヤキモチ焼くの止めて。ホムラも嫌いじゃないけど、リアンと仲良くしてくれない所は嫌いです〕


うむ。見事な棒読みなのに片や嬉しさで舞い上がり、片や地面に突っ伏して痙攣してる。

ホムラ。そんなにリアンと仲良くするのが嫌なの?


「……イチイチくだらん言いがかりをつけなければ……」

「ゴメンねホムラ。でもホノカの一番は僕だから♪仲良くしようね♪♪」

「音符マークが見えるのは気のせいか?」

「気のせい、気のせい♪」


私にも音符マークが見えます( ̄▽ ̄;)


「嫉妬深い彼氏を持つと苦労するな」

〔……どっちも彼氏じゃないんだけど……〕


まさかディルク先輩にウインクしながら軽く言われるとは思わなかったわ。


「一件落着したなら野営の準備を進めようぜ。俺はペガサス達を水場に連れて休ませてくるから後よろしく」

「気を付けろよカイ。リアンは食事の支度を、ホノカは周りの警戒を続けてくれ」

「了解です」

「ホノカ警戒するならあそこの枝とかよさそうだぞ」

〔そうね。あら?美味しそうな小さな赤い実。いただきまーす♪〕

「ホノカ!無闇矢鱈に食べちゃ」

〔か!辛ーい!!〕

「大丈夫かホノカ!?」

〔辛い、辛い、辛い!!お口直しが欲しい~〕

「水を」


あうう~

お口の中がまだ辛い~。

でもこの味って胡椒?


「大丈夫かホノカ。甘い果物でも食べるか?」

〔う~ん……なんとか大丈夫……美味しそうな赤い実が胡椒の実だとは思わなかったわ。私の中では胡椒の実って黒だから〕

「胡椒の実って?」

〔スパイスの一つよ。焼いたお肉にかけたり他にも色々使い道が……〕

「へ~。こんな小さな実がね」

〔でも胡椒って熱帯地方でしか育たないって聞いたような……〕

《アイツはその辺、うろ覚えで創造してたからな》

《ああ納得》

「………またピヨピヨ語………」

「不死鳥同士の内緒話ぐらい許容しろ」

「………分かってるよ……」


おお!成長したねリアン♪


まだ世界に蔓延してない珍しいモノは採取してギルドに提出する義務があるとかで早速、ホムラと二羽で胡椒の実を房ごと収穫してリアンに渡す。

その際に黒胡椒も見つけたから同じように収穫してついでに食事当番のリアンにお願いして、今日のお夕飯に使ってもらったの。

普段はあまりお肉食べないけど、誰よ共食いとか言うのは!

不死鳥は鶏じゃないから鶏肉食べても共食いとは言いません!!

特に今回は牛肉だから問題なしよ。

薄切りにしたステーキ肉にちょっぴりの塩胡椒でシンプルな味付け。

食べやすいように一口サイズに切って貰ってパクリ♪


〔う!う!うんまーい♪♪シンプルな味付けだからこその味わいね〕

「ホノカ俺にも一口くれ!!」

〔ちょっと!涎ダラダラ流しながらお皿に突っ込まないで!!〕

「ホムラの分はこっちの皿に盛ってある。ほら」

「でかした!」


よほど食べたかったのかホムラはリアンの差し出すお皿に猛然と突っ込みがつがつと食べていく。

そんな光景を見たら誰だって気になるのは当たり前。

リアンが焼く分厚いステーキの香りに食べ盛りのお腹はグーグー大合唱(笑)

焼けてく端から二人で競うように食べていく。

このままだとリアンがいつまでも食べられないんじゃないかなって見てたら焼きながらちゃっかりつまみ食いしてました。

抜け目のない事で。




「はぁー食った食った♪」

〔カイお行儀悪いわよ〕


一人で何枚食べたの?

ポッコリ出たお腹をポンポン叩きながら満足そうな笑顔で地面に広げたシートの上でごろ寝するカイ。

ディルク先輩はさすがにそこまでお行儀悪い事はしないけど、お肉の味を思い出しているのか時おりうっすら笑顔を浮かべている。

リアンとタイプの違う美形だけにうむ。眼福である。

カイも美形の部類に入るけど行動から頭に残念がついちゃうのよね(笑)


「こんな小さな実一つでここまで味が変わるとは思わなかった」

〔でしょでしょ♪早く二人にも食べさせてあげたいな~〕


特に隼人は断食同然だからなおさら早く食べさせたい。

その為にも明日もがんばって飛ばなくっちゃ。

焦る気持ちを抑えて鳥籠の中で丸まってグッスリ眠りました。













〔朝よ~!みんな起きなさ~い!!〕


まったく夜明けと共に起きる鳥の習性にあわせたら悪いと思って大人しく待っていたけど、いつまでたっても誰も起き出さないってどういう事よ!


〔ホムラ鳥の癖に寝坊助さんってどうよ?〕

「ホノカが早起きすぎるだけだ」

〔鳥なんだから早起きなのは当たり前でしょ〕

「そうなのか?」

〔えっ!違うの?〕

「普段は滅多に眠らないからな…」


なるほど。そもそも鳥の習性が備わって無いと。

私だけ?


《ホノカが早起きなのは生前の知識からくる擬似的な習性だと思うぞ?》

《う~ん……まぁ早起きは三文の徳って言うし、寝坊助さん達ばっかりだから一人、じゃなかった一羽ぐらい早起きがいた方が便利だから私はこれからもみんなの目覚まし時計を続けるわ》

《男に起こされるよりマシか》

《だから!私たち性別ないでしょ》

《体はな。精神的な性別で言えばホノカは女で俺は男だ》


精神的なって………

もしかして嫁発言てソコから!?


《多分、リアンも同じように感じてる。だから俺に嫉妬するんだろうよ。まぁアイツの場合、恋愛ってより父性愛っぽいがな》

《リアンが私に構うのは父性愛?!》

《ぽいと言ったろ人間には自分より小さいとか幼いモノを愛でる習性みたいなものがあるだろう?それが勇者になると殊更強く出る傾向がある。リアンにとってホノカは自分が守るべき唯一無二の存在だと認識されている伏がある故に、ホノカを奪うかも知れない存在に過剰反応してたんだろう》


唯一無二って……


《昨日のホノカの発言で少しはマシになると思うがな》


なって貰わないと困るわ!

所で………


〔あんた達はいつまで寝てるの!!お日様はとっくに昇ってるんだからちゃっちゃと起きて支度をしなさい!!!〕

「ホノカ……頼む。もう少し音量下げてくれ……頭に響く」

〔いつまでも起きない方が悪い!〕


リアンは一度目の声かけでちゃんと起きて朝食の支度をしてるのにディルク先輩がカイと一緒にお寝坊してちゃ駄目じゃない。

先輩の矜持をみせなさい!


「悪かった。リアン何か手伝う事はあるか?」

「こっちは大丈夫なんでカイを叩き起こして下さい」


えっ?!あらやだ。さっき起きたと思ったらまた寝てる。

何度寝するつもり!?


「起きろカイ!起きないと朝食抜きにするぞ」

「おはようございます」


食べ物に釣られて起きるなんて……

やっぱりカイは残念な男の子だわ( ̄▽ ̄;)




〔今頃、芽衣はどの辺かしらね?〕

「順調に行ってればミタダケを下ってる辺りだと思うよ」

「空から少し様子見してみるか?」

「あまり近づいて警戒されないようにな」

「了解。了解」


ミタダケの登山道を注意して見ていたら馬車を発見。

あれれ?でもなんか変だよ。


〔ねぇ馬車止まってない?〕

「………止まってるみたいだね……」

「道が狭くて慎重に進んでるから止まってる様に見えるんじゃないのか?」

〔そうかな?………ちょっと気になるから見に行ってくる〕

「俺も一緒に行こう。俺たちなら見られても不信に思われないだろうからな」

「ホノカ気を付けて!ホムラしっかり守れよ!!」

「当たり前だ!」


リアン達を上空に残してホムラと馬車に近寄ってみたら脱輪してる!

しかも道が狭すぎて立て直せないみたい。


《どうする?》

《う~ん………魔法で重量軽くしてペガサスで引っ張るのが一番かな?》

《じゃあリアン達を呼んで》

《ちょっと待て!なんか様子がおかしいぞ?》

《えっ?》


言われてよく見たら馬車の前で男の人が数人、崖下を覗いてる。

しかも頑張れとか、直ぐに助けるぞとか聞こえる。

助ける?


気になって崖下を覗いてみたら………


《隼人?!》

《それだけじゃない!アイツの手の先を見ろ》

《えっ?………芽衣!!》

《気を失ってるようだな》

《えっ?えっ?何がどうなってるの?》

《位置関係見る限り、崖に落ちたメイをDM扮したハヤトが助けようとしてるんだろうな》

《大変!大変!!早く助けないと》


今にも二人落っこちそう。

こんな時に役にたつ魔法って………飛翔?………持ってない!!

鳥の私たちには必要のない魔法だからホムラにも使えない。


《直ぐにリアンを》

《そうだな》

《待っててね芽衣直ぐに……………………………ダメー!!!》

《ホノカ?》


な、な、なんて事するの!

DM扮した隼人が芽衣の手を放した!!

しかも耐えきれなくてじゃなくてわざとやった!!!

見たんだから!聞いたんだから!!

「もうお前に用はない。じゃあな」って小さな声で、そして手を放した!

ダメよ!ダメよ!!絶対に助けるんだから!!!


《メーイ!!》


どんどん落ちてく芽衣を必死に追いかける。

羽が悲鳴をあげたって構わない。

なんとか芽衣に追い付いて洋服の端を掴んで少しでも落下スピードを落とすために羽ばたくけど芽衣より小さな私では浮くどころか一緒に落ちていくだけ。

誰か誰か助けて!


《任せろ!》


ホムラの力強い声が聞こえたと思ったら芽衣の体が浮いた。


《わっ!わっ!》


一生懸命羽ばたいてたからバランス崩して上手く飛べない!落ちる!!




ポテっと落ちたそこは体のサイズをプテラノドンにしたホムラの背中。

そこには横たわる芽衣の姿もあった。


《ホノカ無事か?》

《うん。ありがとうホムラ》


それにしても許せない!

DMただでは済まさないわよ!!


私たちの様子を見てたリアン達が緊急事態に気づいて降りてくるなかDM扮する隼人を探していたらコッソリ逃げ出そうとしてた。

逃がさないわよ。


《ホムラ後よろしく》

《ホノカ何を?》


体のサイズを雛に戻してDM扮した隼人のポケットに素早く潜り込む。

すると一瞬、意識がクラっとした。

やっぱり思ったとおり転移したわね。

隼人に変身して魔力使ってるから長距離跳べるほど魔力残ってないと踏んだんだけど、リアン達とどのぐらい離れたのかしら?


「さっきのデカイ鳥はなんだったんだ?それにペガサスも……嫌な予感がする先を急ごう」

〔そうは問屋が卸さないわよ!〕

「えっ!?」

「ピヨ!!」

「うわっ!なんだこの鳥いつの間にポケットに?!」


リアン達が来るまで絶対に離れないんだから!


「ピヨピヨピヨ」

「くそ!うるさい!ポケットから出てけ!」

「ピヨピヨピヨ」


DMの手を逃れてポケットから袖口経由して服の下に潜り込む。


「うひっ!」

「ピヨピヨピヨ」

「服の下を歩き回るな!くすぐったい!!」

「ピヨピヨピヨ」


う~ん。そろそろ発動してもいい頃なんだけど……


「えっ!なんだこの魔法陣?!」


よっしゃあー!

リアンがいないから効果が分からないけど、いつものパターンなら足止めかな?

転移阻害ならなおよし。


「足が動かない!」


はい。足止め決定♪

ピヨピヨソングは素晴らしい(笑)


「「ホノカーーーー」」

〔ここよ!リアン、ホムラ〕


二人?の声にDMの服の下から顔を出したら………あっ!青筋たった。ベタフラ見えます。

逃げるべし!


「「天誅!!」」


リアンはペガサスから飛び降りながらの踵落とし。

ホムラはボディーにダイレクトアタック。

二人?して息ピッタリの攻撃にDMあえなくノックアウト!

カンカンカンって試合終了のゴングが聞こえてきそう(笑)

死んでないわよね?


「無事かホノカ!」

「なんて無茶を」

〔大丈夫よ♪二人?が絶対、助けに来てくれるって信じてたもの。それに新しいピヨピヨソングもね〕

「えっ?………ピヨピヨソング(捕縛)……」

「効果は?」

「獲物と認識したモノを縛る。相手の魔力が高いと20%、魔力が低い場合は75%」

「DMの残り魔力が少ないから捕獲に成功したのか」

「そうみたいだね。さて気を失ってる間に縛るか」

〔鳥籠に入れちゃえば?〕

「えっ?」

〔リアン以外には開けられないし、DMなら体のサイズを変えられるから大きいまんま運ばなくて済むんじゃない?〕

「なるほど」


私の意見が採用されてDMは鳥籠の中に押し込められた。


「出せーーーー」

「うるさい」


気がついて鳥籠の中で暴れるDMにリアンが魔法を連発したら大人しくなった。

いくら壊れない、中に影響ないからってやり過ぎだと思う。

ちょっとDMに同情しちゃう。

小指の先ぐらいね(笑)


リアンは説明もせずに鳥籠を小さくしたので慌てたDMは体のサイズを小さくして対応した。

うん。思った通り。


「お前らいったい……」

「本来いるべき場所にお前を戻す」

「!!な……なんの事だ?………」

〔あなたの素性はお見通しよ!あと芽衣の手をわざと放した事については、後でみっちりお仕置きよ!!〕

「わざとだと!!」

「お仕置きだな」


リアンはおもむろに鳥籠を両手で持つと思いっきりシェイクした。

ガンとかゴンとか音がして、DMの悲鳴が聞こえてもお構い無し。


「気持ち悪い……」

〔自業自得よ!〕

「このままダンジョンまで跳ぶからホノカは僕のポケットに」

「俺は?」

「鳥籠に入る?」

「をい!!」

「冗談だよ。逆のポケットにどうぞ」

「一緒がいい」

〔定員一名です〕

「チッ」


こんな小さなポケットじゃ雛になっても二羽入れるわけないじゃない。

ホムラは渋々、逆のポケットに入った。


「跳ぶよ」

〔待って。芽衣は?それにディルク先輩とカイはどうするの?〕

「メイは気を失っていたから馬車で運んで貰うように頼んで先輩達が護衛に付いて町でメイの看病と保護をする事になっている。僕たちはDMをダンジョンに戻して、本物のハヤトを連れてくる」

〔そう。芽衣は大丈夫?〕

「怪我に関しては治療してきたから大丈夫だよ」

〔それなら良かった。じゃあちゃっちゃと片付けてしまいましょう!〕

「そうだね。じゃ跳ぶよ」









転移の魔法でダンジョンの入口まで戻ってきたら鳥籠の中でDMが暴れだした。


「嫌だ!せっかく出れたのに戻るのは嫌だ!!」

「そう言えば騙し討ちで契約したのを知ったウルディアが怒り狂ってたぞ」

「!!!」

「二度とバカなマネが出来ない様にお前からの契約は今後一切、許可しないそうだ」

「な、何をバカな……」

「不死鳥である俺が証人だ。諦めてDM生を全うしろ」

「そ……そんな……」


ウルディア様ったら素敵♪

今度、神殿にお布施しに行きましょう。

あら?空から紙が降ってきた!

何々。お布施よりもお供えで夕べ食べてた肉を所望って………

神様って食いしん坊さんばっかりね。

実は朝起きたらミルディア様からお供え待ってたのにイケズってメモが鳥籠に貼り付いてたのよ( ̄▽ ̄;)

トルディア様からも肉は良い!ってメモが………

はいはい。一件落着したらちゃんとお供えしますから待っててくださいな。












〔ヤッホー隼人♪元気だった?〕

「久しいな!待っていたぞ!!」

「階数が随分と増えたな」

「千客万来でウハウハだ!!」

〔なんか変よ。普通の口調で話せば?〕

「もうDMのフリはしなくても大丈夫だよ。ほら」


リアンが鳥籠を見せると中には不貞腐れたDM。


「でかした!善きに計らえ!!」

〔だから変よ!〕

「直ぐにはなおせぬ……」

「メイがこいつに殺されかけたぞ」

「テメェふざけんな!!寄越せ!!!」


リアンの手から鳥籠を奪った隼人の行動は………


「や、止めてくれー!許してくれー!!」

「じゃかぁしい!!」


ひたすら鳥籠シェイクでした。

だよね。





「契約解除しろ!」

「断る」

「もう一度シェイクして欲しいか?!」

「止めろ!」

「なら解除しろ!」

「嫌だ!」


こんな押し問答が何分続いたか?

何度シェイクされてもDMは契約解除に同意しない。


〔他に方法はないの?〕

「そもそも契約解除に同意しないと解除不能ってのがおかしいぞ!ウルディア!見ているのだろう?!なんとかしろ!!」

『なんとかと言われても……契約だからね……』

〔本人の意思による同意契約じゃないんだからクーリングオフぐらい認めなさいよ!神様でしょ!!〕

『クーリングオフ?』


ウルディア様には分からなかったみたいだけど、説明するのも面倒だから記憶を見てもらいました。


『なるほど。一定期間ね。うん。採用しよう。本人の意思による同意がない場合の契約は百年以内ならクーリングオフを認める』

〔百年って………〕


長すぎ!それ一定期間って言えるの?!


「………クーリングオフに百年って事は……」

『君の契約は解除された。今回は私の手違いだから後付けの契約内容追加でも問題ない。これで解決で良いだろう?不死鳥よ』

「以後、気を付けろよ!」

『同じ間違いは二度としないさ』


ウルディア様の声が聞こえなくなると同時にリアンが鳥籠からDMを解放したとたんDMの体に重たそうな鎖が巻き付きアッというまに地面に吸い込まれていった。

何が起こったの?


「ダンジョンが事の顛末を知って連れ去ったんだよ。お詫びに鳥籠のバージョンアップと俺には剣をくれた」


隼人の手にはいつの間にか立派な装飾の剣が握られていた。

それにしても鳥籠のバージョンアップって何?

すると突然鳥籠がキラキラと光りだした。


光りが収まるとそこには全体的な形はそのままで横に一対の羽が付いた鳥籠が。

なんで羽?って思ったらその羽がバタバタと動きだして鳥籠が浮いた!

え~っと……もしかして自分で飛んでく鳥籠?

サイズも一回り大きくなったみたい。

これならリアンの手を煩わせる事なくてすむわ。

シュールだけどね(笑)


さあみんなで芽衣の元に向かいましょう♪

今頃は目を覚まして驚いてるでしょうね。

次回こそもう少し早く投稿したい!!

です( ̄▽ ̄;)

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