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リアルで魔法を使える私(魔女)はゲーム内でも魔法が使えるようです。  作者: みかんの実


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第8話 LVアップとシーナの戦闘

おまたせしました!

今日からまたコツコツとやっていきますよ~

「LV3になったみたい!あと、新しくスキルを覚えたよ!」


「なんていうやつ?」


「▽@?◆;^だって。」


ノイズが混じったかのような声になってシーナの声は聞こえてきた。

スキルの名前を言うのは駄目なのかもしれない。


「弓を引く速度が速くなるらしいよ。」


「結構便利なスキルなんだね?」


「今はまだそんな必要性ないけどね。」


「というか、弓すら使ってないじゃん。」


呆れたとばかりに首を振ると、ムッと口を膨らませてくる。

何か言いたげだけれども、見なかったことにする。


「私とのLV差がな......」


どう考えてもステータスの差がありすぎる。


今もたまに出てくるゴブリンをシーナが倒しているがレベルは変動していないらしい。

相変わらず矢を突き刺して戦っていた。


いや、弓を使えよ。弓使いだろうが。


私は戦ってないので正直暇だ。

コメントを見るが、たまたま流れる速度がゆっくりになっている時しかまともに拾えない。


「コメントこの速さはちょっと読めないんだよね。もうちょっとゆっくりにしてくれると助かる。自己中かもだけど。」


私がダメもとで伝えてみると、連携してるんじゃないかと思うくらい急に流れが遅くなった。


私に向けてのコメントらしい。


コメント


何て呼べばいいの?


自己紹介求む!


普段ゲームするのかな。


いつからシーナ様が配信してるの知ってた?

―――――――――――――


あー、自己紹介か。

特に話すようなものはないんだけどな。


「私はまぁ、ルナと呼んでもらえればいいかな。シーナとはリア友ね。配信してること?全然知らなかったよ。昨日、配信してること伝えられたし。」


「しーなも、もう少し前に正体を明かそうとは思ってたんだよ?機会がなかっただけで。」


いつの間にかゴブリンの戦闘を終えてたらしいシーナが会話?に入ってくる。


「ふーん......学校の帰り道とか、ルナのお家に遊びに行ったときとか、いくらでもありそうだったけどね。」


じろりと胡乱な目で見つめると、シーナはゆっくりと目をそらした。


「フンイキトカアッタシー、しーなノセイジャナイデスー」


ここに罪を認めようとしない人がいます!

有罪!

そして口調が怪しいのだ。


コメント


初めて見た一面や。


ルナたんと呼ばせていただこう。ルナたんとシーナ様のペアでどこかコラボしてほしい。


今、このゲームやってる配信者バリ多いからな。大手にいければ神。


グループチャンネル作った方がいいな。この3時間で決定した。


まじ?もう3時間たってたの?


これは神回決定だ。ぜひともこの後も出てもらいたいものですね。


―――――――――――――


この後、しばらくゴブリン退治、たまにレッサーボアとかいうこの前倒した猪の下位互換を倒して配信をやめた。


私はLV12に、シーナはLV6まで上がった。

ステータスはまだ振り分けてない。


一気に振り分けたいからね。


明日は学校なので、私はゲームを後にしたけれど、シーナはまだちょっとだけ残るらしい。


「じゃあ、また明日。」


ログアウト特有の光に包まれながら。

バイバイと、手をシーナに向けて振るとシーナもそっと手を振り返してくれた。


「バイバーイ」


シーナの声が遠くに聞こえた。


▲▽▲▽▲


「バイバーイ」


ほんの少しだけ、少し寂しそうに手を振ったシーナはくるりと後ろを向く。

後ろを向いた時にはすでに、満面の笑みを浮かべていた。


「さあ、ルナが休んでいる間に頑張ってレベル上げをする!」


コメント


弓を使えるフィールドにしよう。それがいい。


前衛職は君のお友達がいるでしょ!


あの人も後衛職やぞ。


魔法使いと書いて剣士と読む人だから、多分。


またコラボする予定ある?


―――――――――――――


「このゲーム内はずっとコラボする予定。これパーティ組まないとやってられないゲームだし。普通はね。しーなは勿論、ルナも一人でできそうだけど。」


某魔法使いを頭に浮かべてほほ笑む。

シーナからすれば今のところただの剣士だけれど。


ルナって剣道部入ったことない......それどころか、高校のころ美術部だったし、運動すらしてないよね。

何で剣をあんなに使えるんだろう。


うーん、不思議。


考えてもきりがないので、頭を軽く小突き、思考を追い払う。


「目的地は草原かな。町の周りのところじゃないよ?」


あそこは弱いし、経験値もないし、そして何よりも。


後ろで撮影しているウサギ。

撮影ちゃんとほぼ同じ姿なのに倒せるのか。


少なくともしーなには無理。


何気なく顔を見ると、視線がばっちりと合う。


反射的に顔をそらしてしまったのは仕方がなかったと思う。


▲▽▲▽▲


現実と違って体力が多いので、走っても直ぐバテてしまうことはなく、比較的早めに草原についた。


「鳥はいるけど......地上に敵がいなくないか。」


空を悠々と飛び回っている鳥のような何か。

なんちゃらバードとか言ってた気がする。

結構でかい。自然界にいたら怖いよこれ。


遠距離担当のしーなにとっては好都合かもだけどね。


ギリ......


息をそっと吐きながら弓を引く。


高速で空中を旋回する敵に狙いを定めて。


タイミングを見計らう。


次の一手、一歩を予想して。


極限まで集中力を練り上げて放った一撃は、鳥の脳天を打ち抜いていた。


「あれ、まだ生きてるの?」


おっかなびっくりと声をあげる。


赤いエフェクトをまき散らしてはいるものの、まだ一応生きているらしい。

といっても、死にかけなようで高度が低下し、どんどんと地上に近づいてきていた。


「しーながとどめをさしてあげよう。」


軽い調子で放った矢は脳天ではないものの、体に深々と突き刺さりその命を吹き飛ばした。


―――レベルアップしました―――



―――称号:必中を獲得しました―――


機械音声が脳内に響くようにして聞こえてくる。


達成感を感じつつ、その目は次の獲物へと狙いを定めていた。



▲▽▲▽▲



「今日はこれくらいで終わりにするね。」


新たに何匹かを経験値に変え、締めのあいさつをする。


コメント


面白かった。


おつ。


おつ。


今後もよろしくな。


はよ、LV追いつかんと。


次回を楽しみにしてる。


オフコラボも欲しい。


―――――――――――――


「オフコラボか......ルナ次第かな。」


しーなも無意識だったけれど、小さくつぶやいた独り言がしっかり聞こえていたらしい。


コメントが盛り上がりを見せていく。


「あーあ、収拾つかなくなっちゃった。」


やれやれだぜ。


わざとらしく首を振ってみればコメントに突っ込まれる。


「あー、もう、終わりにするから、ではまた~」


配信を切ってログアウトした。


今回の動画は過去一カオスになったといってもよかったので少し心配だったけれど、心配は不要だった。


同時接続数と視聴回数が過去最大の数値を示していたから。

高評価もかなりのもの。


「これは、絶対ルナに協力してもらわないとかなぁ......?」


明日会うのが楽しみだ。


そう思いながら、翌日の準備を始めた。

ルナ「くしゅんっ!あれ?誰か噂してる?」


そのころ

シーナ「ルナはバズる......ふへへ......」

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