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エピローグ3完結

そして、とある産婦人科。

「お疲れ様、よく頑張った!ありがとう」

病室にて一組の夫婦がいた。

夫は男泣きながら、出産を終えてベッドで横になる妻に労りの言葉をかけていた。

「あなたも、仕事中なのに駆けつけて私の手を握ってくれてありがとう」

妻は疲れた様子ながらも、微笑み返した。

「あなたの泣いてる顔、赤ちゃんと似てるね」

「そうか!赤ちゃんは俺に似てるんだな!」

夫は泣きながら笑う。

「赤ちゃんの名前、決まったの!」

妻は疲れているの興奮気味にいった。

「俺も、名前決まった。反対されるかもしれないけど、同時に言おう」

「うん、言うわよ」

「「実りの利と書いて、実利(さねとし)」」

「義兄さんの名前を使うのは良くないと思ったけどどうしてもつけたかったの。この子を産む時、名前をさねとしにしろって知らない人の声が聞こえたの」

「そうか、俺もお前の手を握ってる時に、名前を実利(さねとし)にしろって声が聞こえた!」

「こんな偶然ってあるんだな」

「うん、あなた、わたし、疲れて、ねむくなってきたから、わたしの代わりに赤ちゃん、見てきて」

「わかった!」

そう言って、夫は病室を出て新生児室に向かった。

「とっても元気な赤ちゃんですよ」

看護師は夫を新生児室に案内する。

そして、夫はたくさんの新生児がガラス越しにいる中、自分の妻の名前が書かれた名札を見つけるより先に子供を見つけることができた。

「兄さん」

子供は写真でしか見たことがなかった若死にした兄の赤ん坊の頃の顔とそっくりだったからだ。

夫は固まった。


そして、その夫から少し離れたところで固まっている男がいた。

彼も本日、妻が出産を迎えて、駆けつけ、生まれた我が子を見に来た父親の一人だ。

「トウキ兄さん」

生まれた我が子は、自分が子供の時に行方不明になった従兄弟の面影が見えたからだ。


こうして、地球に転生した元勇者と元魔王は地球で平穏に過ごしたとか、地球の秘境を大冒険したとかしなかったとか、それは神々のみぞ知る。

Fin

完結しました。

ノンプロットの気まぐれ更新に付き合っていただきありがとうございます。

読んでいただきありがとうございます。

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