エンジェルバレット
「お、お前、なんでここに」
俺の前に現れた銀髪美少年。
俺の親友であり、良きライバル。
「あれ? 名前覚えてない?」
おどおどとして、少し女の子が混じったような姿も変わってない。
「いや、覚えてる。忘れるわけがない」
「よかった! 久しぶりだね幸太」
「ああ。久しぶり白夜」
その見た目にとても合っている名前。
俺の親友、北氷白夜。
子供の時から一緒に育った、言わば幼馴染だ。
6年前に引っ越してから今日まで一度もあっていないなかった。
「帰って来たなら連絡してくれよ」
「ごめんね。そうしたかったんだけど、色々あったしね」
「色々……」
たぶん、俺の事だろうな。
俺の暴走のせいで、連絡したくても出来なかったんだろうな。
「あ、えっと、幸太のせいじゃないんだよ。家の事で色々忙しかったから」
「そうか、ならよかった」
こうやって慰めてくれる。こんな優しいところも、昔と変わってない。
俺が白夜と話していると、後ろから手を叩く音が聞こえた。
「あー、昔の友との再会を祝ってる場合ではないのだが……」
「すいません荒さん」
「荒さん?」
面白いあだ名だ。
「これから全員に自己紹介をしてもらう。全員ならべ!」
折紙さん、えらく気合がはいってるな。
「ではまずこのチームのリーダー。レベル1くん!」
レベル1?
「エンジェルバレットのリーダー、レベル1こと、古河岬だ。岬なんて名前だが、俺は男だ。以上」
あーはいはい、クールな男子か。リーダーなのに金髪。かっこいいな。
「次いくなー」
言うと、一歩前に出る少女。
どこか、京都と連想させるような和風の服に、黒いストレートヘア。
だが、怖そう。
「うちはレベル2の美樹楓や。よろしくー」
うち系の女子か。
「次俺が行くよ」
次は背の低い男の子。たぶん年下。
なんかやたらとニコニコしている。
「俺はレベル3のネロ。また後で手合せしてよ」
「時間があればね」
強さを求めてるって感じか。
「次は僕だね」
僕、ってことは男の子か。キツネの仮面つけてるから顔が分からん。
しかも赤い髪ときた。女の子かもしれないし、男の子かもしれない。
「僕は夕日紺。レベルは4。よろしくね」
「次は俺様か」
俺様系。青い髪に青い瞳。怖そうだな。
「俺様はガイ・バルトル。レベルは5。いっておくが、俺は貴様を仲間だとは思っていない」
俺の胸ぐらを掴み、俺を見下す。
こりゃ仲間だと認めさすまでに時間がかかるな。
「最後に僕だけど、自己紹介なんていらないよね?」
「お前の事は何でも知ってるからな」
「ふふ、そうだよね」
少し恥ずかしそうに頬赤らめる。
「それでは自己紹介は終わりだ! これより30分自由時間とする」
折紙さんが最後にいうと、全員が解散する――ただし一人を除いて。
「君は紺だったよね」
「うん。そうだよ。少し君と話がしたくって」
「話っていうのはどんな事なんだ?」
「……このチーム最強の男についての話だよ」




