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  作者: 赫映
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椿の語り

さぁ、私の昔話はここでおしまい。


後々わかったことやけど、柚子と鹿尾菜のお父様達は猟奇的な殺人鬼兄弟やったらしくて。

これは偶然のことだったらしいのよ。

そのお父様方ももうお歳で亡くなったらしいけれど。


目をつけた人のことを精神的に追い詰めては

「あの桜の元で死ね」

と言うような方々やったんですって。


皮肉なこと。

娘の一人はそこで人を殺し埋め、もう一人は実姉を殺した。


血は絶やされへんのよね。


鹿尾菜は、柚子と昭利さん、そして檜葉を殺したあとに町奉行に駆け込んだらしいわね。

私にはほとんど致命傷と言って良いような刺し傷を受けた。

けど、刺され所が良かったのか無事やった。


その後の私の証言で、結局は鹿尾菜が捕まって。

柚子は掘り起こされてきちんと葬られて。

殺しを生んでしまったと言う結果はどうあれ、昭利さんの

「捨てられた子を救いたい」

っていう尊い心意気は称賛されたみたい。

住んでいた場所には碑が建てられてん。

ほんで檜葉は今、昭利さんの近くに眠ってるわ。


私は助けてもろて、なんとか今はあんたみたいなエエ人に身を売って稼いでる。

えぇ?

お世辞じゃあないよ、本当にあんたはエエ人よ。

私みたいな変わったのんを相手してくれるん。

ほかの皆は、私の琥珀の髪がうつるもんやと思ってるねん。

おかしいやろ?


捨て桜がどうなったかって?

もうどえらい古い桜やったし、色んな邪気吸ってかな、黒ずんで死んだようになってたよ。


へぇ、私の話が全部嘘で、ほんまは私が殺したんちゃうかって、ひねくれてんなぁまったく。

けど、私が殺してない証拠はどこにもないんよ。

それに、鹿尾菜が殺してない証拠もどこにもない。

ただ私が年上だからみんな信用してくれたってだけ。


「だって無いことの証明は、悪魔の証明ですもの。」


そう言って私は、下品に唇を歪めた……。

真実はどのようなものか、皆様のご想像にお任せします。

ありがとうございました。

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